パスワードの使い回し、「5個以上のサービス・アプリで同じのを使い回し」が44.1%も存在!【AironWorks調べ】

仕事とプライベートでも混同、「3個以上の業務システム・アプリでプライベートと同じ設定」が4人に1人。

AironWorksは、「フィッシングメール・サイバーセキュリティ」の実態に関する調査結果を発表した。10代~70代の全国男女716人が回答している。

個人と業務のパスワード使い回し、思った以上に多数

まず“プライベートで利用しているウェブサービス・アプリ”において「パスワードを使い回している」としたのは87.6%。「5個以上のサービス・アプリで、使い回しているものがある」は44.1%で半数近くを占めた。「4個」の9.9%を加えると、半数を超える。

また“仕事で利用しているウェブサービス・アプリ”において「プライベートと同じパスワードを使い回している」とした人は49.3%。個人と業務では使い分けをいちおう意識しているようだが、それでもほぼ半分に達している。そして「3個以上で同じ設定になっている」が26.3%と特に多い。

なお“個人と業務の切り分け”の観点から「個人のスマホを、仕事で使用しているか」と聞くと、「はい」52.9%でこれも半々に分かれる。

そこで「仕事で利用するシステム等のパスワードの管理方法」を聞くと、「暗記する」27.2%、「紙等にメモする」21.2%、「個人のスマホにメモする」14.9%、「手帳に書いておく」11.2%と、セキュリティ的に脆弱な方法、個人と業務が混在した方法が上位となり、「パスワード管理ソフトを使う」は8.1%でこれらを下回っている。

“フィッシングメールの実態”については、70.5%の人が「フィッシング詐欺などの可能性がある怪しいメールやメッセージ」を、平均1日1通以上受け取っていた。そして「フィッシングメール詐欺で送られてきたURLをクリックしてしまった経験」を聞くと、23.2%が「ある」と回答している。

「フィッシングメール詐欺にひっかかってしまいそうな差出人名」では、「クレジットカード会社」14.5%、「ECモール」14.4%、「宅配会社」13.1%と、定番のブランドが並んでいる。

AironWorks代表取締役の寺田彼日氏は、個人と業務のパスワード使い回しについて、「リモートワークなどにより働き方が多様化するなかで、新たなセキュリティリスクが高まっていることを示している」と指摘している。

調査概要

  • 【調査対象】10代~70代の全国の男女
  • 【調査方法】インターネット調査
  • 【調査時期】2022年10月5日~6日
  • 【有効回答数】716
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