今のスマホのサービスや機能に20代~60代は満足してるのか? スマートフォン意識調査を徹底分析【ソニー生命保険調べ】

全国のスマートフォンを使用している20歳~69歳の1,000人を対象に、スマートフォンのサービスや機能に満足しているか、ソニー生命保険が調査。
中嶋朗雄(Web担編集部) 2019/12/9 9:30

ライフプランを提供している、ソニー生命保険会社は、スマートフォンユーザーがどれだけ今のサービスや機能に満足しているのかなどの意識調査を行った。対象は全国のスマートフォンを使用している20歳~69歳の1,000名。本調査は、ネットエイジア株式会社が調査協力をしている。

調査した項目は、大きく分けて以下の7つだ。

  1. スマートフォン利用の実態
  2. スマートフォン利用に関する意識
  3. スマートフォン利用に関する経験
  4. スマートフォン依存とスマートフォン疲れ
  5. スマートフォンで得たもの、失ったもの
  6. スマートフォンのマナー
  7. スマートフォンに対する希望

1. スマートフォン利用の実態

全回答者(1,000名)に、「どこの通信事業者を使用しているのか」と質問をすると、「docomo」「au」「SoftBank」のいわゆる「三大キャリア」を答える人が多く、使用しているユーザーが全体の76.2%をしめた。

データ通信料が比較的安いとされている格安スマホ「MVNO」(エムブイエヌオー)の利用者は全体の23.8%だった。

現在使用しているスマートフォンの通信事業者[単一回答形式]

続いて、スマートフォンの使い道について、「どの機能を使っているか」の質問では以下の様な回答結果が得られた。

  • メール(76.0%)
  • インターネット検索(75.2%)
  • 通話(73.2%)
  • メッセージアプリ(LINE など)(64.4%)
  • ニュース閲覧(59.7%)
日頃スマートフォンで行っていること[複数回答形式]※上位10位までを表示

年代別にみると、20代では「メッセージアプリ」や「SNS」、「目覚し時計」が他の年代と比べて利用率が高く、逆に「メール」は61.5%と、他の年代と比べて利用率が低くなっている。

次に、「スマホの利用料金(基本料金や通信料、端末代など)に関して、ひと月でどのくらい支払っているか」という質問に対して、一番多かったのは「4,000円~6,000円未満」(20.7%)という結果で、月平均利用額は6,401円となった。

毎月のスマートフォンの利用料金[数値入力形式]

ちなみに、三大キャリアの月平均利用額は、7,516円で、格安スマホは、2,830円となり、三大キャリアの方が毎月の利用額が4,686円高いことがわかった。

毎月のスマートフォン利用料金の平均額(年代別/通信事業者別)

次に、「毎月の理想の利用料金はいくらなのか」という質問に対して、一番高かったのは「2,000円~4,000円未満」(41.6%)という回答だ。全体の平均額を見ると3,460円となった。これは実際の利用料金の平均額(6,401円)と比較すると、2,941円低くなっている。

理想的な毎月の利用金額[数値入力形式]

三大キャリア(現実 7,516円、理想 3,981円)では3,535 円差、格安スマホ(現実 2,830円、理想 1,791円)では1,039円の差が見られた。

毎月の「平均利用料金」と「理想のへ近利用料金」の比較

2. スマートフォン利用に関する意識

全回答者(1,000名)に、現在使用しているスマートフォンに対して満足しているかの質問に対して、全体の85.3%が「満足している(計)」と回答した。これを年代別にみると、最も高いのは50代(87.0%)、「非常に満足している」の割合をみると、20代(31.0%)が最も高い結果となった。

※以下「非常に」「やや」の合計してるものは(計)と表記

現在使用しているスマートフォンに満足しているか[単一回答形式]

次に、「機能はどれくらい使いこなせていると感じているのか」という質問に対し、「使いこなせている(計)」と答えたのが全体の62.2%で、その内、最も「使いこなせている」と答えたのが20代(82.5%)、一番低かったのは60代で(47.5%)という結果となった。

現在使用しているスマートフォンを使いこなせているか[単一回答形式]

次に、シーン別で「スマートフォンが役立っていると思うか」という質問に対しては91.5%の人が「生活に役立っている」と答えている。

その他の回答では「趣味に役立っている」と答えた人が79.2%で、「友人との関係に役立っている」と答えたのが75.2%だった。これを更に男女別で分けると下記の様な内訳となった。

  • 「生活に役立っている」では、男性 89.2%、女性 93.8%、
  • 「趣味に役立っている」では、男性 78.4%、女性 80.0%、
  • 「友人との関係に役立っている」では、男性 68.6%、女性 81.8%
スマートフォンは役立っていると思うか[各単一回答形式]

続いて、「家族との関係に役立っていると思うか」という質問に対して「そう思う(計)」と回答したのが80.0%。これらを配偶者の有無別にみると、配偶者がいる人では、85.8%、配偶者がいない人では72.3%となった。

スマートフォンが家族との関係に役立っていると思うか[単一回答形式]

更に、上記の質問で「そう思う」と答えた人の中から、「パートナーがいる人」に絞り込むと664名となった。その人達に対して、「スマートフォンが、パートナー(配偶者・恋人)との関係に役立っていると思うか」と聞いたところ、82.5%の人が「そう思う(計)」と答えた。

スマートフォンがパートナー(配偶者・恋人)との関係に役立っていると思うか[単一回答形式]対象:パートナーがいる人

3. スマートフォン利用に関する意識

全回答者(1,000名)に、「スマートフォンを使用してる中で、思わぬ経験や失敗はどのようなものがあるか?」という質問をしたところ、一番高かったのは「タップしたら違うところ反応」という回答で、42.0%であった。回答の一覧は下記の通りだ。

  • タップしたら違うところ反応(42.0%)
  • 意図せず広告をタップ(38.8%)
  • 通信速度制限がかかる(34.7%)
  • 文字入力の途中で誤送信(29.3%)
  • コピーの選択範囲に苦戦(27.4%)
スマートフォンに関して経験したことがあるもの[複数回答形式]※上位10位までを表示

4. スマートフォン依存とスマートフォン疲れ

全回答者(1,000名)に、「スマートフォンがなかったら苦労すると思うことは何か」と質問したところ、下記の様な結果となった。

  • 通話(51.4%)
  • メッセージアプリ(LINE など)(44.5%)
  • メール(44.0%)
  • インターネット検索(37.9%)
  • 地図をみる(27.5%)

これを更に年代別で見ていくと、20代では「メッセージアプリ(LINE など)」が最も高く59.0%となり、次に「インターネット検索」(49.0%)、「SNS(Instagram、Facebook など)」(45.0%)、「動画視聴」(34.5%)と、この結果は他の年代と比べても高い割合となった。

スマートフォンがなかったら苦労すると思うこと[複数回答形式]※上位10位までを表示

ではスマートフォンに対して、「どれくらいスマホ依存をしているか?」と質問に対して、「そう思う(計)」と答えた人が、57.2%という結果となった。全体の約6割が“スマホ依存”の自覚があることが明らかになっている。

これらを年代別にみると、20代 78.0%、30代 74.0%、40代 54.0%、50代 49.5%、60代 30.5%となり、若い世代ほど依存度が高いという結果だった。

スマホ依存しているか[単一回答形式]

次に、「“スマホ疲れ”をしているか」と質問をすると、全体の50.9%の人が「そう思う(計)」と答えた。最も高かったのは20代で、69.5%の人が「スマホ疲れ」を感じている。

スマホ疲れをしているか[単一回答形式]

「“スマホ断ち”をしてみたいか」と質問に対して、「そう思う(計)」は 28.7%となった。

年代別にみると、20 代(42.0%)が最も高いという結果になった。

続いて、「スマートフォンを使用せずに生活する“スマホ断ち”をしてみたいか?」という質問に対して「そう思う(計)」と答えた人は、全体の28.7%という結果となった。

スマホ断ちしてみたいか[単一回答形式]

5. スマートフォンで得たもの、失ったもの

全回答者(1,000名)に、「“スマートフォンのおかげで手に入れたもの”」という質問を自由回答形式で行ったところ、1位は「知識・情報」、2位「便利さ」、3位は同列で「時間」「友達」「連絡手段」が挙がった。

スマートフォンのおかげで手に入れたもの[自由回答形式]※上位10位までを表示

では逆に、「“スマートフォンのせいで失ったもの”」という質問に対しは、下記のような結果となった。

  • 1位 時間
  • 2位 お金
  • 3位 視力・目の健康
スマートフォンのせいで失ったもの[自由回答形式]※上位10位までを表示

6. スマートフォンのマナー

全回答者(1,000名)に、「他人のスマートフォンマナーや行動で、イライラするものは何か」という質問に対して、一番高かったのは69.0%で「会話をしながらいじる人」、次に高かったのは、64.7%で「歩きながらいじる人」、一番低かったのは29.6%で「満員電車でいじる人」という結果が出た。

他人のスマートフォン利用についてどのくらいイライラするか[各単一回答形式]

更に、配偶者がいるひと人(571名)にターゲットを絞り、配偶者のスマートフォンの使い方でイラッとする事はなにか?」という質問に対して、最も高かったのは「会話中にいじる」(33.8%)だった。

続いて「食事中にいじる」(32.4%)、「メールやLINEを返さない」(20.5%)、「家事・育児よりスマートフォンを優先する」(19.3%)、「夜遅くまでいじる」(18.6%)という回答結果だった。

配偶者のスマートフォン利用について配偶者にイラっとすること[複数回答形式]※上位10位までを表示

続いて、全回答者(1,000名)に、「歩きスマホは危険だと思うか」と聞いたところ、94.4%の人が「そう思う(計)」と答えている。

また、「歩きスマホを規制する法律が制定されるべきだと思うか」という質問に対して、81.5%が「そう思う(計)」と答えている。

歩きスマホに関する意識[各単一回答形式]

7. スマートフォンに対する希望

全回答者(1,000名)に、「スマートフォンにどのような機能があればいいと思うか」という質問に対して、あげられた答えは大きく分けて下記の5つが出た。

  • 充電、バッテリー機能の向上
  • 様々なアラート機能
  • 紛失防止
  • コミュニケーション
  • その他(自分の代役を務める機能など)
スマートフォンにどのような機能があればいいと思うか ※回答を抜粋して表示

一方、「スマートフォンでどのような機能がいらないと思うか」という質問を自由回答形式で行ったところ、1位は「ゲーム」で、2位が「決済機能」、3位が「広告表示」という結果が出た。また、9位に「電話・通話」という結果が出ており、スマートフォンにもはや電話機能を求めてない人もいる結果となった。

スマートフォンでどのような機能がいらないと思うか[自由回答形式]※上位10位までを表示

調査概要

  • 【調査タイトル】スマートフォンに関する意識・実態調査2019
  • 【調査対象】ネットエイジアリサーチのモニター会員を母集団とする全国のスマートフォンを使用している20歳~69歳の男女
  • 【調査期間】2019年10月25日~10月30日
  • 【調査方法】インターネット調査
  • 【調査地域】全国
  • 【有効回答数】1,000サンプル(有効回答から性別×年代区分が均等になるように抽出)
  • 男子 20代 100s 30代 100s 40代 100s 50代 100s 60代100s 合計500s
  • 女子 20代 100s 30代 100s 40代 100s 50代 100s 60代100s 合計500s
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