【インタビューをした人の紹介】
A君
音楽大好き。SNSはいろいろ使う。B君
懸賞やクーポンも活用。Twitterをよく使う。C君
カフェに行くことが好き。SNSはそこまで使わない。D君
デザイナーさんの写真を見る事にハマっている。Instagramのストーリーをよく使う。E君
音楽が好き。Instagramをよく使う。
女子高生のインタビューでは、想像とは違ったSNSの使い方や流行っているアプリ、サービスなどを聞くことができました。果たして、男子高生も女子高生と同じような使い方をしているのか、もしくは違いがあるのか、さっそく彼らのリアルな実態に迫っていきましょう。
よく使うSNSの傾向は女子高生と変わらず。でも使い方には違いあり!
女子高生がよく使うSNSは、Twitter, LINE, Instagram の順でしたが、男子高生もその傾向に変わりはありませんでした。Twitterの人気は現在高校生である彼らの世代での特徴といえるでしょう。また、投稿したい内容に応じてアカウントを使い分けるような使い方も、男女共通して行われているようです。一方、中には少し女子高生とは違った使い方をしている男子高生もいました。
B君「ベストな投稿時間は夜10時頃。反応を見ながら投稿を消したり、再投稿したりする」
B君はTwitterでネタを投稿し、その反応を見て、一旦削除したり、別の時間に再投稿したり、内容を変えたりしているとのこと。このように、ただ投稿するのではなく、アカウントを運用するかのように使っているのは、女子高生とは少し違った使い方といえるでしょう。
Facebookについては、5人中1人のみが使用。用途は女子高生と同じく「大人との連絡用」ということで、やはりFacebookはあまり使われていないようでした。
毎日のスマホの使い方
男子高生にも1日の生活の流れとスマホの使い方を聞いてみました。
C君が「学校にいるときや友だちと遊んでいるときはあまり見ない」と回答した以外は、Twitter, LINE, Instagramが生活の大半を占めていることが分かります。特にE君は「依存症」と自ら認めてしまうほど、一日中ずっと使っているそうです。また、注目のライブ配信は、Instagramが人気で、友だちと遊んでいるときや眠れないときに配信するとのことです。
“いいね”を押すのは確認済みの合図。会話を終わらせるため
InstagramやTwitterの“いいね”ボタンの使い方に、男子高生と女子高生とでは少し違いがあるようでした。
E君「なんで見たのに“いいね”しないのって女子に言われる」
良いと思った投稿に“いいね”を押すのではなく、見たら“いいね”を押して欲しいというのが女子高生の気持ちのようです。そんな女子の使い方に疲れ気味の男子。「お付き合いで“いいね”は押さない」と言っている人もいました。
C君「“いいね”は会話を終わらせるときに使う」
Twitterのリプライを利用して会話をするのは、若者の使い方の一つですが、その会話に終止符を打つ役割を果たすのが“いいね”なのだそうです。見たら“いいね”が欲しい女子と、“いいね”は会話を終わらせるものと語る男子。男子高生だけの特徴ではないかもしれませんが、“いいね”はさまざまな使われ方をしていることが分かります。
Snowは仲良くなるためのチャンス
女子高生の中には既に使っていないという人もいたSnow。男子高生へのインタビューからは新たなSnowの使われ方を発見することができました。
D君「女子の中には、わざとSnowをダウンロードしないで、男子に撮影を頼んでくる子もいる」
写真を撮ることで仲良くなる、そのためにわざとSnowをインストールしない人もいるみたいです。この新しい使い方、実に戦略的ですね! 本来の使い方とはちょっと違いますが、コミュニケーションのツールとしてSnowが活用されていることは間違いないようです。
自分はマイノリティ。「個性」を気にする男子高生。
自分はマイノリティだと思うかという質問に対して、5人中4人がそう思うと回答していました。女子高生が流行のど真ん中にいたいのに対し、男子高生は「個性」に対して少し敏感なのかもしれません。実際にInstagramで色を揃えた投稿をしていたり、1000人のフォロワーを持つアカウントを持っていたりと、特徴的な使い方をしている人もいました。
男子高生の公式アカウントとの付き合い方は?
企業のSNS活用において、やはり気になるこの質問。ファッションや音楽、アイドル関連のアカウントはフォローするとの声が多く聞かれました。LINEについては、単なる情報発信では即ブロックされがちですが、割引クーポンなどのメリットがある場合は、フォローし続ける場合もあるようです。
また、女子高生にも見られましたが、「キャンペーンはどうせ応募しても当たらない」というイメージが先行し、参加しない人が複数見受けられました。一方、一度RTキャンペーンで当選した経験を持つB君は、それをきっかけにキャンペーンにも参加するように。ただし、キャンペーン情報をRTするのは恥ずかしいので、キャンペーン専用のアカウントを開設しているとのことでした。
ティーン向けのSNS施策では、彼らに人気の高いファッションや音楽をうまく活用した施策や、直接的なメリットの提示が肝になるのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか? 女子高生、男子高生へのインタビューを行うことで見えてきたリアルな高校生たちの実態。私たち大人世代との使い方の違いや、同じ高校生でも性別によって使い方に違いがあることが発見できました。また、Twitterの人気ぶりやSnowの使われ方など、調査データとは異なる事実があったりとういことも今回の発見でした。
いまや、ブームの起爆剤となりうる彼らをいかに動かすのかということが、デジタルマーケティングにおいて重要になってきています。少しでもこのインタビュー内容を参考にして頂けますと幸いです。
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