Twitter活用ソリューション(2)『電通"SIPS"概念に学ぶFacebookへの導線強化、そして、会員登録者獲得』
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前回( http://web-tan.forum.impressrd.jp/u/2011/07/27/10767 )のTwitter活用ソリューション(1)では、Twitterのユーザー特性を活しきる"プッシュ型オウンドメディア"の構築について論じましたが、今回は、電通"SIPS"概念からTwitterの位置づけを考察してみましょう。
ソーシャルメディアに対応した消費行動モデル概念『SIPS』とは
今年の1月、電通「モダン・コミュニケーション・ラボ」からソーシャルメディアに対応した消費行動モデル概念『SIPS』(※5)が発表されました。『SIPS』とは、「共感する(Sympathize)」→「確認する(Identify)」→「参加する(Participate)」→「共有 & 拡散する(Share & Spread)」の頭文字をとった、企業のコミュニケーション・プランニングなどにおいてソーシャルメディアを積極的に利用している生活者を考える上でのひとつの概念としています。
※5: http://www.dentsu.co.jp/sips/index.html
ここで取り上げたいのは、「参加する(Participate)」。今までの消費者行動モデル『AIDMA』や『AISAS』の「購入する(Action)」とは異なって、購買を伴わない行動、そして購買行動を合わせて「参加する(Participate)」としており、軽い気持ちでの行動も含めた「参加」は、「共感」に次ぐ重要な要素であるとされている点です。
「参加する(Participate)」は、「エバンジェリスト(伝道者)」「ロイヤルカスタマー(支援者)」「ファン(応援者)」「パーティシパント(ゆるい参加者)」に分類しており、属性としては、
「ファン(応援者)」
・商品を購入する
・ブランドのコミュニティに参加・登録・書き込み
・消費や企業活動の感想を掲示板、ブログ、ソーシャルメディアに書き込む
・ブランドが管理する会員システムに登録する
「パーティシパント(参加者)」
・起業のサイトを見て遊ぶ
・アプリで遊ぶ、動画を見る
・ブランド発の情報に共感し、軽い気持ちでフォロー・RT・いいね!などとする
・試供品をもらう、つかう
・キャンペーンに参加する
となっています。
今回は、この『SIPS』での分類による「ファン(応援者)」「パーティシパント(参加者)」という属性に対するソーシャルメディアの活用を考えていきます。
「Facebookページ」の"いいね!"と「Twitter」の"フォローする"の参加レベルの差
前回の記事でも記したとおり、今話題の「Facebook」の活用を模索する企業が増えています。投稿できる文字数が多く(420文字)、写真や動画などを置くことができ、参加者のコメントが全員に表示されるため双方向の交流の場として適している、また、基本的に実名公開ですのでユーザーも参加者意識が高いと想定される、といったことなどがその理由であると推察されます。
「Facebook」で"いいね!"ボタンを押す層は、先の『SIPS』概念ではどこに位置づけられるのでしょうか。「ブランド発の情報に共感し、軽い気持ちでフォロー・RT・いいね!などとする」という点では「パーティシパント(参加者)」になりますが、"実名"による「ブランドのコミュニティに参加・登録・書き込み」の点では、「ファン(応援者)」になると考えられます。少なくとも、「ファン(応援者)」と「パーティシパント(参加者)」の中間というのが適当ではないでしょうか。
それでは、底辺の層「パーティシパント(ゆるい参加者)」は? これこそ「Twitter」のフォロワーが担う層であり、この層の拡大こそが上位層である「ファン」、さらに上位層である「ロイヤルカスタマー」「エバンジェリスト」へと続くライフタイムバリューを高めていくためのマーケティングの第一歩になると捉えられます。
同じ情報で「ファン(応援者)」の獲得と「パーティシパント(ゆるい参加者)」の拡充を
一般的にソーシャルメディアによるコミュニケーションデザインにおいては、「Twitter」「Facebook」「ブログ」などの各種ソーシャルメディアの組み合わせによる展開が推奨されます。しかしながら『第3回「企業におけるソーシャルメディア活用状況」に関する調査結果』(※6)でも見られるように、「投稿ネタがない」という課題を抱えている企業は多く、メディアごとにコンテンツを用意するのは現実的には困難であることがうかがえます。
※6: http://research.goo.ne.jp/database/data/001340/
また、企業「Twitter」施策の頓挫した理由の多くが情報発信のスキームがなかったことと考えますと、いまマーケティング活動の一環としての「Facebookページ」を活用している企業では、当然のことながら、発信情報(=投稿するコンテンツ)計画が確立されているはずです。
「Facebookページ」と同じ情報を「Twitter」アカウントで発信し、その"読者"を広く集めることが有効な施策となり、「Facebook」と「Twitter」のユーザー重複度も勘案すると二兎を追うことのメリットは明白となります。また、「Twitter」アカウントにて「Facebookページ」ならではのキャンペーン等を仕掛けることでコンバージョン率のわかりやすい導線が増えることになります。
これは、株式情報など特定情報を流している情報配信企業も同じことが言えるでしょう。もともと、「無料情報提供を実施していて、さらなる深い情報を得るためには、有料/無料は別として"会員登録"が必要になる」仕組みを実施している企業にとっては、「Twitter」アカウントの開設をしない手はありません。もちろん、配信情報は現在実施している「無料情報提供」を活用でき、後は読者獲得のスキームを構築するだけになります。
最終的には、現在、実施している"会員登録者"獲得のためのコストと、「Twitter」アカウントからのそれを比較すればいいだけですが、「Twitter」の運用コストの安価さが決め手のポイントになるでしょう。
ソーシャルメディアマーケティングの一つの施策として、是非、電通"SIPS"概念に学ぶFacebookへの導線強化、そして、会員登録者獲得のためのTwitter活用ソリューションを検討してみてください。
株式会社ビー・トゥ・ビー・コミュニケーションズ 枝並(えだなみ)
次回投稿は、『フローメディアからはじめる、SEO基盤としてのストックメディア強化』
※前回投稿記事、Twitter活用ソリューション(1)『Twitterのユーザー特性を活しきる"プッシュ型オウンドメディア"の構築』( http://web-tan.forum.impressrd.jp/u/2011/07/27/10767 )もぜひご覧ください。
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◆ SNSソリューション「Facebookページへの導線強化のためのTwitter活用ソリューション」: http://www.btob.co.jp/purpose/facebook/
SNSソリューション「費用対効果重視!新規会員獲得のためのTwitter活用ソリューション」: http://www.btob.co.jp/purpose/member/
◆ 関連セミナー情報:
SNSソリューションセミナー(2011年9月8日・東京・無料)
http://www.btob.co.jp/seminar/
・ セミナー(1):【代理店様向け】『企業Twitterアカウント運用ツール【TwiMa-Pro】およびSNSソリューション』
・ セミナー(2):『費用対効果重視!新規会員獲得のためのTwitter活用ソリューション』
・ セミナー(3):『Facebookページへの導線強化のためのTwitter活用ソリューション』
・ セミナー(4):【ユーザー企業様向け】『Twitterによるオウンドメディア運用ソリューション』
・ セミナー(5):【代理店様向け】『Twitterによるオウンドメディア運用ソリューション』
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◆ 本件に関するお問い合わせ
株式会社ビー・トゥ・ビー・コミュニケーションズ
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