グーグルのクラウドを支えるテクノロジー > 第105回 Googleの新しい分散型SDNコントローラー「Orion」(パート2)

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CTC教育サービスはコラム「グーグルのクラウドを支えるテクノロジー > 第105回 Googleの新しい分散型SDNコントローラー「Orion」(パート2)」を公開しました。

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はじめに
 前回に続いて、2021年に公開された論文「Orion: Google's Software-Defined Networking Control Plane」に基づいて、Googleのデータセンターに導入された分散型のSDNコントローラー「Orion」を紹介していきます。今回は、Orionの設計ポリシー、そして、Jupiterとの関係を解説します。

Orionの設計ポリシー
 前回の記事では、Orionの特徴として、NIBを用いたインテントベースの管理システムであることを説明しました。冒頭の論文では、この他には、次のような設計上の特徴が紹介されています。

(1) 接続が失われたスイッチに対する楽観的制御
(2) コントロールプレーンと障害ドメインの対応
(3) インバンド接続とアウトオブバンド接続の利用

 これらは、いずれもSDNシステムに固有の考慮点に関係しています。SDNシステムでは、SDNコントローラーが複数のネットワーク機器を集中管理しますが、コントローラーとネットワーク機器の接続が切れた場合、あるいは、コントローラー自体が障害で停止した場合など、SDNに固有の障害モードがあり、このような障害への対応方法を考えておく必要があります。たとえば、(1)は、一部のネットワークスイッチの情報がコントローラーに到達しなくなった場合、すなわち、コントローラーから見た時にスイッチが正常に稼働しているかどうかがわからなくなった場合の対応方法を示します。Orionのコントローラーは、管理対象のスイッチ全体の状況を見て、Fail Closed、もしくは、Fail Staticと呼ばれる対応を取ります。

この続きは以下をご覧ください
https://www.school.ctc-g.co.jp/columns/nakai2/nakai2105.html

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