プロなどが目利きした品やサービスを提案する「キュレーション」型の情報サイトが注目を集めている。こうしたサイトからネット販売へとつなげるケースも多く、楽天では楽天市場の商品をユーザーが自分専用ページに収集し、紹介できるキュレーションサービス「ROOM(ルーム)」を展開。また、今年中にキュレーションメディアを10サービスに増やすことを目標としているDeNAも、サイトからネット販売への誘導を計画している。
サイトに情報を掲載するのは、一般ユーザーの場合もあれば商品・サービスに通じたプロの場合もある。前者の情報は玉石混交であり、後者は運営社が記事に報酬を支払うのが一般的だ。
無料で通販サイトが開設できるサービス「BASE」を運営するBASEでは、同社サービスを利用する企業が書いた商品紹介をサイトに集め、消費者に提案するサイト「BASE Mag.」を4月にオープンした。
「BASE」の拡張機能「ブログApps」を使って書かれた商品紹介記事の中から同社が選んで掲載しており、掲載されるブログには、商品の販売につながるよう、商品購入ページへの導線を用意した。
仮想モールともキュレーションサイトともやや趣旨が異なる同サイト。「BASE」利用サイトの中にはコアなファンが付いているケースも多く、こうした人たちから「『BASE』を使っている他のショップも知りたい」という声が挙がっていたのがサイト開設のきっかけだ。
同社の鶴岡裕太CEOは「コンテンツを増やしたいと思ったら何らかの形でライターを抱えるのが普通だが、『BASE』の場合は15万ショップがコンテンツを作っている。メディアとして非常に面白いのでは」と話す。他の情報サイトと違い、「ストーリー」を生産者が直接つづっているのが最大の特徴。むろん、仮想モールなどの販売ページにこうした情報を記載しているケースも多々あるが、より読みやすい形で、たくさんのサイトの情報を1カ所にまとめるという取り組みはこれまでにないものといえる。
「BASE Mag.」でヒット商品となった「フクロウアイスキャンドル」
鶴岡CEOは「サイトのアクセス数はまだまだだが、初動としてはいい感じなのでは」と手応えを口にする。すでに、フクロウにソフトクリームを乗せたキャンドル「フクロウアイスキャンドル」といったヒット商品も生まれている。
「通販新聞」掲載のオリジナル版はこちら:
BASE 仮想モール好感触、商品紹介記事を集合、ヒット商品も(2015/05/15)
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オリジナル記事:注目集まるキュレーション型EC、BASEは15万店の紹介記事を集めるサービスに手応え | 通販新聞ダイジェスト | ネットショップ担当者フォーラム
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