職場で持つ感情は「ネガティブ6割、ポジティブ4割」、怒りや退屈より不安が多数派【リクルートMS調べ】
リクルートマネジメントソリューションズは、「仕事と感情に関する意識調査」の結果(個人編)を発表した。調査時期は2021年12月で、20~49歳の会社員826人から回答を得ている。
7割の人が「職場に感情を持ち込むべきではない」と考えているが……
まず「直近1か月の仕事中に経験した感情」について聞くと、「心配・不安」78.2%、「怒り・嫌悪」71.6%、「退屈・無意味」64.1%と、ネガティブな感情が上位を占めた。「ここ1か月でもっとも印象に残っている感情」についても、ネガティブな感情(59.7%)がポジティブな感情(40.3%)を上回る。
営業系・事務系・技術系の職種にしぼり、「仕事をしているときに当てはまる感情」を聞くと、「感情の要求(職務遂行において感情を用いることを求められる)」は約8割、「感情の制御(本当の感情を抑える)」は約7割、「感情の演技(求められる感情を演じる)」は約6割が該当した。多くの仕事シーンでさまざまな感情がわき上がっていることがうかがえる。
一方で「仕事や職場に感情を持ち込むべきではない」という考えについて聞くと、「とてもそう思う」6.3%、「そう思う」25.9%、「ややそう思う」36.2%で、計68.4%が「感情を持ち込むべきではない」と考えていた。自分自身でなく職場の人に対しても、やや数字は下がるが「感情を持ち込むべきではない」と考えている人が多い。
理由については、持ち込み否定派からは「成果を妨げる」「判断がぶれる」「組織がまとまらない」といった意見、持ち込み賛成派からは「やる気や成果につながる」「理解し合うのに役立つ」「ストレスを防ぐ」「条件付きでOK」といった意見があがった。
なおポジティブな感情、ネガティブな感情、それぞれで感情を表しているケースも多く、その結果についても肯定的な人が実は多数派だ。感情の表出は意外と良い結果に結び付くと言えるだろう。
調査概要
- 【調査対象】20~49歳の会社勤務正社員(管理職は除く)
- 【調査方法】インターネット調査
- 【調査時期】2021年12月10日~12日
- 【有効回答数】826人
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