テレビ離れでYouTube視聴時間はどう変化? 視聴者層は世代で割れた
クロス・マーケティングは、「YouTubeの利用実態に関する調査」の結果を発表した。調査日は10月6日~8日で、全国13~34歳の男女1,000人に、1日あたりのTV視聴時間/YouTube視聴時間、最近見たユーチューバー、最近見た動画のシェア状況、YouTubeに影響されて購入・課金したものについて聞いた。
男性19~22歳・女性16~22歳で進むTV離れ、一方女性30代は3時間以上テレビを見る人が34.0%
本調査では、男女および年齢層(13~15歳、16~18歳、19~22歳、23~29歳、30~34歳の5つ)に回答を分類している。
まず、「最近1週間のTV視聴時間/YouTube視聴時間(1日あたり平均)」を見ると、10代・20代ではYouTubeの視聴時間のほうが、30代ではTVの視聴時間のほうが長い傾向が明らかとなった。「3時間以上のYouTube視聴」をしている年齢層は、特に男性19~22歳・女性16~22歳が多く、TV離れが見てとれる。
また女性は年代が上がるごとに「3時間以上のTV視聴」が比例して上昇しており、YouTubeからTVに移行していくと思われる。女性30代では、3時間以上テレビを見る人が34.0%まで増える一方、YouTubeを見ない・30分未満という人が51.0と過半数に達する。
「最近1週間にYouTubeで見たユーチューバー」では、東海オンエア、HIKAKIN、はじめしゃちょーなどの有名YouTuberが上位だが、男性はポッキー、兄者弟者、キヨなどのゲーム系、女性はすとぷり、スカイピース、嵐、ジャニーズJr.といった音楽系、竹脇まりなといったトレーニング系のYouTuberやタレントの名前があがっている。
また「最近1か月以内でYouTubeに影響されて購入(課金)した有無と、その内容」を聞くと、男性13~15歳・女性13~15歳・女性19~22歳が3割を超える一方、女性30~34歳は16%と低く、ここでもYouTubeからの移行がうかがえる。実際に購入した内容のジャンルでは、男性はほぼ全年代で「ゲーム」だが、年齢があがると「飲食店」が上昇した。女性は全年代で「化粧品/美容品」が1位。16~18歳の「ゲーム/ファッション」を除き、他年代の2位は「食品」だった。
こうした傾向は、各年代がもともと持っているものか、その年代に影響力のあるYouTuberがいるのか、などによっても変わる可能性があるが、分析の参考となるだろう。
調査概要
- 【調査対象】全国13~34歳の男女(※LINEユーザー)
- 【調査方法】インターネットリサーチ(LINEリサーチを利用)
- 【調査期間】2020年10月6日~8日
- 【有効回答数】1,000人
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