シニア世代、「孫消費」は前年より14,731円増加。コロナ緩和で生活意識に変化【ソニー生命調べ】

シニアの現在の楽しみは前年と同じく「旅行」、孫のための出費は拡大傾向。夫婦観、スマホの使い方、好きな芸能人についても聞いた。

ソニー生命保険は、全国のシニア(50歳〜79歳)の男女に対し、今年で10回目となる「シニアの生活意識調査」をインターネットリサーチで実施した。現在の楽しみ、孫のための消費、夫婦観、スマホの使い方、好きな芸能人などを聞いており、1000名が回答している。

コロナ長期化でシニアの楽しみに変化

現在の楽しみ

まず現在の楽しみを聞いたところ、1位「旅行」(45.3%)、2位「テレビ/ドラマ」(38.6%)、3位「映画」(29.5%)、4位「グルメ」(28.5%)、5位「読書」(26.6%)であった。

男女別にみると、「スポーツ」については男性32.6%・女性16.4%と差が目立った。また「グルメ」については、男性24.4%・女性32.6%と女性のほうが高い結果となった。

前年と比較した「現在の楽しみ」

前年との比較では、特に「健康」「音楽/楽器」「子ども/孫」に上昇が見られた。コロナ禍の長期化により、健康づくりやおうち時間の充実に意欲的な人が増えたのではないかとソニー生命では推測している。

「旅行」「スポーツ」に対する1か月の出費(平均額)

また、現在の楽しみを「旅行」「スポーツ」と回答したシニアに1か月あたりの出費を聞くと、平均額は「旅行」2.4万円、「スポーツ」1.2万円であった。過去の調査結果との比較では、「スポーツ」においては緩やかな上昇傾向が見られた。

「ペット」「貯蓄」に対する1か月の出費(平均額)

続いて、「ペット」「貯蓄」と回答したシニアに1か月あたりの出費を聞くと、平均額は「ペット」1.3万円、「貯蓄」5.2万円であった。過去の調査結果との比較では、ペット関連消費は年々拡大傾向となっており、貯蓄額については昨年と比べて0.6万円減少した。

孫のために使った金額、前年に比べ+14,731円の大幅増加

この1年間で孫のためにお金を使ったこと

次に、孫がいるシニア308名に「この1年間で、孫のためにどのようなことにお金を使ったか」を聞いたところ、「おこづかい・お年玉・お祝い金」が67.2%と最も多く、以下「一緒に外食」(43.5%)、「おもちゃ・ゲーム」(39.9%)、「衣類などファッション用品」(30.8%)、「本・絵本」(26.9%)と続いた。

前年と比較すると、「一緒に外食」「一緒に旅行・レジャー」に上昇が見られた。政府がコロナ拡大防止と経済活動の両立を目指すなかで、行動制限が緩和されたことが背景にある。

この1年間で孫のために使った金額

孫のための出費をしたシニア281名に、「孫のために使った金額」を聞いたところ、「5万円~10万円未満」(22.1%)、「3万円~5万円未満」(21.4%)、「10万円~20万円未満」(15.0%)に回答が集まり、平均額は119,413円となった。

昨年との比較では、平均額は2021年104,682円→2022年119,413円と、14,731円の大幅増加となった。コロナ緩和後、「孫消費」が拡大傾向にあることを示している。

今後、孫としたいこと

孫がいるシニア308名に、「今後、孫とどのようなことをしたいと思うか」を聞いたところ、1位「外食」(50.0%)、2位「旅行」(44.5%)、3位「会話」(39.6%)、4位「公園で遊ぶ」(32.8%)、5位「散歩」(29.5%)であった。

男女別にみると、「山/海で遊ぶ」「スポーツ観戦」については、女性よりも男性のほうが10ポイント以上高かった。

逆に、「外食」「会話」については、女性のほうが10ポイント以上高い結果となった。

「生まれ変わっても今の相手と結婚したいか」は回答に男女差あり

老後も配偶者と一緒に暮らしたいと思うか

配偶者がいるシニア696名に、「老後も配偶者と一緒に暮らしたいと思うか」を聞いたところ、「非常にそう思う」「どちらかといえばそう思う」の合計は83.9%となり、大多数が今のパートナーと老後を過ごしたいと希望していることがわかった。

男女別にみると、「そう思う」の合計は、男性のほうが女性よりも10ポイント以上高い結果となった。

生まれ変わっても今の相手(配偶者)と結婚したいと思うか

「生まれ変わっても今の相手(配偶者)と結婚したいと思うか」を聞いたところ、「そう思う」は全体の61.8%となった。

男女別にみると、男性は合計で7割以上が「そう思う」と回答したのに対し、女性は「そう思う」と「そう思わない」が拮抗しており、夫婦観について意識の違いがあることが明らかになった。

女性シニアはスマホでのSNS、写真機能利用に積極的か

日頃、スマートフォンで行っていること

シニアのスマートフォン利用について、1,000名に対し「日頃、スマートフォンで行っていること」を聞いたところ、1位「メール」(76.7%)、2位「通話」(76.6%)、3位「インターネット検索」(69.6%)、4位「ニュース閲覧」(64.2%)、5位「メッセージアプリ(LINEなど)」(63.1%)となった。

男女別にみると、「メッセージアプリ(LINEなど)」「写真撮影」においては男性よりも女性シニアのほうが15ポイント以上高い結果となった。

前年と比較した「日頃、スマートフォンで行っていること」

前年との比較では、「メッセージアプリ(LINEなど)」の利用が2021年48.9%→2022年63.1%と大きく上昇した。

好きな芸能人は「明石家さんまさん」「所ジョージさん」

好きな芸能人

シニア1,000名に対し、好きな芸能人を聞いたところ、1位「明石家さんまさん」「所ジョージさん」、3位「綾瀬はるかさん」「吉永小百合さん」となった。

男女別では、男性1位「明石家さんまさん」、女性1位「天海祐希さん」となった。

今年、心に響いた歌

また、「今年、心に響いた歌」を聞いたところ、1位「糸(中島みゆき)」、2位「燦燦(三浦大知)」、3位「残響散歌(Aimer)」「ドライフラワー(優里)」、5位「アルデバラン(AI)」と続いた。男女ともに、映画やドラマの主題歌に人気が集まった。

調査概要

  • 【調査対象】ネットエイジアリサーチのモニター会員を母集団とする全国の50歳~79歳の男女
  • 【調査方法】インターネット調査
  • 【調査期間】2022年8月2日~8月3日
  • 【有効回答数】1,000サンプル(男性500名:50代250名/60代125名/70代125名、女性500名:50代250名/60代125名/70代125名)
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