スキマバイトのリアルな現状、現在の人口は約452万人。活用意向は約3倍の1,400万人超え【パーソル総研調べ】
パーソル総合研究所は、「スキマバイト/スポットワーク」に関する調査結果を発表した。全国の15~69歳男女85,455人が回答している。
スキマバイト/スポットワークとは、「直接の雇用関係を結ばずに、業務委託契約や派遣契約で収入を得る仕事」「アンケートモニターなどポイント収入を得る仕事」「株式やFX、不動産運用などの投資関連で収入を得る仕事」「不労所得などのほぼ活動せずに収入を得る仕事」などを指す。近年、スキマバイトの働き方が急速に広がり、世間の注目も集まっている。
「新たな働き方のポテンシャル」が判明する一方で複雑化する課題も
まず「スキマバイトを行った経験」(過去3年以内)を聞くと、「ある」と回答したのは6.5%。直近1年以内に限るとそのうちの82.0%が経験があると回答している。人口を簡易推計すると、1年以内のスキマバイト経験者は452万人。東京をはじめとする都市圏で多い。
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「スキマバイトをする意向があるか」を聞くと、スキマバイト未経験者(1年以内)は21.8%で、潜在的なスキマバイト人口は1,431万人と推計される。
性年代別で意向をみると、男女ともに若年層のスキマバイト意向率が高い。属性別では、社会人層では派遣社員、学生層では「高校生・専門学校」「短大生・大学生」の意向率が高い。また、学生を就職活動状況別に見ると、「就職活動前」の学生が高かった。
「スキマバイトの仕事内容」を聞くと、「軽作業系職種」16.4%が最多。以下「接客・サービス系職種」14.9%、「配送・物流・運輸職」9.4%が続く。“短期の単発仕事”というスキマバイトの性格がうかがえる。応募方法では「スキマバイト専用の求人アプリ・サイト」が6割前後を占める。
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スキマバイト経験者(1年以内)も「スキマバイトとして働くメリットや理由」を聞くと、「隙間活用」「小遣い稼ぎ」「生計維持」「経験投資」「簡便志向」の5タイプにおおよそ分かれる。
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「スキマバイト時の困りごと」は、「あてはまるものはない」35.1%が最多だが、「従業員の仕事の教え方がわかりにくい」「マニュアルがない」「職場の従業員の態度が冷たい」などが15%前後で上位だった。
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一方で店長・管理者側に「スキマバイト活用のデメリット(課題)」を聞くと、「仕事を教えるのが大変」が最多で、以下「人物像やスキルが事前にわかりにくい」「業務範囲が限定的」「スケジュールやシフト調整が難しい」が続いた。店長・管理者側は、スキマバイト/レギュラーバイト/レギュラー候補の3方向に対して異なるマネジメントが求められると考えられる。
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調査概要
- 【調査対象】全国の15~69歳男女
- 【調査方法】インターネット定量調査
- 【調査時期】2024年10月10日~18日
- 【有効回答数】85,455人
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