40代の「職場クライシス」に警戒! チーム・職場・上司・仕事の「不満」が最多【スコラ・コンサルト調べ】

会社員6,000人が回答。「職場のミッドライフ・クライシスを防ぐ対策」も解説。

スコラ・コンサルトは、「組織・職場」に関する調査結果を発表した。全国の一般職・管理職・役員6,092人が回答し、「職場のミッドライフ・クライシスを防ぐ対策」についても提案している。

「価値観の多様化」により40代の負担が増大? 上の世代・下の世代への異なる目線

この調査によると、今のチームのメンバーでいること、現在の職場、直属の上司、現在の仕事の4項目において、満足度を世代別に聞いたところ、すべての項目で「40代」の不満がもっとも大きかった。

まず「今のチームのメンバーでいることに満足している」(そう思う+どちらかと言えばそう思うの合計)を見ると、20代:54.0%、30代:43.5%、40代:42.4%、50代:43.9%、60代:50.6%で、40代がもっとも低く、「今のチームのメンバーでいることに不満」(そう思わない+どちらかと言えばそう思わないの合計)は、40代:24.8%で40代がもっとも高かった。

今のチームのメンバーでいることに満足しているか【年代別】(一般職・管理職・役員)

次に「現在の職場への不満」について投票してもらうと、上位10項目のすべてで40代の回答が最も多かった。回答の合計ポイントは、20代:148.9ポイント、30代:186.5ポイント、40代:213.2ポイント、50代:185.5ポイント、60代:167.0ポイントと、他年代より高めだ。

40代の回答では「一部の人に業務が集中している」「社員のそれぞれの仕事が手一杯で余裕がない」「仕事を怠ける、サボる社員がいる」が上位となっている。

現在の職場への不満【年代別・上位10項目】(一般職・管理職)

「上司への不満」では、上位10項目のうち7項目で40代の回答が最も多い。回答の合計ポイントは、20代:139.4ポイント、30代:168.9ポイント、40代:194.7ポイント、50代:168.2ポイント、60代:177.3ポイントだった。

40代の回答では「部下への仕事の配分が適切でない」「上の役職者の顔色ばかりを気にしている」「部下への教育や助言が不十分」が上位だ。

上司への不満【年代別・上位10項目】(一般職)

そして「現在の仕事への不満」でも40代は、上位10項目のうち7項目で最多だ。回答の合計ポイントは、20代:160.6ポイント、30代:188.0ポイント、40代:212.8ポイント、50代:185.2ポイント、60代:138.7ポイントと、高い数値を示している。

40代の回答では「仕事の負担やストレス、プレッシャーが大きすぎる」「仕事に必要なリソース(人、モノ、金)が不足している」「仕事の進め方が非効率的すぎる」が上位だった。

現在の仕事への不満【年代別・上位10項目】(一般職・管理職・役員)

40代から見て、下の世代(20代~30代)は「打たれ弱い」「仕事よりプライベートを重視」「マナーが身についていない」といった点が、上の世代(40代後半~60代)は「プライベートを犠牲にして仕事をする」「これまでのやり方・考え方への固執・押し付け」「自分勝手」「パワハラ・乱暴」といった点が不満だという。

スコラ・コンサルトでは40代を中心とした「職場のミッドライフ・クライシスを防ぐ対策」として以下のような対策を提案している。

  1. 自分自身の価値観を再認識する
  2. 積極的な対話を通して相互理解を深める
  3. 多様性を前提としたチームワークを構築する

調査概要

  • 【調査対象】一般職・管理職・役員
  • 【調査方法】調査会社のインターネットアンケートモニターによる回答
  • 【調査時期】2024年10月18日~22日および11月14日~18日
  • 【有効回答数】6,186人。うち一般職(一般社員・係長)3,771人、管理職(課長・部長)1,600人、役員(役員・経営者)815人
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