年商70億円超! 東証グロースに新規上場するD2C企業「Aiロボティクス」のビジネスモデルとは | ネットショップ担当者フォーラム

ネットショップ担当者フォーラム - 2024年8月27日(火) 07:00
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生ビタミンC配合美容液などの化粧品D2Cブランド「Yunth(ユンス)」などを展開するAiロボティクスは8月23日、東証グロース市場への株式上場を承認されたと発表した。上場予定日は9月27日。

生ビタミンC配合美容液などの化粧品D2Cブランド「Yunth(ユンス)」などを展開するAiロボティクスは8月23日、東証グロース市場への株式上場を承認されたと発表Aiロボティクスのメイン事業は動画関連→広告運用業務→D2Cと変遷(画像はIR資料を編集部がキャプチャ)

Aiロボティクスの2024年3月期業績は売上高が前期比93.7%増の70億6100万円、営業利益は同310.3%増の12億5700万円、経常利益は同335.5%増の12億3400万円、当期純利益は8億2500万円(前期は2億6400万円の赤字)。セグメント別の業績では、主力となるD2C事業の売上高が同288.7%増の69億6100万円、セグメント利益は同283.9%増の16億9600万円だった。

2016年にHowTwo株式会社として創業。女性向けライフスタイルに関する動画配信サービスなどの事業からスタートした。2018年には「AIマーケティング事業」を開始し、主事業を自社開発のAIシステム「SELL(セル)」を活用した成果報酬型の広告運用業務に移行。大手消費財メーカーや広告代理店などをクライアントに新規顧客開拓から顧客分析までのトータルマーケティングソリューションを提供してきた。

2020年に現社名へと変更。2022年1月、経営支援を目的に出資していたスキンケアブランドを展開するYunthと17skinの2社を完全子会社化し「D2Cブランド事業」を開始。その後、2022年11月に両社を吸収合併した。「D2Cブランド事業」には自社開発AIシステム「SELL」をマーケティングに活用。2023年5月から経営資源の選択と集中により、「AIマーケティング事業」のリソースを「D2Cブランド事業」にシフト。「AIマーケティング事業」は現在休止としている。2024年2月からは美容家電ブランド「Brighte」をローンチ、ブランドアンバサダーに女優の佐々木希さんを起用している。

AIシステム「SELL」は、D2C事業を通じて得た商品開発・需要予測・広告クリエイティブ作成・広告運用・CS対応・CRM施策まで一連の業務データなどを分析して機能を拡張している。クリエイティブの自動生成、広告出稿作業の効率化、問い合わせ対応の効率化なども実現。化粧品や美容家電の商品開発にも活用し、連続的にヒット商品を生み出している。

生ビタミンC配合美容液などの化粧品D2Cブランド「Yunth(ユンス)」などを展開するAiロボティクスは8月23日、東証グロース市場への株式上場を承認されたと発表自社開発AIシステムをD2C事業に有効活用(画像はIR資料を編集部がキャプチャ)

「D2Cブランド事業」は、自社EC・ECモール・店頭卸販売の3つのチャネルで展開。自社ECの売り上げが7割を占めている。集客は主にSNS広告を中心に展開。モール展開では楽天市場やAmazonなどの主要ECモールに出店。店頭卸では全国のドラッグストアやバラエティショップなど計約6200店舗(2024年7月現在)で展開している。

生ビタミンC配合美容液などの化粧品D2Cブランド「Yunth(ユンス)」などを展開するAiロボティクスは8月23日、東証グロース市場への株式上場を承認されたと発表D2Cブランド事業は右肩上がりで推移している(画像はIR資料を編集部がキャプチャ)

2024年4-6月期(第1四半期)のD2C事業の実績は前年同期比65.3%増の25億5900万円。内訳は、自社EC売上高が同59.4%増の16億9100万円、ECモール売上高が同85.4%増の6億3400万円、店頭卸が同61.4%増の2億3400万円。4-6月期時点の定期会員数は11万6277人。

生ビタミンC配合美容液などの化粧品D2Cブランド「Yunth(ユンス)」などを展開するAiロボティクスは8月23日、東証グロース市場への株式上場を承認されたと発表「Yunth」の定期会員数は11万人を超えている(画像はIR資料を編集部がキャプチャ)

主力ブランド「Yunth」のメイン商品「生VC美白美容液」は2024年7月現在で延べ300万個以上を出荷。2024年3月期においては同商品の売上が全体の売上高の77.5%を占めているという。「@cosme(アットコスメ)」では「ベストヒット賞2022 ブランド新人賞」を受賞したほか、「楽天市場」では「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー2023 特別賞」、「楽天上半期ランキング 2024 美容・コスメ・香水ジャンル賞 1位」を受賞している。なお、開示資料によると「Yunth」はTOA(旧・日本コルマー)によるOEM製造となっている。

生ビタミンC配合美容液などの化粧品D2Cブランド「Yunth(ユンス)」などを展開するAiロボティクスは8月23日、東証グロース市場への株式上場を承認されたと発表「Yunth」ブランドでは23年5月以降、積極的にラインアップを拡充(画像はIR資料を編集部がキャプチャ)

今後は、既存ブランド・商品に続く第二、第三の柱となるブランド・商品の育成と開発に積極的に取り組んでいくとしている。

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オリジナル記事:年商70億円超! 東証グロースに新規上場するD2C企業「Aiロボティクス」のビジネスモデルとは
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