ブレインパッド、国内最大規模の運用型広告最適化ツール「L2Mixer」の環境を「 Google Cloud Platform 」へ移行

※この記事は読者によって投稿されたユーザー投稿です:
  • 編集部の見解や意向と異なる内容の場合があります
  • 編集部は内容について正確性を保証できません
  • 画像が表示されない場合、編集部では対応できません
  • 内容の追加・修正も編集部では対応できません

ブレインパッド、国内最大規模の運用型広告最適化ツール「L2Mixer」の環境を「 Google Cloud Platform 」へ移行
- 最先端のクラウド環境を活用し、柔軟かつスピーディな開発体制を構築 -

 株式会社ブレインパッドは、自社開発の運用型広告最適化ツール「L2Mixer(エルツーミキサー)」のシステム環境を、「 Google Cloud Platform™ (以下 GCP 、*1)」へ移行したことを発表します。
 この移行により、開発エンジニアが製品開発に集中できる体制を構築することで、開発の柔軟性と開発スピードの向上を実現し、インターネット広告領域におけるより一層付加価値の高いサービス開発に取り組んでまいります。

■クラウド移行の背景
 日本国内のインターネット広告費は2016年度に初めて1兆円を超え(*2)、今後もますます市場が拡大していくものと予想されます。
 「L2Mixer」は、すでにアカウント数2万件、キーワード数6億件という、広告運用の支援ツールとして国内最大規模の運用実績を誇っておりますが、今後のさらなるインターネット広告需要の増加や、高度化・複雑化する広告運用に対応するために、自社でインフラの構築や運用管理を行う従来の環境から、より拡張性・柔軟性の高いクラウド環境に移行することといたしました。

■クラウドサービス選定のポイント
 このたびの「L2Mixer」のクラウド環境移行にあたっては、以下3つの条件を満たすクラウドサービスを選定したいと考えました。
(1)「L2Mixer」は、従来の環境においてスケールアップのためのさまざまな投資やカスタマイズを行っていたが、クラウド移行後も同等のスペックを保ちつつ、コストは適正に抑えたい。
(2)「L2Mixer」は、多数の顧客が日常的に使用しているため、サービスに支障をきたさないよう、スピーディかつスムーズなクラウド移行を実現したい。
(3)クラウドサービスが提供する開発環境を利用して開発効率を上げるとともに、インフラの運用・保守にかかるコストを削減したい。

■GCP 選定の理由
 複数のクラウドサービスの中から、 GCP を選定した理由は次のとおりです。

1.高速かつ安定したレスポンスと、インフラの運用・保守に係る業務負荷の軽減により、開発の柔軟性と開発スピードの向上を実現
 GCP は Google 社内のインフラを支えているテクノロジーに由来するため、動作が高速でダウンタイムが滅多に発生しないことを特徴としています。また、「 Google App Engine (*3)」を活用することでインフラが強化され、「L2Mixer」の開発者がよりアプリケーションの開発に専念できるようになります。これにより、今後の「L2Mixer」の開発における柔軟性と開発スピードが飛躍的に向上する点を評価しました。

2.カスタムインスタンスや1分単位の課金体系により、過度な投資を抑えコストを最適化
 GCP 以外のクラウドサービスに「L2Mixer」を移行するには、上位クラスのメニューを選択のうえ特殊なカスタマイズを加える必要があったため、コストが割高となることが予想されました。一方、 Google Compute Engine (*4)のカスタムマシンタイプを活用すると、当社の要件に合致する適切なサイズで導入することができ、コストが最適化される点を評価しました。
 また、「L2Mixer」は、大規模な予測最適化計算を一定の時間おきにバッチ処理にて実行するシステムであるため、1分単位の課金体系である GCP との相性が良い点に加え、 GCP には長時間利用に対する自動ディスカウントの仕組みがあり、他のクラウドサービスのようにディスカウントを得るための事前手続きが必要ない点も、選定理由となりました。
 以上により、 GCP は、従来のオンプレミス環境や他のクラウドサービスに比べて、コストメリットが大きいと判断いたしました。

3.インターネット広告系のビジネスと親和性の高い機能も充実
 GCP には、データ処理関連のコンポーネントとして「 Google BigQuery (*5)」や「 Google Cloud Dataproc (*6)」、「 Google Cloud Dataflow (*7)」など、インターネット広告系のビジネスと親和性の高い機能が揃っている点を評価しました。当社は今後、これらの機能の活用や、「L2Mixer」の管理画面の「 Google App Engine 」化などを進め、よりクラウドに則したアーキテクチャに進化させていきたいと考えています。
 また、昨年11月には GCP サービスを提供するデータセンターとして「東京 GCP リージョン」が開設され、日本国内の環境整備が進んだ点も評価のポイントとなりました。

画像を拡大する

 

■ 本リリースの詳細はこちら:https://goo.gl/Vome3F

■ L2Mixerに関するお問い合わせ:https://goo.gl/sQrDkg

 

(*1)Google Cloud Platform (グーグル・クラウド・プラットフォーム、 GCP )とは Google が運営するクラウドコンピューティングのプラットフォームのこと。
(*2)2017年2月23日、株式会社電通発表「2016年 日本の広告費」参照。
http://www.dentsu.co.jp/news/release/2017/0223-009179.html
(*3)Google App Engine (グーグル・アップ・エンジン)とは、 GCP 上でアプリケーションを作り実行できるPaaS(Platform as a Service)のこと。
(*4)Google Compute Engine (グーグル・コンピュート・エンジン)とは、 Google のデータセンターとファイバーネットワークで運用される拡張可能で高性能な仮想マシンのこと。
(*5)Google BigQuery (グーグル・ビッグクエリ)とは、 GCP 上で提供されるビッグデータ解析サービスのこと。
(*6)Google Cloud Dataproc (グーグル・クラウド・データプロック)とは、SparkやHadoopのマネージドサービス(ユーザーに代わって開発元が運用管理を行うサービス)のこと。
(*7)Google Cloud Dataflow (グーグル・クラウド・データフロー)とは、 GCP 上で提供されるリアルタイムデータプロセッシングサービスのこと。

この記事が役に立ったらシェア!
メルマガの登録はこちら Web担当者に役立つ情報をサクッとゲット!

人気記事トップ10(過去7日間)

今日の用語

DRM
「DRM」は主に以下2つの略語のこと。 ■ダイレクトレスポンスマーケティン ...→用語集へ

インフォメーション

RSSフィード


Web担を応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]