詐欺被害に遭ったことがある高校生・大学生は全体の8.1%、最多は「ネットオークション詐欺」【プロミス調べ】
SMBCコンシューマーファイナンス(プロミス)は、「金融リテラシーと家庭の金融教育に関する調査2023」の結果を発表した。高校生または大学生などの子どもがいる40歳~59歳男女1,000人に、金融リテラシー検定、金融教育などについて聞いている。本記事では、子どもの金融行動やマネートラブルに焦点を当てた。
子どもに投資に興味を持ってもらいたい親は66.1%
全回答者(1,000名)に、「現時点でどのくらいの貯蓄ができているか」を聞くと、平均は「826万円」。一方で「0円」は17.6%存在し最も多かった。
「子どもに投資に興味を持ってもらいたいと思うか」を聞くと、「思う」66.1%、「思わない」33.9%で、理由としては「社会・経済の勉強になる」43.3%、「資産形成に役立つ」40.5%、「預貯金だけでは将来が不安」35.7%が上位だった。
自身について「高校生時代、どのようなことにお金を使っていたか」を聞くと、「飲食(おやつ、外食など)」40.5%が突出して高く、以下「音楽」23.0%、「ファッション・美容」22.5%が続く。
一方で高校生の親(514名)に、「子どもは現在どのようなことにお金をよく使っているか」を聞くと、これも「飲食(おやつ、外食など)」39.5%が1位だったが、以下「ファッション・美容」29.4%、「ゲーム(課金含む)」20.6%が続き、音楽よりゲームが上昇している。
「詐欺などのトラブルの被害に遭ったことがある」高校生・大学生等の8.1%
続いて「これまでに、詐欺などのトラブルの被害に遭った経験」を聞くと「遭ったことがある」は18.3%、「遭いそうになったことがある」は28.6%だった。
実際に被害に遭ったことがある183人に内容を聞くと、「マルチ商法・ねずみ講」29.5%、「ネットオークション詐欺」24.0%、「フィッシング詐欺」22.4%が上位だった。被害に遭いそうになったトラブルでも「マルチ商法・ねずみ講」33.2%が最多だった。
「子どもが詐欺などのトラブルの被害に遭った経験」では、「遭ったことがある」は8.1%。具体的な内容では「ネットオークション詐欺」29.6%がもっとも多かった。「被害に遭いそうになったことがあるトラブル」では「ワンクリック詐欺」36.8%がもっとも多かった。
最後に「投資や借り入れといった金融行動を子どもが行うことに対する考え」を聞くと、「行ってもよいと思う」は「NISA」72.0%、「株式投資」64.5%、「FX取引(外国為替証拠金取引)」33.0%、「暗号資産(仮想通貨)取引」22.5%となった。従来の取引に比べFXや仮想通貨に警戒している親は多いようだ。
調査概要
- 【調査対象】高校生または大学生等(大学生、短大生、専門学校生、浪人生)の子どもがいる40歳~59歳の男女
- 【調査方法】ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員へのアンケート
- 【調査時期】2023年3月14日~15日
- 【有効回答数】1,000サンプル
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