アカウントのパスワード「気に入ってるからバレても変えない」8%と、驚きの結果【LINE調べ】

サイバー防災訓練に先立ちLINEが調査。パスワード使い回しなど、危険な状態が放置されている現状が判明。

LINEは、「アカウントのセキュリティ」に関する意識調査を実施した。アマゾンジャパン、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、ヤフー、LINEの6社は、インターネット上の防災意識の啓発を目的に、さまざまな情報発信を行う「サイバー防災訓練」(協力:一般財団法人日本サイバー犯罪対策センター、警視庁)を6月7日より開始。3回目の今年は「アカウント」をテーマとしており、本調査はこれに先駆けて行われたものだ。

「サイバー防災訓練」公式サイトでは、アカウントの重要性、攻撃の手口、対策の解説などのほか、タレントの「ANZEN漫才」みやぞんによるテーマソング動画が公開されている。

パスワード使い回しは半数で常態化、さらに危険な使い方も

まず、「ふだん、オンライン上でログインが必要なサービスを使っているか?」を聞くと、全体の77%が「はい」と回答。続いて、「ふだん利用しているアカウントをどのように扱っているか」を聞くと、「複数サービスで同じパスワードを使っている」50%が最多。以下「不要になったアカウントは削除せずに放置している」22%、「自分でも管理できないほどたくさんのアカウントを持っている」10%が続く。

それ以外でも「パスワードがバレてもお気に入りなので変えたくない」8%、「友達や恋人などに自分のアカウントのパスワードを共有していて、必要がなくなっても放置している」3%など、リスキーな状態に無頓着なユーザーが、一定数存在することも伺える。とくに“バレても変えたくない”という考えに驚かされる。

 

危険だと思いつつ、積極的に対策している層は半分未満

「アカウントを奪われたら起きると思うこと」を聞くと、「ストーカーなど個人を標的とした迷惑行為を受ける」95%がトップ。以下「お金を勝手に使われる」74%、「家の場所がばれる」66%が続き、その他でも、生活に関連する実被害への心配が高めだった。しかし、近年のサイバー犯罪は、単純な“いやがらせ”でなく、明確に“金銭窃取”の狙いが強まっている。不正口座開設やクレジット詐欺などの犯罪に、情報が悪用される可能性まで含めて心配すべきだろう。

 

「アカウントを守る方法を積極的に使っているか」を聞くと、半数に届いたのは「アプリの入手では公式ストアなど信頼できる配信元を使っている」50%のみ。以下、「不要になったアカウントは削除する」41%、「パスワードの使い回しはしていない」34%、「意図しないタイミングのログインを見つけるため、ログイン通知や履歴を確認している」31%など、やや低い数値に留まっていた。ネットユーザーは「サイバー防災訓練」を活用するなど、あらためてセキュリティを見直すのが望ましいだろう。

 

調査概要

  • 【調査対象】10代~70代のLINEユーザー
  • 【調査期間】2019年5月24日~28日
  • 【調査方法】LINE公式アカウント「LINEチーム」Research Platformを利用した、スマートフォンによるモバイルアンケート
  • 【有効回答】315名
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