凸版印刷がバーチャルとリアルを融合した新たな買い物体験サービス「IoA Shopping」開発
凸版印刷は、仮想空間(バーチャル)と現実店舗(リアル)を融合した新しい買い物体験提供サービス「IoA Shopping」を開発した、と3月22日発表した。同日実証実験を始めた。バーチャル空間上に構築した店舗にスマートフォンからアクセスして買い物ができるうえ、実店舗のアバターロボットを通して実店舗内を見て回ることも可能。バーチャル店舗とリアル店舗が行き来できる。
凸版印刷が東京大学大学院の研究室と共同研究している遠隔体験技術「IoA仮想テレポーテーション」を活用して開発した。ECサイトの利用が拡大する中、バーチャルとリアルを組み合わせた新たな買い物体験によって、友人や家族と商品を選んだり詳細を店員に聞いたりするなどコミュニケーションが取れない課題を解決する。2021年度内にサービスを開始する。実験は24日まで。
バーチャル店舗ではアバター、リアル店舗ではアバターロボットを使い、どちらでもウインドーショッピングのように、モノとの偶然の出会いが体験できる。複数人がバーチャル空間に同時接続し、それぞれのアバターで空間の移動が可能。空間内の人とは音声で会話でき、感情表現を示す機能も備える。リアル店舗の店員とビデオ通話が可能で、遠隔地からでも接客が受けられる。
商品は3D化され、さまざまな角度から確認が可能。店舗で体験できない商品でも使用イメージが分かる。店舗のAI(人工知能)カメラが人やロボットの位置を把握し、位置情報をバーチャル空間に反映。実際の買い物のような店員に呼び掛ける体験を実現する。実験は東京・有楽町の体験型ストア「b8ta Tokyo-Yurakucho」で実施。バーチャル空間上の店舗は「Virtual b8ta」と呼ぶ。
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