コロナ禍の20代、貯蓄は増えるも、消費は巣ごもり【SMBCコンシューマーファイナンス調べ】

外食費を除いて外出型の消費は自粛傾向。増えた支出は室内型。

SMBCコンシューマーファイナンスは、20歳~29歳の男女を対象とした「20代の金銭感覚についての意識調査 2021」の結果を発表した。対象1,000人に2020年のコロナ禍における貯蓄額・消費額・消費動向を聞いた。

20代の平均貯蓄額は前年調査から19万円増加

まず、「現在の貯蓄額」について聞いたところ「50万円以下」が40.8%と最も多かったものの、20代全体の調整平均貯蓄額は72万円となり、前年から19万円増加した。職業的に見ても会社員、パート・アルバイト、学生のすべてが増加傾向にあることがわかる。

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また、「毎月自由に使える金額」について聞いたところ「一万円以下」が29.2%、「1万円超~2万円以下」が18.6%、「2万円超~3万円以下」が15.2%の全体平均29,398円であった。これは前年から638円増額している。

さらに婚姻状況別にみると、既婚男性・既婚女性ともに「毎月自由に使える金額」は増加しているのに対して、未婚男性は微増、未婚女性に関しては減少している。

 
 

コロナ禍消費の動向

「巣ごもり消費」について聞いたところ61.2%が「自宅にいる時間を充実させるため(動画配信やゲーム、ソファやクッション、家電など)にお金をかけたい」とした。

 

加えて、「ストレス発散消費」について聞いたところ、58.9%が「ストレスを発散させるためにお金をかけたい」とした。「どのような商品・サービスにお金をかけているか」と聞いたところ、1位「スイーツ・お菓子」44.4%、2位「外食」42.4%、3位「お酒」25.2%となり、食にお金をかけることでストレスを発散している人が多いことがわかる。

 
 

「コロナ禍で支出が増えたものがあるか」聞いたところ、53.8%が「ある」と回答し46.2%が「ない」とした。男女別にみると、男性ではほぼ同数なのに対して、女性では「増えたものがある」が上回った。

全体の増えた支出は1位「食料・飲料(酒類を除く)費」44.1%、2位「水道光熱費」40.9%、3位「日用消耗品・雑貨費」25.8%、であった。男女別にみると上記の「食料・飲料(酒類を除く)費」「水道光熱費」「日曜消耗品・雑貨費」は女性が上回っているが、「酒類費用」「ゲーム費」「外食費」は男性が上回った。特に「ゲーム費」は特段差がついた。

 
 

続いて、「コロナ禍で支出が減ったものがあるか」聞いたところ60.3%が「ある」、39.7%が「ない」とした。男女別にみると、女性の約7割が「ある」と答えたのに対して、男性で「ある」と答えたのは約5割に留まった。

全体の減った支出は1位「外食費」2位「旅行・レジャー費」3位「衣類・ファッション用品費」であり、「コロナ収束後に支出額を増やしたいもの」を聞くと、1位「旅行・レジャー費」2位「外食費」3位「衣類・ファッション用品費」となり、コロナ禍の自粛に耐えている様子がうかがえる。

 
 
 

調査概要

  • 【調査対象】ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする20歳~29歳の男女
  • 【調査方法】インターネット調査
  • 【調査期間】2020年11月6日~9日
  • 【有効回答数】1,000サンプル
  • 【調査協力会社】ネットエイジア株式会社
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