Instagramインサイトでは、投稿の反応やリーチ数などの他、フォロワーの属性データなどが確認でき、運用の振り返りに役立ちます。Instagramには、アカウント全般の数値が確認できるインサイト、投稿ごとのインサイト、ストーリーズごとのインサイトという3つのインサイトがあります。今回は、これらをひとつずつ解説します。
Instagramのインサイトを使用するには、アカウントが「プロアカウント」である必要があります。
プロアカウントへの切り替え方法は下記の記事で説明していますので、まだ切り替えが完了していない方は、ぜひこちらを参考にしてみてください。
>> 【2020年最新版】Instagramの企業アカウント開設方法まとめ
アカウント全般のインサイトを見てみよう
アカウント全般のインサイトを見てみましょう。プロフィールページにアクセスするとプロフィール文の下の並びに「インサイト」ボタンがあるので、そちらをタップしてインサイトを表示します。確認できる項目を見ていきましょう。
リーチしたアカウント数
自分のフィード投稿やストーリーズ、IGTVなどを1回以上閲覧したユニークアカウントの合計数を示しています。タップすると詳細ページが表示され、過去7日間のインプレッション数や曜日ごとのリーチ数などが確認できます。
ここでは、どんな投稿がリーチを取れているのかを把握し、傾向を分析してみましょう。画像の傾向やハッシュタグの傾向から、リーチが取れるコンテンツを明らかにしていきます。
コンテンツでのインタラクション
自分のフィード投稿やストーリーズ、IGTVに対するいいね!やコメント、シェアなど、アクションされた回数の合計を表示しています。詳細ページでは、フィード投稿やストーリーズ、IGTVのそれぞれについて、インタラクション数が見られます。
インタラクションが増えると、コンテンツの評価が高まり、リーチが増える可能性があります。また、コンテンツにアクションしてくれたフォロワーとのシグナルが溜まり、その後の投稿のリーチを高めてくれます。どんなコンテンツがインタラクションが高いのかを把握しておくことは、リーチの拡大やフォロワーとの関係構築に役立ちます。
合計フォロワー
フォロワーの合計数を表示しています。詳細ページでは、フォロワーが100人以上いる場合に、過去7日間のフォロワーの増減や、フォロワーの年齢性別、アクティブ状況などの傾向が確認できます。
どんな投稿や施策を打ったときにフォロワーが増加・減少したのか分析をしておくことで、フォロワーの増加に役立てることができます。施策ごとの分析も必要ですが、アカウントを俯瞰してみたときに何が最も貢献しているのか、定期的に分析を行いましょう。
あなたがシェアしたコンテンツ - 投稿
過去7日間の自分の投稿が表示されます。詳細ページを開くと、投稿データの一覧が表示されます。画面上部では、投稿タイプ、表示項目や期間を切り替えるフィルターの選択ができます。
あなたがシェアしたコンテンツ - ストーリーズ
フィード投稿と同じように、過去7日間にストーリーズに投稿したコンテンツが表示されます。詳細ページでは、ストーリーズに投稿したデータの一覧が表示されます。画面上部では、表示項目や期間を切り替えるフィルターの選択ができます。
>> Instagramのレポート作成に時間がかかっている方へ。ツールを使ってレポートを自動作成!
投稿のインサイトを見てみよう
投稿からインサイトを表示するには、投稿の左下の「インサイトを見る」をタップします。すると一部のインサイトが表示され、その表示を上にスライドすると、すべてのインサイトを見ることができます。
「インサイトを見る」をタップしたあと、最初の表示で確認できるアイコンとその内容は以下の通りです。
- ハート(いいね!)
- 吹き出し(コメント)
- 紙飛行機(シェア)
- しおり(保存済み):投稿を保存したユニークアカウント数
- プロフィールへのアクセス:プロフィールが閲覧された回数
- リーチ:投稿を見たユニークアカウント数
この画面を上にスライドして全体を表示すると、以下の項目が見られます。
インタラクション数
- この投稿から実行されたアクション:この投稿からプロフィールに閲覧された回数や返信数などの合計数
- プロフィールへのアクセス:この投稿からプロフィールが閲覧された回数
- 返信:この投稿への返信数 など
発見
発見では、投稿がどこで見られたかを主に表示します。
- リーチしたアカウント:投稿を閲覧したユニークアカウント数。その下に、フォロワーではないアカウントが何%含まれているかを表示します。
- フォロー数:この投稿からフォローしたアカウントの数
- リーチ数
- インプレッション数
- ハッシュタグ:ハッシュタグを検索した時に表示される一覧
- ホーム:ホームボタンを表示した時に表示されるフィード
- プロフィール:プロフィールを表示した時に表示されるフィード
投稿ごとのインサイトは、直近の投稿結果を確認する際に役立ちます。主に確認したい箇所は、投稿への反応数やリーチ(普段より多いか少ないか)、そしてインプレッションの経路です。
特にインプレッションの経路は、投稿インサイトでしか確認ができないので、必ずチェックしておくようにしましょう。「ホーム」でのインプレッションが多ければフォロワーに、「ハッシュタグ」のインプレッションが多ければフォロワー外のユーザーによく見られているということになります。
ストーリーズのインサイトを見てみよう
管理者の場合、ストーリーズ画面の左下に既読人数が表示されます。画面を上にスライドするか、既読人数をタップすると、詳細なインサイトが確認できます。
上部にある目のアイコンの横には、再生数が表示されます。目のアイコンをタップすると、ストーリーズを閲覧したアカウントの一覧が表示されますが、これは48時間を経過すると表示されなくなります。
グラフのアイコンをタップすると、ストーリーズで実行されたアクションなどの詳細が見られます。
インタラクション数
- このストーリーズから実行されたアクション:このストーリーズからプロフィールに閲覧された回数やスタンプのタップ数などの合計
- プロフィールへのアクセス:このストーリーズからプロフィールが閲覧された回数
- スタンプのタップ数:写真または動画で、位置情報やハッシュタグ、メンション、商品スタンプがタップされた回数 など
発見
- このストーリーズにリーチしたアカウント数:このストーリーズを閲覧したユニークアカウント数です。
- インプレッション数: ストーリーズが再生された回数です。
- ナビゲーション:「次へ」と「ストーリーズからの移動数」の合計数です。
- 次へ:閲覧者がタップやスワイプして次のストーリーズを表示した回数です。
- ストーリーズからの移動数:閲覧者がストーリーズを終了して移動した回数です。
ストーリーズは基本的に24時間で消えるため、公開中はこまめにストーリーズインサイトで数値をチェックしておきましょう。特に閲覧者リストは48時間で閲覧ができなくなってしまうため、どんな人が見てくれているのかを定期的に確認しておくことをおすすめします。
なお、ストーリーズの公開終了から14日経つとインサイト内のストーリーズ一覧ではコンテンツが削除されますが、「アーカイブ」からストーリーズを表示して上にスワイプすると、インタラクションや発見の数値は確認ができます。
ツールの活用で、インサイト分析を効率化しよう
ここまでInstagramインサイトで閲覧できるデータについて説明してきましたが、Instagramインサイトは、スマートフォンやタブレット端末のアプリからしか確認ができず、データのCSVダウンロードもできません。
社内で運用の結果を報告しなければならないSNS運用担当者からすると、レポートの作成が非常に面倒です。そこで、インサイトデータをPCから確認でき、数値も見やすく整理ができるツール「コムニコ マーケティングスイート」をご紹介します。
コムニコ マーケティングスイートは、SNSアカウント(Facebook、Twitter、Instagram)の投稿管理や効果測定を効率化するクラウドツールです。Instagramインサイトについては、主に以下の項目が集計できます。
※コムニコ マーケティングスイートでInstagram分析を使用するには、Facebookページに連携したInstagramアカウントである必要があります。
フィード投稿やストーリーズ投稿ごとのデータ
投稿ごとに、リーチやインプレッションなどのデータが確認できます。ストーリーズの一覧データはInstagram上では14日間しか保持されませんが、コムニコ マーケティングスイートではデータが1年間保存されます。
フォロワーデータ
フォロワー数の推移や増減数、フォロワーの属性などの情報を確認できます。Instagramインサイトよりも見やすくまとめられ、数値がCSVでダウンロードできます。
カスタムサマリー
自社のKPIに合わせてサマリーをカスタマイズできます。表示方法も、集計値・グラフ・表などから選択可能。見るべき項目や目標値の設定で、日々の数値のチェックを簡単にし、リアルタイムで進捗を把握しながら毎日の運用に役立てましょう。
そのほか、アクション数やリーチ数の推移なども詳細に確認できます。コムニコ マーケティングスイートのWebサイトでは、さらに詳しく解説していますので、興味があればぜひご覧ください。
まとめ:インサイトのデータを活用して、反応の良い投稿をしよう
Instagramのインサイトは、いろいろな場所で異なるデータを閲覧できるので、どこでどんな情報が確認できるのかを押さえておきましょう。データを俯瞰的に見てみると、いいね!は少なくても、保存が多い画像など、投稿の特性がみつかるかもしれません。
もちろん、全部のデータを毎日見る必要はなく、定期的にKPIとして決めた数値を追えばよいでしょう。Instagramでのユーザーエンゲージメントを高めるために、ぜひインサイトを使いこなしてください。
また、InstagramだけでなくSNSアカウント(Facebook・Twitter・Instagram)での投稿管理や効果測定にかける作業を大幅に軽減するクラウドツール「コムニコ マーケティングスイート」をぜひご活用くださいね。
2011年入社。セールス・コンサルタントとして、業種・業界問わず多くの案件を担当。2019年よりマーケティング領域も兼任し、コンサルタントとしての経験を活かした運用担当者目線のマーケティングを行っている。
ソーシャルもやってます!