はじめてWEBエキスパート(専門家)コラム Web文章入門(全7回)

漢字とひらがなの使い分け方は? 164例を一気に紹介(特別編2)

「Web文章入門」特別編として、多くの人が文章を書く際に悩みがちな「漢字とひらがなの使い分け方」をお送りします。

「Web文章入門」では、ウェブサイトで求められる文章表現とコピーライティングのエッセンスを解説します。特別編として、多くの人が文章を書く際に悩みがちな「漢字とひらがなの使い分け方」をお送りします。

漢字の多い文章、適度にひらがなの多い文章

漢字の多い文章は、単に読みづらいだけでなく、堅苦しさや仰々(ぎょうぎょう)しさが感じられます。読みづらい漢字はひらがなで表記し(このことを「ひらく」といいます)、ストレスなく読める文章を目指しましょう。

ここで、漢字の多い文章と、適度にひらがなの多い文章を比較してみます。後者のほうが読むときのストレスが少なく、内容をすっきりと理解できる人が多いでしょう。

利用者は限られた時間ので、有益な情報に素早く辿り着くを目的に、検索サービスを利用して居ます例えば「○○うどん」と言う店名だけでは無く、「○○うどん 住所」「○○うどん 地図」と言った一層具体的な言葉の組み合わせで検索する傾向が有ります。

漢字の多い文章

利用者は限られた時間のなかで、有益な情報に素早くたどり着くことを目的に、検索サービスを利用していますたとえば「○○うどん」という店名だけではなく、「○○うどん 住所」「○○うどん 地図」といったいっそう具体的な言葉の組み合わせで検索する傾向があります。

適度にひらがなの多い文章

ある言葉を漢字で書くか、ひらがなで書くかを適切に判断するのは、簡単なようでむずかしいものです。たとえば「常用漢字表に載っていない漢字の使用を避ける」「読みづらい漢字はひらがなで書く」といったわかりにくいルール、あいまいなルールを設けても、なかなか実効性を期待できないのが実情です。

以下、日ごろよく使う言葉で、漢字ではなくひらがなで書く(または、一部をひらながにする)のが一般的なものをまとめますので、参考にしてみてください。

漢字とひらがなのルール一覧

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敢えてあえて
当たってあたって
貴方/貴女あなた
余り/余りにあまり/あまりに
予めあらかじめ
有る/有りある/あり
或いはあるいは
改めてあらためて
併せてあわせて
言う/言わばいう/いわば
如何/如何にいかん/いかに
幾ついくつ
何れいずれ
致す/致しますいたす/いたします
頂く/戴くいただく
至っていたって
何時いつ
一層いっそう
一旦いったん
一杯いっぱい
一遍にいっぺんに
今更今さら/いまさら
未だいまだ/まだ
居る/居りいる/おり
色々いろいろ
所謂いわゆる
うち
得るうる(「~ありうる」の場合)
嬉しいうれしい
概ねおおむね
置くおく(「~しておく」の場合)
恐らくおそらく
凡そおよそ
及びおよび
且つかつ
可也かなり
下さいください
組合せ/組み合せ/組合わせ組み合わせ
くらい/ぐらい
此処ここ
こと
ごと
殊更ことさら
ころ/ごろ
先程先ほど/さきほど
流石さすが
様々さまざま
更にさらに
し難いしがたい
直にじかに
従ってしたがって
暫くしばらく
直ぐにすぐに
既にすでに
即ちすなわち
全てすべて
折角せっかく
是非ぜひ
側/傍そば
大分だいぶ
沢山たくさん
ただ
但しただし
例え(ば)たとえ(ば)
度/度々たび/たびたび
ため
団欒団らん
丁度ちょうど
一寸ちょっと
遂についに
付きつき(「~につき」の場合)
繋げる/繋がりつなげる/つながり
出来るできる
問合せ/問い合せ/問合わせ問い合わせ
通りとおり/どおり
とき/どき
何処どこ
所/処ところ/どころ
伴いともない
共にともに
捉えるとらえる
取扱/取扱い取り扱い
無い/無くない/なく
なお
尚更なおさら
中々なかなか
何故なぜ
など
何卒何とぞ/なにとぞ
成るなる(「~になる」の場合)
何等/何らなんら
甚だ(しい)はなはだ(しい)
一つ/1つひとつ
一つ一つ/1つ1つひとつひとつ
ほう(「~のほう」の場合)
ほか
ほど
程々にほどほどに
殆どほとんど
先ずまず
益々ますます
又(は)また(は)
全くまったく
まで
滅多にめったに
滅法めっぽう
若しくはもしくは
持つもつ
(人が持つのではなく、事物が備える場合)
以ってもって
尤ももっとも
専らもっぱら
下でもとで
元に/基にもとに
者/物もの
最早もはや
易い/易しいやすい/やさしい
故にゆえに
行く行くゆくゆく
良い/善いよい
様に/様なように/ような
因って/依って/拠ってよって
余程よほど
わけ
僅かわずか
私達私たち
割りとわりと
我/我々われ/われわれ

なお、業界ごとの慣習、読者対象の違いによって、ルールを少し調整することがあります。
キャッチコピーやビジュアル制作などでは、文字の「おさまり感」やインパクトを優先し、あえて漢字で書く場合もあるでしょう。このあたりは柔軟に判断してかまいません。

運営上は、文章の「まとめ役」や「校正係」をきちんと置き、表記を整備するのがもっともよい方法です。それがむずかしい場合でも、複雑すぎないルールを設けて関係者に共有することが、文章の読みやすさ、ひいてはユーザー満足の向上に役立ちます。

さらに「マイルール」にもとづいて書くことも

一般的マイルール
後/後であと/あとで
表す/現すあらわす
上でうえで
上手くうまく
面白いおもしろい
極めてきわめて
細かい/細かくこまかい/こまかく
さま
過ぎるすぎる
大変たいへん
確かにたしかに
次いでついで
使う/遣うつかう
作る/創る/造るつくる
付けるつける
続き/続くつづき/つづく
繋がるつながる
直すなおす
なか
なに
何となくなんとなく
温いぬるい
後ほどのちほど
挟んではさんで
初め/始めはじめ
久しぶりひさしぶり
久々ひさびさ
一人/独りひとり
二つふたつ
紛らわしいまぎらわしい
真面目にまじめに
基づく/基づいてもとづく/もとづいて
難しいむずかしい
最ももっとも
柔らかいやわらかい
分かる/判る/解るわかる
わたし

個人的に、ブログ、フェイスブック、ツイッターなどでは、記事や書籍を書くときに比べて、もう少しひらがなを多く使います。上記は、それらを「マイルール」としてまとめたものです。

カジュアルなコミュニケーションでは、やわらかな表現とあわせて、ひらがながいっそう受け入れられやすいようです。字面(じづら)の好みなどもあるので、適宜、参考にしてみてください。

また、たとえば「まじめさ」や「頑固(がんこ)さ」をパーソナリティとして表現したい場合や、商品やサービスのテイストによっては、漢字を多めにしたほうが雰囲気が出ます。「コツ」「ブレ」「ミソ」といった強調したい言葉をカタカナにしたり、オノマトペ(擬音語や擬声語)にカタカナを使うと、よい意味での「軽さ」や「ポップさ」が演出できます。

読みづらい漢字をひらがなで書くことを基本としながら、別の次元として、パーソナリティやキャラクターにもとづいて表現や字面を選ぶことは、読み手の心を動かすための大切な工夫です。

参考:紙媒体の状況

新聞社や通信社では、日本新聞協会がまとめた「新聞常用漢字表」をもとに、各社で少し調整したルールを設けています。書籍や雑誌は、出版社でルールやガイドラインを設けている場合もありますが、編集者の裁量に任される部分も大きいようです。

おおむね、紙媒体では時代とともにひらがな表記が増えています。読みづらい漢字はなるべくひらがなで書いたり、ことわざ、四字熟語、専門用語などで難解な言葉には読みがなやルビを振る傾向があります。ウェブサイトもこのような方針に準じて、読み手の視点から漢字とひらがなを適切に使い分けるのが望ましいといえます。

以下、文章を書くうえで参考になる資料を紹介します。特に、共同通信社の『記者ハンドブック 第12版 新聞用字用語集』は、多くのプロが「よりどころ」にしている本であり、手元に一冊置いておくことをおすすめします。

なお、特に民放のテレビ番組のテロップでは、紙媒体の経験則があまり生かされておらず、「出来る」「時」「事」「全て」などの表現をよく見かけます。少し注意して観察すると、テレビ番組を別の視点でも楽しめるでしょう。

公文書については、内閣訓令第1号「公⽤⽂における漢字使⽤等について」(PDF)という要領がありますが、上記で示したルールや一般的な紙媒体のルールとは少し異なるようです。短い内容なので、ひととおり目を通しておいてもよいでしょう。

まとめ

漢字とひらがなを適切に使い分けるには、個人として、

  • 日ごろから、適切な使い分けを意識して文章を書く
  • 読みづらい漢字は、なるべくひらがなで書く

といった心がけはもちろん、ウェブサイトの運営上は、

  • 複雑すぎないルールを関係者で共有する
  • できれば、文章の「まとめ役」や「校正係」を置き、きちんと整備する

のがよいでしょう。

適度にひらがなの多い文章からは、なんとなく読み手への気づかいが感じられるものです。読みやすさ、堅苦しくない雰囲気などの具体的なメリットがあるだけでなく、文章の裏側にある「配慮」が読み手にじんわりと伝わり、文章の価値や信頼感をいっそう高めることにつながるでしょう。

このコーナーのコンテンツは、KDDI提供の情報サイト「はじめてWEB」掲載の「エキスパート(専門家)コラム」の情報を、許諾を得てWeb担の読者向けにお届けしているものです。

「はじめてWEB」掲載のオリジナル版はこちら:
Web文章入門(全6回)「特別編:漢字とひらがなの使い分け方」(2014/05/12)

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