「アプリの累計DL数とユーザーのアクティブ率推移」に大きな傾向差は見られず、半年後も5割以上をキープ【ヤプリ調べ】

リテール・EC業界のアプリ300以上を対象に、30日ごとの新規DL数を集計・比較。

ヤプリは、リテール・EC業界における「アプリのダウンロード数の推移とアクティブ率」に関する調査結果を発表した。

アプリプラットフォーム「Yappli」を利用するリテール・EC業界のアプリを対象に、リリースから3年間のダウンロード数(DL数)とアクティブ率の推移について分析した。対象アプリ数は300以上。

なお新規DL数は「当該30日間の新規ダウンロード数」、アクティブ率は「当該30日間以降に1日以上アクセスしていたユーザー数÷累計ダウンロード数」、アプリ規模は「累計ダウンロード数」を示している。

DL数が多いのは“店舗集客とEC機能を持つオムニチャンネルアプリ”

まず、リリース1年後の累計アプリDL数で「10万DL未満」「10~30万DL未満」「30~50万DL未満」「50万DL以上」の4つに分類。30日ごとの新規DL数を比較した。その結果、アプリの規模にかかわらず“初月の新規DL数”が一番多かった。1年後に累計DL数が50万DL以上に達したアプリは15で、“店舗集客とEC機能を持つオムニチャンネルアプリ”であることが共通していた。

 

続く調査では、「1年後の累計DL数」が10万DL未満のアプリをさらに細かく分け、「1万DL未満」「1~3万DL未満」「3~5万DL未満」「5~10万DL未満」「10~30万DL未満」「30~50万DL未満」「50万DL以上」の7つに分類し、DL数の伸びとアクティブ率の推移について分析した。ここでは「1~3万DL未満」「10~30万DL未満」「50万DL以上」の3つについて採り上げる。

1年後に1~3万DL未満

このタイプの場合、初月DL数は平均約3,500DL。5か月で累計1万DLに達する。以降は新規DL数400~1,200DL/月で安定する。アクティブ率は、半年後で53.7%をキープ、その後ゆるやかに低下し、1年後に43.3%となった。

 

1年後に10~30万DL未満

このタイプの場合、初月のDL数は平均36,611DL。6か月で累計10万DLへ到達する。その後伸びはゆるやかになり、2年目以降は平均して8,000DL/月で安定する。アクティブ率は、半年後に57.8%、9か月後に51.4%と高い数字をキープしている。

 

1年後に50万DL以上

このタイプの場合、初月のDL数は約170万DL。5か月で50万DLへ到達する。アクティブ率は半年後も65.8%と非常に高く、1年後も52.9%と半数を超えた。

 

その他でも、アプリの規模別に大きな傾向差は見られず、初動でのDL数が多い。またアクティブ率は累積DL数が伸びるにつれて低下するが、だいたいどの規模のアプリでも、半年後もユーザーの過半数はアクティブな状態だった。

調査概要

  • 【調査対象】アプリプラットフォーム「Yappli」を利用するリテール・EC業界企業の自社アプリ
  • 【調査方法】リリースして1年後の累計アプリDL数を、「10万DL未満」「10~30万DL未満」「30~50万DL未満」「50万DL以上」の4つに分類し、リリースからの30日ごとの新規DL数を、経過日数とともにグラフ化し比較
  • 【調査期間】2016年3月14日~2021年1月7日
  • 【対象アプリ数】300以上(ビジネス支援目的のアプリ、キャンペーン等によりイレギュラーなデータのアプリは除外)
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