三越伊勢丹は、「三越・伊勢丹オンラインストア」など提携百貨店のECサイト間で取引先メーカーの商品在庫を柔軟に連携できるようにした。
「三越」「伊勢丹」「岩田屋」「丸井今井」といった小売事業者を利用する消費者に対し、提携百貨店のECサイト間による在庫の適正化などを通じて商品を販売。提携先との間で機会損失を最小化できるようにする。
取引先メーカーはスピーディーに販路を拡大すると同時に、百貨店の店頭よりも多様なデザインやサイズの商品を展開することができる。
フューチャーアーキテクトが運営するクラウド型のオムニチャネル戦略支援データ連携システム「OmnibusCore」の活用で実現した。三越伊勢丹は2016年に「OmnibusCore」を導入済みだが、新たにライセンスの付与を受けた。
「OmnibusCore」は、実店舗やECサイトを運営する複数の小売事業者とアパレルなどの各メーカー間で商品や在庫の情報を共有するもの。
取引先ごとの個別システム間のデータ連携仕様の違いを吸収する設計で、一度接続すると複数の取引先と連携することが可能。利用する企業などは個別開発の必要がない。クラウド型で提供するサービスのため最短1か月で導入可能。
現在は提携企業にとどまるが、将来的には複数の小売事業者との情報共有を進める
三越伊勢丹は「OmnibusCore」の活用で、在庫の適正化による販売機会ロスの低減などにつなげる。
なお、三越伊勢丹とフューチャーアーキテクトは今後、協力して複数の小売事業者やメーカーに「OmnibusCore」を展開。システムを流通小売業界全体のプラットフォームとして位置付けることで業界全体のEC活性化と売上向上への貢献をめざす。
「OmnibusCore」は2016年9月時点で、リリース1年間で大手小売業8社の10サイトに展開している(千趣会のベルメゾンネットなど)。
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オリジナル記事:三越伊勢丹の機会損失を最小化する対策、他のECサイトと取引先の商品在庫連携スタート
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