「全部同じパスワード」よりも「使い分けている」人の方が不正アクセスが多い!? 意外な事実が判明【WACARU NET調べ】

年代が上がるほど「同じパスワードを使い回し」が増加。パスワードの定期的な見直しが重要。

WACARU NETは、パスワードの設定・管理方法やセキュリティ対策に関するアンケート調査を実施した。インターネットサービスを利用している全国の570名を対象に聞いている。

「すべて同じパスワード」が66.5%、「一部使い回し」が30.7%

インターネットサービスのパスワード使い分け状況

まず、インターネットサービスのパスワード使い分け状況について聞くと、「すべて同じパスワードにしている」が66.5%で圧倒的多数を占め、「常に使い分けている」は2.8%にとどまった。

【年代別】パスワード使い分け状況

パスワード使い分け状況を年代別で見ると、「すべて同じ」は年代が上がるごとに割合が増え、40代以上では3割を超える結果となった。また、すべての年代で「一部使い回し」が多数派となり、「常に使い分けている」は1割未満にとどまった。

パスワードの種類数

パスワードの種類数としては、「1~3種類」が39.3%で最も多く、「4~6種類」が29.1%、「7種類以上」が31.6%と割れていた。

パスワードの管理方法は「紙にメモ」がトップ

インターネット上のパスワード使い回しの理由

パスワードを使い回している理由を聞くと、「管理が面倒だから」が50.2%、「覚えやすいから」が48.9%でツートップに。複数のパスワードの管理が面倒だと感じている人が多いようだ。

パスワードの管理方法

パスワードの管理方法としては、「紙にメモしている」が43.3%で最も多く、ついで「スマホやPCのメモ帳アプリに保存」が39.1%と、アナログな管理が主流であることがわかった。また「ブラウザの自動保存機能を利用」も31.6%と多かった。

実施しているパスワードのセキュリティ対策

パスワードのセキュリティ対策を聞くと、「他人に教えないようにしている」が59.6%で最も多く、「2段階認証を設定している」が46.8%、「複雑な文字列(英数記号)を使うようにしている」が35.3%となった。一方で、「特に対策していない」も13.2%存在し、セキュリティ意識に個人差があることがわかった。

不正アクセスの原因、1位は「簡単なパスワードを使っていた」

パスワード使い分け状況別の不正アクセス経験

最後に、不正アクセスの経験があるかをパスワード使い分け状況別に聞くと、「常に使い分けている」人では「不正アクセスされた(1回・複数回)」の割合が合計で37.5%にのぼり、「すべて同じパスワードにしている」「一部使い回している」人よりも被害経験が多いことが明らかになった。

思い当たる不正アクセスの原因

不正アクセスの原因としてどのようなことが思い当たるかを聞くと、「簡単なパスワードを使っていた」が27.7%で最も多く、以下「同じパスワードを使い回していた」が25.5%、「フィッシングサイトに騙された」が12.8%と続いた。

調査概要

  • 【調査期間】2025年7月28日〜7月31日
  • 【調査対象】クラウドソーシングサービスに在籍する570名
  • 【調査方法】クラウドソーシングサイト上でのアンケート
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