「【すぐできる順】文章が見違える7つのコツ(前編)」ライター目線のWeb制作③
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ホームページは文章や画像、映像などコンテンツが命です。どんなに美しいデザインや先進のプログラムを使っても、中身が充実していなければ、主役の魅力は伝わりません。雑誌や書籍の編集・執筆をルーツとするライターの私にも、Web制作をお手伝いする機会が増えてきました。ここでは、コンテンツ制作を生業とするライターの目線から、Web制作の現場で役立つ情報を連載します。
<すぐできる順>文章が見違える7つのコツ(前編)
リライト(内容を変えずに文章だけ書き直す)は、ライターがコンスタントにご依頼をいただく業務のひとつです。それだけ、文章に苦しんでいる方が多いのでしょう。もちろん、プロに依頼できれば一番良いですが、実はコストをかけなくても、簡単にかなりの部分を改善できます。
ここでは、誰でもすぐに実践できる文章のテクニックを、7項目にまとめました。言いたいことを足していくのではなく、さまざまな要素を「減らす」のが、伝わる文章を書くコツです。
1.漢字を減らす
アクセスしたサイトが漢字だらけだと、少しがっかりしませんか? 漢字が多いだけで、なにやら難しいことが書かれているようで、読む気をそがれてしまいます。
御社のサイトで思い当たるなら、単純に漢字をひらがなに変換したり、平易な表現に改められないか、チェックしてみましょう。新聞などでは、漢字3割、ひらがな7割くらいのバランスが良い、という説がありますが、私も大方その程度が適当だと思います。
2.ネガティブ表現を減らす
同じ意味のセンテンスでも、ネガティブよりポジティブな表現のほうが、読者はプラスの感情でとらえてくれます。反対に、「~ない」で終わる否定形の文章は、それだけで読者の気持ちを落とします。「悪い」「汚い」「死ぬ」なども、マイナスのイメージを与える危険な言葉です。
少なくとも、私は見出しやタイトル、文章の書き出しなど、大事なところでは、絶対にネガティブ表現を軽々しく使いません。
「野菜を食べないと体に悪い」は
「野菜を食べると体に良い」とするのが、基本的には正解です(こまかなニュアンスはさておき)。
裏を返すと、ネガティブ表現は大事なことを伝えるときの切り札になります。多用は禁物です。
3.一文の長さを減らす
1つの文が長すぎると、内容がとてもわかりにくくなります。文章で失敗する原因の第一位といって良いかもしれません。
私は、普段から、一文の長さを40~60字くらいに収められるよう、心がけています。やむを得ず長くなることはありますが、普通にWebで掲載する文章なら、80字前後では収めたいところです。
長文は、間にスラッシュ(/)を入れるなどして、まず区切れるポイントを探してみてください。多少語尾や表現が不自然になっても、思い切って分けたほうが、絶対に文章はわかりやすくなります。
4.「~こと」を減らす
「~すること」「~ということ」といった言い回しは、非常に多く見かける表現です。確かに便利なのですが、実は文章をまどろっこしくする言い回しの代表格。もっと簡潔な表現で済ませられるケースがほとんどです。
<例>
身近な問題を議論することで国民の生活を向上する
↓
身近な問題を議論し、国民の生活を向上する
身近なところに潤いを感じることができる街です。
↓
身近に潤いを感じられる街です。
※「~というところ」「~するもの」なども同種の表現です
慣れてきたら、同じように受け身の表現にも気を付けてください。
問題を解決すべきかと思われます。
↓
問題を解決すべきだと思います。/問題を解決すべきです。
これらの表現が100%悪い、というつもりは毛頭ありません。ただ、むやみに使わないよう気を付けると、文章はぐっとスリムになります。
次回の後編では、5~7つめのコツをご紹介します。
■□■筆者・小越建典について■□■
小越建典は雑誌・書籍・単行本で執筆するプロのライターです。Web制作の現場やコンテンツのあり方に問題意識を持ち、情報発信にも努めています。
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