10代の1割ほどがすでに詐欺被害に遭遇、学校で教えてほしいのは「ローン・クレジットの仕組み」【SMBCコンシューマーファイナンス調べ】

10代大学生の収入額は月平均35,388円、月平均20,958円を消費。お金をかけたいのは「友人との交際」。

SMBCコンシューマーファイナンス(サービスブランド:プロミス)は、「10代の金銭感覚についての意識調査2021」の結果を発表した。

「収入と預貯金」「お金の使い方」「マネートラブル経験」「金融リテラシー」といった観点から、収入額・消費額・貯蓄額、フリマアプリの利用状況、ゲームへの課金、詐欺被害の経験など、幅広い項目について調査を行っている。15歳~19歳の学生(高校生、大学生等:大学生・短大生・専門学校生・予備校生)が対象で、1,000名から有効回答を得ている。

10代の収入と預貯金:アルバイト代、お小遣い、フリマアプリ、貯金額

まず全体に「現在の収入状況」を聞くと、「収入はない」20.2%、「収入はお小遣いのみ」35.3%、「お小遣い以外の収入がある」44.5%。主たる収入と思われる1か月のアルバイト代は、高校生で平均6,694円、大学生等で平均26,435円だった。家族からもらっているお小遣いは、高校生で平均3,547円、大学生等では平均8,269円だった。これらの結果、ひと月あたりの収入額は、高校生で平均10,653円、大学生等で平均35,388円となった。

前回調査(2020年9月)と比較すると、ひと月あたりの収入額の平均は、高校生で264円増(前回調査10,389円

→今回調査10,653円)、大学生等で3,015円増(前回調査32,373円→今回調査35,388円)となっている。コロナ禍真っ最中だった前回調査時期より、かなりの回復が見られる。

アルバイト以外の収入源として「フリマアプリ」で収入を得ているかを聞くと、「得ている」21.0%、「得ていないが、得たいと思う」41.3%で、6割以上が積極的な利用意向を示した。男女別では女性68.4%、男性56.2%で、女性のほうがやや高い。

実際にフリマアプリで収入を得ている210人に、「フリマアプリによるひと月あたりの収入金額」を聞くと、平均2,471円(前回調査2,184円)だった。具体的な出品アイテムでは「本・マンガ」56.7%、「洋服・ファッション用品(靴・帽子など)」42.9%、「趣味のグッズ(フィギュア・楽器など)」36.2%、「タレントグッズ(アイドル・アーティストのノベルティグッズなど)」34.3%が上位だった。

また、預貯金をしている531人に預貯金額を聞くと、高校生で平均86,773円(前回調査75,497円)、大学生等で平均216,215円だった(前回調査196,584円)。預貯金をしている人は減少していたが、預貯金をしている人の預貯金額平均は大きく増加しており、消費意欲の高い層と貯蓄志向の高い層にわかれつつある。

10代のお金の使い方:消費額、お金をかけたいこと、ネットサービスの課金額

次に全回答者に「ひと月あたり、いくらくらいお金を使っているか」を聞くと、平均は11,775円。学生区分別にみると、高校生では平均5,780円、大学生等では平均20,958円だった。前回調査と比較すると、高校生は1,308円の減少(前回調査7,088円)だったが、大学生等は2,133円の増加(前回調査18,825円)と大きく上昇した。コロナ禍の自粛の反動などが理由として考えられる。

そこで「お金をかけたいと思うもの」を聞くと、「友人との交際」43.3%、「ファッション」34.3%、「恋愛(デートやプレゼントなど)」32.5%が全体では上位となった。男女別では男性1位「友人との交際」38.4%、2位「恋愛(デートやプレゼントなど)」32.2%、3位「アニメ・マンガ」29.2%で、女性1位「美活(メイク、美容院など)」52.2%、2位「ファッション」51.4%、3位「友人との交際」48.2%と、やや異なる傾向を見せた。

ネットサービスについて、「定額制サービス(サブスクリプション)の利用をしているか」では「している」28.4%、「していないが、したいと思う」29.2%で平均1,387円だったが、「ライブ配信アプリでの投げ銭(リアルタイム配信を視聴した際に、ライブ配信者にお金や換金できるアイテムなどを送ること)」は、「している」4.4%、「していないが、したいと思う」10.6%で1割台にとどまっている。平均は2,010円だった。「ゲームでのアイテムの購入やガチャ等の利用(ゲームへの課金)」は「している」13.8%、「していないが、したいと思う」16.4%。男性は「している」16.6%と、女性の11.0%と比べて5.6ポイント高く、高校生は「している」16.0%と、大学生等(10.4%)と比べてこれも5.6ポイント高い。平均は2,058円だった。

10代のマネートラブル経験:詐欺被害、授業で教えてほしい知識

さらに全員に、「これまでに、詐欺などのトラブルの被害にあったことがあるか」を聞くと、「あったことがある」11.5%、「あったことはない」88.5%で、被害者は1割ほど。男性14.8%、女性8.2%と男性のほうがかなり上回る。具体的なトラブル内容では、「ワンクリック詐欺」33.0%が特に多く、以下「フィッシング詐欺」21.7%、「無料商法」18.3%、「ネットオークション詐欺」16.5%、「振り込め詐欺」15.7%が続いた。

一方、「学校の授業で教えてほしいと思うお金の知識」では、より実生活に密着した内容として、「ローン・クレジットの仕組み」42.0%、「生活設計(人生設計と人生に必要な資金の計画)」40.0%、「保険・リスク管理(事故・災害・病気などへの備え)」38.6%、「家計管理」38.3%、「決済方法(キャッシュレス決済手段と方法など)」34.7%が上位となった。

調査概要

  • 【調査対象】全国15歳~19歳の学生、高校生と大学生等(大学生・短大生・専門学校生・予備校生)
  • 【調査方法】ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とするインターネット調査
  • 【調査期間】2021年7月6日~16日
  • 【有効回答数】1,000サンプル
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