企業サイトのWebユーザビリティ評価ランキング2022、前回10位の「大日本印刷」が1位に【トライベック調べ】

ユーザーの来訪目的を意識した情報配置・導線設計が高評価につながる。

トライベックの社内組織であるトライベック・ブランド戦略研究所は、「Webユーザビリティランキング2022企業サイト編」を発表した。全15業界・150サイトについて、5つの評価軸(全108評価項目)で評価を行っている。

【5つの評価軸(全108評価項目)】
1.アクセス性
2.サイト全体の明快性
3.ナビゲーションの使いやすさ
4.コンテンツの適切性
5.ヘルプ・安全性
 

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ユーザーを意識した情報配置・導線設計が高評価に

スコアで見ると、全体の平均点は74.88点(前回:72.77点)でここ数年上昇傾向が続いている。これはコロナ禍を受け、顧客接点であるサイト改善に注力したためと推察される。

今回のランキング上位は、1位「大日本印刷」、2位「清水建設」、3位「UQコミュニケーションズ」、4位「大同生命」、5位「明治」だった。前々回(2020)、前回(2021)と1位だった「KDDI」が7位にランクダウンした一方で、前回10位だった「大日本印刷」が1位にランクを上げた。また前回は「明治」が98位から3位にジャンプアップする活躍を見せたが、今回調査のトップ5については、ここまで極端なランク変動は見られなかった。

1位の「大日本印刷」はコンテンツの適切性(94.85点)が特に評価され、総合得点で92.65点を記録した。企業が目指す未来像やあり方に関するコンテンツを揃えつつ、ターゲットユーザーの来訪目的を意識した情報配置・導線設計を行った点が評価されたという。

2位「清水建設」(前回6位)は、定期的なWebサイトの見直しを行っており、堅実にスコアを上昇させた。3位「UQコミュニケーションズ」(前回2位)は、トップページに「ご検討中の方へ」「お客様サポート」などを用意し、ユーザーがスムーズに遷移できる導線設計により高評価を得た。

なお新たに追加された評価項目は、(1)SDGs(持続可能な開発目標)などサステナビリティコンテンツの訴求を判定する項目、(2)Cookie利用に応じて個人情報保護の順守に関して判定する項目、(3)Googleの新指標「Core Web Vitals」への対応を判定する項目、の3点となっている。

ユーザビリティランキング2022<企業サイト編> 企業別トップ10
ユーザビリティランキング2022<企業サイト編> 業界別トップ10

■調査概要

  • 【調査対象】「総合電機・ITサービス」「精密機器・電子部品」「情報通信」「機械・部品メーカー」「自動車・自動二輪」「医薬品」「化学・繊維・印刷」「鉄鋼・金属・材料」「銀行・クレジットカード」「証券・保険」「商社・流通・小売」「食品・飲料・生活用品」「建設・不動産・住宅」「鉄道・運輸」「電力・ガス・エネルギー」の15業界において、売上上位の国内主要企業
  • 【調査期間】2021年9月下旬~12月上旬
  • 【調査方法】「A.アクセス性」「B.サイト全体の明快性」「C.ナビゲーションの使いやすさ」「D.コンテンツの適切性」「E.ヘルプ・安全性」の5評価軸・全108項目について4段階評価
  • 【対象企業・ブランド数】150サイト
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