データ分析は、マーケッター視点で:第13回 ブランド評価と目指すべき分析の方向性②

最終回は「ブランド評価と目指すべき分析の方向性」の第2回目、「目指すべき分析の方向性」についてお話しします。
※この記事は読者によって投稿されたユーザー投稿のため、編集部の見解や意向と異なる場合があります。また、編集部はこの内容について正確性を保証できません。

(2)目指すべき分析の方向性

 いよいよ基本編も最後です。

これまで「顧客」「コミュニケーション」「施策」「ブランド」について、考察してきましたが、各分析テーマとポイントを以下にまとめました。
宜しければ、貴社分析のチェックポイントとして、ご活用頂けると嬉しいです。

 

また、最後のコーナーは、企業は今後、『分析に関しどのような方向やレベルを目指せば良いのか?』についてお話したいと思います。

例えば、分析力のステップという観点では、以下が参考になると思います。

 分析力のステップとして、ここでは上下に「調査・報告」「分析」と分かれていますが、少なくとも「分析」の一番下のステップ「原因は何か?」は押さえておかないとイザという時、企業の死活問題になりかねません。

 

 その上の、「今後もこれが続くのか?」「次に何が起きるのか?」「何がおきるのがベストか?」は、レベルが上がっていくにつれて、分析力は勿論ですが、企業の洞察力・予知力といったものも、より重要になってきます。
数値だけで、重要な物事が判断出来るのであれば、今後はAIがあれば人間は必要ないわけで、「数値x人間の経験値・洞察力・予知力」が大事であり、数値や分析だけでは見えない部分で、人間の能力が重要になっています。

 

 「分析や数値」と「人間の見解」の関係で言えば、「人間の仮説を、数値でも確認・検証する」「数値を元に、数値だけでは出ないその時の企業にとってのベターあるいはベストな決断を人間がする」というように、あくまで「人間が主、データは従」である事は、忘れないで頂きたいと思います。

 

 これから世の中の変化が更に加速する中、過去のデータでは予測や判断が出来ないことが、沢山出てくると思います。その時、人間しか出来ない能力を如何に磨いておくかが必須になるでしょう。

 

また『どのレベルの企業を目指すか?』という観点は、以下をご参考ください。

 日本の企業は、欧米と比較すると分析が弱い傾向がある印象もあります。日本の企業の中で、分析に強い企業でも、「属人的に強い人がいる」というだけで、この図の「③分析力の組織的な強化に取り組み企業」というレベルになると、まだあまり多くないのではないでしょうか?

 

 世の中のデジタル化は、今後更に普及し、企業と消費者の様々な接点がデジタル化されていく程、その情報もデータ化が可能になり、分析力の強化が益々求められていきます。
その為、今後はやはり「⑤分析力を武器とする企業」というレベルを目指すべきと思います。

 

 そして、ここでも大事なのは、「分析」というものはデータだけではなく、「人間の洞察力や予知力・決断力など主とし、データを従とした分析力」です。お忘れなく。

 

 さて、基本編はこれが最後になります。
タイトル「データ分析は、マーケッター視点で」とあるように、この5回を通じ、マーケティングとデータ分析の連携の重要性を感じて頂けたら嬉しいです。

 また、内容は自分が実践したり、関わってきたものですから、決して難しいものではありません。
このメルマガやコラムを読んでくださったみなさんには是非、実践頂きたいと思います。

基本編に最後までお付合い頂き、誠にありがとうございました。

 

次は別の企画を検討中です。
詳細決まりましたら告知させて頂きますので、それまでお楽しみに。

本件に関するお問い合わせはこちら

 

 

連載記事一覧
データ分析は、マーケッター視点で
 第1回 デジタル&データの潮流① - ビジネス変革:デジタル・イノベーターの台頭

 第2回 デジタル&データの潮流②
  - データの多様化:接点の実績が全てデータ化されていく

 第3回 顧客分析のポイント① - 属性からインサイトへ

   第4回 顧客分析のポイント② - データの多様化

 第5回 顧客分析のポイント③ - 商品ファンから企業ファンへ

 第6回 コミュニケーション設計① - コミュニケーションの全体設計

 第7回 コミュニケーション設計② - コミュニケーション分析

 第8回 コミュニケーション設計③ - マーケッターとサイエンティストの連携

 第9回 施策効果① - MMM(マーケティング・ミックス・モデル)

 第10回 施策効果② - 施策の効果測定

 第11回 施策効果③ - 予算最適配分のシミュレーション

 第12回 ブランド評価と目指すべき分析の方向性①

 第13回 ブランド評価と目指すべき分析の方向性②

【筆者紹介】

山崎 浩人

広告会社でマス広告、コールセンターでCRMを手がけ、携帯事業者でキャリアレップCEO、電通・CCI出資のクロスメディア事業CEOを勤めた。

その後、外資広告社で企業のブランド戦略やグローバル戦略を支援。現在も戦略系コンサルを担う。

 

・2012年 日本広告主協会Web広告研究会「Web人 of the year」受賞
・講演例:「反グローバリズム時代の企業成長とブランド理念」
 https://www.is-assoc.co.jp/seminar20160120/

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