日常生活において「サイバー犯罪」は、すでに「ケガや病気」より心配なこと【F-Secure調べ】

日本を含む9ヶ国の個人ユーザーに対し、サイバーセキュリティに関する意識調査を実施。

F-Secure(エフセキュア)は、個人ユーザーのサイバーセキュリティ・個人情報保護に対する意識調査の結果を発表した。日本を含む9ヶ国で、3,600人の個人ユーザーから回答を得ている。

日本は海外より「メールへの不正アクセス」が多い

まず、「あなた、または家族の誰かが、サイバー犯罪の被害を受けたことがあるか」を聞くと、51%が経験ありと回答。また26%は複数種類の被害を受けていた。具体的な内容としては、「マルウェア/ウイルス」27%がとくに多く、以下「カード詐欺」18%、「ショートメール詐欺/電話詐欺」11%などが続く。

日本と調査対象となったその他8ヶ国を比較すると、「サイバー犯罪の被害を受けたことかがあるか」は、日本は41%で他8か国より低い。一方で、被害をうける可能性について、8ヶ国で70%の回答者が「まあまあ高い」「非常に高い」と感じているのに対し、日本は77%とさらに高いという。実状より注意意識は高いと考えられる。

また被害内容で、日本とその他8ヶ国を比較すると、日本は「メールへの不正アクセス」のみ高い。内容を盗み見られるケースが、諸外国より多い傾向が見てとれる。

サイバー犯罪被害は、ケガや病気より心配な事項

リスク意識を聞くと、「重い病気にかかる/ケガを負う」といった日常的なリスクへの心配(42%)より、「サイバー犯罪で、なりすましの被害に遭う心配」45%、「サイバー犯罪で、なりすまし以外の被害に遭う心配」45%のほうが高く、もはや、“サイバー犯罪被害は、ケガや病気より心配な事項”となっている。

さらに、その被害の当事者として、自分より子どもの被害を心配している人の度合いが多い。「自分が被害を受ける可能性」に対しては「非常に高い」11%、「高い」25%だったが、「子どもが被害を受ける可能性」に対しては「非常に高い」18%、「高い」27%だった。

調査概要

  • 【調査内容】個人情報保護に関するコンシューマ(B2C)対象調査
  • 【調査対象】日本、フィンランド、米国、イギリス、ドイツ、スイス、オランダ、ブラジル、スウェーデンの9国、25歳以上の男女
  • 【調査時期】2019年5月
  • 【回答者数】各国400人=合計3,600人
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