サポート詐欺、ウイルスに感染したと思わせ偽サイトに誘導する事例が前月比1.6倍増【詐欺ウォール調べ・10月度】
セキュリティソフト「Internet SagiWall」(詐欺ウォール)を提供するBBソフトサービスは、2023年9月度のインターネット詐欺リポートを発表した。詐欺ウォールを利用しているユーザーのアクセス数値を集計し、詐欺サイトの動向を分析した内容となっている。
三井住友カードなど定番ブランドが被害上位に
それによると、2023年9月における「詐欺ウォールによる詐欺サイト検知数」は615万9,993件で、先月に続き600万の大台にのっている。
フィッシングサイトをブランドで見ると、8月に突如1位となった「使えるくらうど見積」はトップ10圏外に消えて、「三井住友カード」が18.33%で1位になった。以下「SAISON CARD」15.36%、「Softbank」13.15%など定番のブランドが上位だった。
その他の最新動向としては、ウイルスに感染したと思わせ偽サイトに誘導する「サポート詐欺」が前月比1.6倍増になるなど、増加傾向にあるという。アダルトサイトなどに貼ってあるバナーから誘導されると、「ウイルスに感染している」など音声付きで通知されるという手口で、つい電話してしまうと詐欺被害に遭う可能性がある。
また「マイナポイント」「NTTドコモ」を装い個人情報を盗み取るフィッシングサイトも増加傾向にある。スパムメールのリンクをついクリックしてしまうと、詐欺サイトに誘導される。来年の確定申告に向けて国税庁のフィッシングサイトも少しずつ増加傾向にあるという。
カテゴリ別で見ると、三井住友カードの報告数が増加したことにより「クレジットカード」の構成比が14ポイント増加。またSoftBankの報告数が増加したことにより「携帯キャリア」の構成比が5ポイント増加した。一方、前月1位の「使えるくらうど見積」の報告数が激減したことで「クラウドサービス」は18ポイント減少した。
調査概要
- 【調査対象】公的機関などから提供された詐欺サイトURL
- 【調査方法】詐欺ウォールを利用しているユーザーのアクセス数値を集計(Windows版:3.3.0 / macOS版:3.5.0 / Android版1.7.0 / iOS版3.2.0.4。および以上)
- 【調査時期】2023年9月6日、9月12日、9月13日
- 【調査URL数】計294件
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