サイバーセキュリティ、若い人ほど「知らない」「対策しない」傾向【三井住友海上調べ】
三井住友海上火災保険は、「スマホ・パソコンのサイバーセキュリティ」に関する調査結果を発表した。20代~60代の男女1,000人が回答している。
実際に遭遇したトラブル、プライベートでは「脅迫・詐欺の金銭要求」が最多
まず「スマホ、パソコンの使用用途(プライベートのみ)」は「Webサイトの閲覧」89.7%、「メール」85.7%、「LINE等のメッセージアプリ」80.5%が上位。Twitter、Instagram、Facebookといった「SNS」は64.5%にとどまる。またゲームアプリなどは本調査ではランクインしていない。
年代別に「LINE等のメッセージアプリ」と「SNS」の利用率を見ると、LINEはほぼ全年代に浸透しているが、SNSは大きな年代差があることがうかがえる。
続いて「サイバーセキュリティという言葉の認知」を聞くと、「知っている」は全体の46.7%。これも年代差があり、20代の32.7%に対し、60代では52.9%に達する。これは逆に「知らない」が半数を超え、20代では67.3%がサイバーセキュリティを知らなかったことになる。
「具体的なトラブル内容」としては「メールやWeb閲覧によるウイルス感染」「ネット上のサービスへの不正ログイン」「sum補決済やクレジットカード情報の不正利用」などが上位だった。
そこで「実際にトラブルに遭遇した経験」をプライベート・業務のそれぞれで聞くと、プライベートでは「メールやSMS等を使った脅迫・詐欺の金銭要求」「クレジットカード情報の不正利用」「偽警告によるインターネット詐欺」が上位だった。個人情報を窃取されている人も多い。
一方業務では「インターネット上のサービスへの不正ログイン」を経験した人が特に多かった。
最後に「サイバーセキュリティ対策(プライベートのみ)」について聞くと、「実施している」は全体で71.8%。これも若い層ほど少なく、20代は58.5%と4割超は未実施だ。逆に60代は81.9%と多くが対策を導入している。
具体的な内容では「セキュリティソフト/システムの導入」「ソフトウェアの定期的な更新」「セキュリティアプリの導入」が上位。補償サービスやサイバー保険への加入は少数派だった。
調査概要
- 【調査対象】全国の20代~60代の男女
- 【調査方法】インターネット調査(調査委託先:マクロミル)
- 【調査時期】2022年6月3日~4日
- 【有効回答数】1,000人
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