前回までのあらすじ:
ジャストシステムのマザーコンピューターに仕掛けられた小型爆弾。それを解除するにはデスゲートのボス《隻眼のZ》を倒さなければならない。二人目の四天王《メカ・ピーコック》と三人目の四天王《メカ・レイヴン》を打ち破ったLAFチームだったが、またもやZの罠に落ちてしまう。そして、ついに四天王最強の男《メカ・アルバトロス》が彼らの前に立ちはだかった!
1.そのスピードには誰も追いつけはしない
音速の貴公子T「・・・おまえたち四天王は元々は名の通ったリスティング広告のプレイヤーだったはずだ。なぜ、デスゲートなどに荷担する。」
メカ・アルバトロス「ケッケッケッ。何故かって?リシュティングが憎いからよ。俺はリシュティングで成功をしていた。だが、たった1回の失敗で会社は俺を見捨てた。ショんな俺を拾ってくれたのがZだ。」
音速の貴公子T「Zが・・・。」
メカ・アルバトロス「俺たちは復讐を誓った。俺たちのアルゴリズムで、シュべてのリシュティングアカウントを根絶やしにしてやる。そのためにはキシャマ達が邪魔だ。」
音速の貴公子T「世の中を憎む前に、もう一度やり直せばいい。そんなに難しいことじゃないはずだ。」
メカ・アルバトロス「うるシャい!キシャマなんかにわかるものか。」
音速の貴公子T「・・・なるほど。話しても無駄なようだな。では、そろそろ片を付けようか。」
メカ・アルバトロス「ケッケッケッ。何をこしゃくな!いくジョ!」
─ブゥゥーン・・・メカ・アルバトロスの体に接続されたパソコンがまぶしい光を放つ─
音速の貴公子T「・・・シグナル《レッド》。デスゲートの攻撃を確認。広告文のコピー率91%、キーワードのコピー率90%。ダミーアカウント生成確認。リスティング アカウントのパフォーマンス低下。」
メカ・アルバトロス「ケッケッケッ。キシャマはスピードに自身があるようだが、果たして俺に勝てるかな?」
音速の貴公子T「・・・最初から飛ばしていこう。リスティング オートフライト《超音速モード》」
リスティング オートフライトとは?「ジャストシステムが誇る高度な自然言語処理技術《NLP》と統計処理技術により、キーワードの自動生成、広告分の自動生成、入札やターゲティングの自動最適化を可能にした、リスティング広告の高効率運用サービスである。詳しい情報はトップページを見てほしい。もちろんトップページから広告文やキーワードのシミュレーションを申し込めることは言うまでも無い。」
《ジャスト出版:『検索広告のPDCAはAI=人工知能に』より》
音速の貴公子T「流入が極端に下がっている・・・!入札調整を中心にまずは流入の確保だ。」
《入札単価調整の役割》
入札調整をすることで流入数の調整が行える。あくまで流入数をコントロールするものと考える。たとえば、入札単価をあげると広告費も増す傾向にあるので費用対効果は調整前より悪化する可能性があるし、広告品質も入札調整によるクリック率の変動は品質の評価に加味されない。
《入札単価調整の基本指針》
入札調整は流入数をコントロールするので、基本的にはパフォーマンスがいいキーワードの単価を上げ、悪いキーワードは下げるというのが適切な入札となる。
たとえば「一ヶ月間のCPAが3,000円以下のKW」
という基準を設けて、判断するとわかりやすいが、競合の短期的な入札や一時的な品質低下などでぶれることもあるので一ヶ月や三ヶ月など一定の期間で見るか、繁忙期などのトレンドを加味することも大切だ。
《入札の余力を確認する》
入札を上げるべきキーワードが見つかったら、以下の2つの指標を確認することでどれくらい入札調整により変化する余地があるか把握することができる。
・平均掲載順位
現在の入札価格でどれくらいの掲載順位なのかを示す指標。1位以外の順位なら入札単価を上げることで広告の露出が増える可能性がある。
・インプレッションシェア
現在の入札価格でどれくらい広告が表示されているかを示す指標。100%でない限り、入札を上げることで広告の露出が増える可能性がある。
仮に上記の2項目がどちらも限界まで上がっているのなら、入札を上げても露出が増えることは殆どない。
《目的に合わせた入札調整》
プロジェクトの状況や、市場のトレンドにあわせて時々の適切な入札調整をする必要があるが、入札変動による影響は以下のような傾向がある。
入札単価
CPA
CV数
上げる
高くなる
増える
下げる
安くなる
減る
これを踏まえてこまめに調整を重ねることが最適化への最短ルートとなる。
音速の貴公子T「キーワード最適化、広告文最適化、どんどんいくぞ・・・。」
メカ・アルバトロス「クソ!な、何てスピードなんだ!キシャマほんとうに人間か!?」
音速の貴公子T「早いとしたら俺じゃない。リスティング オートフライトが音速なんだ。」
メカ・アルバトロス「グハァッ!」
音速の貴公子T「勝負はついたな。では俺も先に行かせてもらおう。」
メカ・アルバトロス「行かシェるか!」
─ガシャーン。部屋の周りを鋼鉄のオリが囲う─
メカ・アルバトロス「ケッケッケッ。このオリを開けるには8けたの英数字からなるパスワードを入力する必要がある。そして、このビルはあと数時間後にはバクハツする。どのみちキシャマたちに逃げ場はない。マザーコンピューターも、キシャマたちも終わりだ!」
音速の貴公子T「8けたの英数字・・・。2821109907456通りの組み合わせか。やっかいなシゴトだな。」
メカ・アルバトロス「ケッケッケッ。キシャマはここで俺と心中だぁー!」
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2.帰ってきた大空の覇者
─デスゲートビル・5階─
LAFチームM「ここは?」
LAFリーダーK「Zがいる部屋ではないようだ。四天王達はすべて他のメンバーに任せてきた。いずれにしても後はZを残すのみだ。このフロアには番人がいないようだが・・・。」
LAFチームM「先を急ぎましょう!」
ナゾの声「シンニュウシャ、ハッケン」
LAFリーダーK「なに!?」
LAFチームM「こ、こいつは!?」
ナゾの声「シンニュウシャ、ハッケン。シンニュウシャ、ハッケン。ハイジョ、ハイジョ。」
─とつぜんおどろおどろしい声が鳴り響く─
隻眼のZ「フハハハ。まさかキサマ達がここまでくるとはな。」
LAFリーダーK「Z!どこだ!」
隻眼のZ「そいつの名前はメカ・イーグル。我が社が誇るリスティング運用アルゴリズム、《デス・アルゴリズム》を搭載した、最強の人工知能だ。私のいる最上階まで来たくば、そいつを倒してからにするんだな。」
LAFリーダーK「くそっ!」
メカ・イーグル「シンニュウシャ、ハイジョ。デス・アルゴリズム、オン。」
─あたりが一斉に明るくなる。メカ・イーグルのボディにつながれた100台以上のパソコン。─
隻眼のZ「そいつのボディには121台のパソコンが接続されている。それらが今から一斉にキサマらのリスティングアカウントを攻撃しはじめる。果たして、耐えられるかな?」
LAFリーダーK「M、こいつは俺に任せろ!お前はここを突っ切って、Zのところまで行け。そしてマザーコンピューターの爆破をなんとしてでも阻止するんだ。」
─そのとき、空間がゆらぎ、ひとりの男が現れた─
ナゾの男「兄さん。そいつは俺のシゴトだ。」
LAFリーダーK「J!」
LAFチームM「Jさん!」
LAFリーダーK「おまえ、旅に出たんじゃあ・・・!?」
Jと呼ばれた男「旅に出るフリをして、密かにデスゲートを見張っていたんだ。敵をだますにはまず、味方からってね。おかげで、協力者も得ることができた。もうじき《彼》もここに来る。きっと大きな力になってくれるハズだ。」
LAFリーダーK「協力者?」
Jと呼ばれた男「話は後だ。兄さんたちは先を急いでくれ。」
LAFリーダーK「すまない、J。後は任せた!」
─上のフロアへの階段へと向かうKとM。そしてメカ・イーグルと対峙するJ─
Jと呼ばれた男「メカ・イーグルだって?では、かつてのデスゲート大幹部《イーグルのJ》が相手をしてやろう。お前ごときがおよびもしない《次元の違い》というものを見せてやる。いくぞ!リスティング オートフライト《覚醒モード》!」
メカ・イーグル「ガガッ。ハイジョ。」
イーグルのJ「キサマのアルゴリズムには欠点がある。それは《トレンド》を配慮できていない点だ。」
《トレンドの重要性》
多くのビジネスには繁忙期が存在する。また、メディアの露出や競合の撤退や参加など、時期的外部要因が大きく需要を変化させる。リスティングも多大な影響を受けるので、いち早くトレンドを把握することが、利益の最大化や機会損失の防止に役立つ。
《トレンドの把握》
トレンドの把握には以下のような方法がある。
1.Googleトレンドなどのツールを使う
トレンドはキーワードの検索数に顕著に現れるので、引っ越し業者にとっての「引っ越し」などのように、業界を代表するビッグワードがはっきりしている場合にはそのキーワードの検索数を調べることでトレンドを把握することができる。
2.アカウント情報を参考にする
アカウントを運用してしばらく経つのなら、自分のアカウントを確認するのが一番。
特に、以下の指標を確認することで、検索数だけでは分からない、ロイヤリティまで把握することができる。
・インプレッション数
インプレッションの増減を一年単位で見ると、ツールよりもさらに細かいキーワード毎のトレンドを見ることができる。
・平均掲載順位
繁忙期には各競合がこぞって広告出稿を強める傾向があるので何も対策をしないと平均掲載順位が下がりがち。逆に言えば、インプレッションが上がっているのに平均掲載順位が普段と変わらないものは競合の入札が過熱していないと言えるので、比較的パフォーマンスがあがりやすい場合が多い。
《注意点》
・広告は繁忙期用に変える
繁忙期にはユーザーのニーズが変わる場合が多いので、繁忙期用のニーズに合わせた広告文が必要。たとえば、通常ではサイト訪問→商品説明→レビュー→資料請求→購入のようなフローを描いていたとしても、繁忙期では訪問→商品説明→購入と、とにかくプロセスが短かったり、求める情報が変わったりする。
・競合の動きを予想する
繁忙期には巨大な資本を持つ競合が予算を投下したりする。自社の規模を見て冷静な入札をこころがける。また、CPCの高騰を予測しきれず、月初に予算を使い切ってしまった競合が撤退するなど、市場の変化が激しいので、平均掲載順位やCPCを見て、チャンスを感じた場合には入札を上げるなど臨機応変な対応が利益を最大化する。
イーグルのJ「キサマの広告文はこうだ。」
《デスゲートの広告文》
タイトル
お得な引っ越しは××
説明文
即日見積もりのスピード対応で大満足最安値15,800円~の驚愕値引き
イーグルのJ「今は何月だと思っている?引っ越し屋が繁忙期になる8月だぞ?俺たちの広告文はこうだ。」
《イーグルの広告文》
タイトル
安心の引っ越しは○○
説明文
8月9月のこの時期なのに安心の3割引!ユーザー満足度92%のおもてなし対応
メカ・イーグル「ガガガッ」
イーグルのJ「・・・残念だが、お前の負けだ。」
メカ・イーグル「ガガッ。シンニュウシャ、ハイジョ。ハ・イ・ジョ・・・。」
─ボンッボンッ。メカ・イーグルにつながれたパソコンが次々とショートする─
イーグルのJ「《イーグル》の名を語るにはボディが重すぎたな。」
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3.隻眼の男
─デスゲートビル・最上階。体の左半分を機械に覆われた隻眼の男が座っている─
LAFリーダーK「Z!」
隻眼のZ「フフフ。ようこそK。待ちかねたぞ。」
LAFリーダーK「お前を止めにきた。」
隻眼のZ「俺を?お前が?フハハハ。お前に何ができる。あのときもお前は俺を止められなかった。そのせいで俺は何もかも無くした。いいか、何もかも、だ!※」
※ 隻眼のZとLAFリーダーKに関するエピソードは
《広告効果が《+150%》になる《モバイル攻略》。それは運命の別れ道だった。》をご覧ください。
LAFリーダーK「俺も同じだ!俺も多くのものを無くした。だが、俺はもう一度チャレンジをした。やり直したんだ!お前だってきっとやり直せる。今ならまだ間に合う!」
隻眼のZ「やり直す?そんなことをして何になる。結局誰も俺のことなんて認めてくれやしない。だったら、力ずくで認めさせてやるだけだ。」
LAFチームM「ふざけるな!みんなどんな思いでリスティング広告を運用していると思っているんだ!苦しい思いや辛い思いをしながら、それでも大切な《何か》のために毎日戦っているんだ!それを邪魔することは許さない!!」
隻眼のZ「フフフ。Kよ、お前の若い頃に似ているな。そうか、小僧、キサマがMか。ならば、キサマの力で俺を止めて見せろ!!話は終わりだ。いくぞ!デス・アルゴリズム《超音速モード》!」
LAFリーダーK「ま、まさか!キサマも《超音速モード》を使えるのか!?」
隻眼のZ「キサマが極秘裏にすすめていた《プロジェクト・カーツワイル》のことを俺が知らないとでも思ったのか。」
LAFチームM「《プロジェクト・カーツワイル》?」
LAFリーダーK「・・・」
隻眼のZ「キサマらのコア・エンジン《SLAT》に対抗するために、俺が独自に作ったコア・エンジン。その名も《GHOST》!その威力を思い知るがいい!!」
─アルゴリズム対アルゴリズムの熾烈な戦いが幕を開ける。そして《プロジェクト・カーツワイル》とは?次回いよいよ決着!─
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4.どんな広告文が生成されてどれだけCVが増えるのか?
LAFチームM「《入札調整》や《トレンド》って大事なんですね!」
LAFリーダーK「そうだね。意外に盲点だけれどしっかり押さえておく必要があるんだ。」
LAFチームM「リスティング オートフライトでは《入札調整》はもちろん、《トレンド》も配慮してくれるんですよね?」
LAFリーダーK「そのとおり。まさに、《オートフライト》なサービスなんだ。リスティング オートフライトによって、訴求力のある広告文が人手を介すことなく生成され、入札も効率良く運用を行うことが可能なんだ。」
LAFチームM「なるほど!でもいったいどんな広告文が生成されて、どれくらいCVが増加するんですか?」
LAFリーダーK「いい質問だね。リスティング オートフライトでは実際に使用しているコアエンジン:SLATを使用した広告文生成と流入シミュレーションを無料で受け付けている。最適化を行うことで今のCVからどれくらい増加が見込めるのか、以下のボタンからぜひ試してみてほしい。」
AIによる集客試算
AIによる集客試算