「携帯キャリアに見せかけた詐欺サイト」が突如約20倍に急増、SoftBankが半数近くを占める【詐欺ウォール調べ】

国税庁のフィッシングサイト、新学年を意識した偽販売サイトにも要注意。

セキュリティソフト「Internet SagiWall」(詐欺ウォール)を提供するBBソフトサービスは、2023年2月度のインターネット詐欺リポートを発表した。詐欺ウォールを利用しているユーザーのアクセス数値を集計し、詐欺サイトの動向を分析した内容となっている。

「携帯キャリアに見せかけたフィッシングサイト」が2月にまた急増

それによると、2023年2月における「詐欺ウォールによる詐欺サイト検知数」は510万4,572件。2023年1月の567万4,737件と比較すると、マイナス57万0,165件と大幅に減少した。

一方内訳では「携帯キャリアに見せかけたフィッシングサイト」数が乱高下しており、2023年2月はSoftBankとauのフィッシング詐欺サイトが急増した。SoftBankの偽サイトは、スマホOSごとにページを切り替え、iOSからアクセスすると認証情報を盗み、Androidからアクセスすると偽アプリをダウンロードさせるようになっている。

フィッシング詐欺サイトのイメージ

フィッシングサイトをブランドごとに見ると、1位が「SoftBank」47.86%となり、ほぼ半分を占める。2位「au」23.71%も大幅に比率が増えていた。

この変動によりカテゴリ別でも、携帯キャリアは前月より約20倍に増加。一方官公庁は国税庁のサイトが実数ベースで4分の1になった影響で構成比が大きく減少している。

黄色:5ポイント以上上昇したカテゴリ、灰色:5ポイント以上減少したカテゴリ

また、ここ数か月報告数が急増している国税庁のフィッシングサイトは、デザインはそのままに「関税局」に名称を変えたものが観測された。その他、机やお弁当箱など入学・入園など「新学年を意識した偽販売サイト」も観測されている。

BBソフトサービスでは、フィッシング詐欺被害を防止するため、以下のような注意を呼びかけている。

  • メールやSMSで案内されたURLが正規のURLか確認する。
  • 個人情報やクレジットカード番号の入力を促すメール・SMSに注意する。
  • SSL通信が提供されているかどうかチェックする。
  • ログインID・パスワードの使い回しを控える。

調査概要

  • 【調査対象】公的機関などから提供された詐欺サイトURL
  • 【調査方法】詐欺ウォールを利用しているユーザーのアクセス数値を集計(Windows版:3.3.0 / macOS版:3.5.0 / Android版1.7.0 / iOS版3.2.0.4。および以上)
  • 【調査時期】2023年2月8日、9日、14日
  • 【調査数】計296件

※サイト画像はフィッシング詐欺のイメージであり、本文内容とは関係ありません。

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