サイバーエージェントのAI Labと大阪大がロボット接客を東急ハンズ心斎橋店で実証実験

4人でロボット20体を操作し接客、顧客の困りごと解決で満足度向上の実現可能性を検証

サイバーエージェントの研究開発組織「AI Lab」と、大阪大学大学院基礎工学研究科「先端知能システム(サイバーエージェント)共同研究講座」、東急ハンズは、「ロボットによる次世代サービスの実現」の実証実験プロジェクト第3弾を東急ハンズ心斎橋店(大阪市中央区)で行う、と11月4日に発表した。売り場の複数箇所に設置した遠隔対話ロボット20体をオペレーター4人が操作して接客し、顧客満足度を向上できるかを検証する。

「商品の場所がわからない」「おすすめの商品を知りたい」などの顧客の困りごとを20体の遠隔対話ロボット接客で解決して、「多接点での迅速な質問対応」と「きっかけの提供」が顧客の満足度や新たな購買体験を創出できるかを調べる。東急ハンズのスタッフではないオペレーター4人によるロボット接客が、東急ハンズの熟練スタッフに比べてどの程度パフォーマンスを発揮するか比較する。実証実験は11月18日から29日まで。

ロボット遠隔接客では、内閣府が主導する「ムーンショット型研究開発制度」のテーマの1つに「アバター共生社会の実現」が掲げられている。共同研究講座は、石黒浩教授が推進する「ムーンショット研究開発事業」で3つのフィールドで実証プロジェクトを進め、市役所におけるコミュニケーション活性や空港における顧客体験創出の実現可能性を検証した。第3弾は店舗で「多接点での迅速な質問対応」と「きっかけの提供」を調べる。

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