Z世代最新の流行り言葉「蛙化現象」って何? 食べ物では「10円パン」が話題【2023年前半・Z総研調べ】

推しの子とおぱんちゅうさぎがちいかわに迫る? 食品や人気TikTokrは大きく入れ替わり。

N.D.Promotionは、「Z総研2023年上半期トレンドランキング」を発表した。同社が運営するシンクタンク組織「Z総研」のコミュニティに所属する、女性を中心としたZ世代メンバー950人から回答を得ている。「Z世代」は一般的に18歳~26歳の年代を指す。

この調査では、Z総研メンバーに流行った言葉、食べ物、俳優、コト・モノ、SNSアカウント、アーティストなどを質問。中学生、高校生、18歳~26歳が回答している。

2023年前半のカギは「ポジ」と「ネガ」のバランス?

まず流行した言葉(フレーズ)は、「それな」「草」「知らんけど」といった斜に構えたフレーズが姿を消し、「かわちい」「うちゅくしぃ」「ちゅき」などの幼児っぽいフレーズが多くランクイン。そうした一方「蛙化現象」54.0%が1位となった。トップ10を見ると、ポジティブとネガティブが入り交じった状態だ。

蛙化現象とは、「片思いだった相手からやっと振り向いてもらえ、好意を持たれたとたんに、逆に気持ち悪くなってしまう現象」のこと。コンプレックスから自分に自信が持てず、相手の好意を受け入れられないためと言われている。今年に入ってから若者世代を中心に注目されている心理だ。

食べ物・飲み物は、「スターバックス」「地球グミ」がなくなりほぼ総入れ替え。「10円パン」61.2%が圧倒的な注目を集めた。10円パンは10円硬貨の形をしたチーズクリームパンで、映えるとともに10円では買えないギャップも面白がられた。ランキング全体でZ総研は“ギャップグルメ”がZ世代に刺さったと指摘している。

流行ったコト・モノでは、前回・前々回1位の「TikTok」がランク外という波乱。「ちいかわ」20.7%、「推しの子」20.0%、「おぱんちゅうさぎ」12.0%のネット発コンテンツが強さを発揮した。推しの子はYOASOBIが歌う主題歌「アイドル」が、日本語楽曲として初めて米ビルボードチャートで首位になる(6月10日付)など、台風の目となっている。「YOASOBI」は、流行ったアーティストでも1位だった(19.1%)。

その他、流行ったYouTubeチャンネル1位は「コムドット」51.2%が前回に続き1位。一方で流行ったTikTokerは「なえなの」10.5%が3位に後退し、「MINAMI」21.2%、「桜」12.8%が上位に躍り出るなど、世代交代の気配がうかがえる。

流行ったコスメについては、新型コロナ5類引き下げでマスク着用が自由になったことから、「マスクフィットオーラクッション/TIRTIR」41.2%に加え、「グラスティングメルティングバーム/rom&nd」26.0%、「リップモンスター 103 秘めた炎/KATE」23.7%などが人気だった。

調査概要

  • 【調査対象】全国の10代~26歳の女性(自社メディア「Nom de plume」LINE@会員)
  • 【調査方法】インターネット調査
  • 【調査期間】2023年5月8日~14日
  • 【有効回答数】950名(全国、中学生128名、高校生447名、18歳(高校卒業)~22歳296名、23歳~26歳79名)
     
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