優秀な企業Web担当者を社内に増やす2つのやり方
今日は、御社のWebやマーケティングを一歩ずつ、または一気に進めてくれる優秀な企業Web担当者を増やすやり方について。
多くのWebやマーケの統括部門の責任者の方は、「いかにしてスタッフを育てるか」「どうすれば良いチームにしていけるか」に頭を悩ませていることだと思います。
結論から言うと、優秀な企業Web担当者を社内に増やすには、次の2つのやり方があります。
- 社内で育てる
- 社外から獲得する
何のひねりもなくてすいません。
この記事は、上記のうち「社内で育てる」の具体的な方法をいくつか紹介するとともに、「社外から獲得する」という考え方を改めて考えてもらいたいと思って書いています。
優秀なWeb担当者を育てる7つのやり方
スタッフを育てていく手法というと、「OJTでがんばる」以外には、こんなやり方があるでしょうか。
- 社内の力で育てる
- 教育プログラムをつくっていく
- 勉強会をやっていく
- 読書のタスクを業務に含める
- 社外の力を利用して育てる
- 外部の教育プログラムを使う
- セミナーなどに定期的に参加させる
- 社外のコミュニティにどんどん参加させる
- 代理店や制作会社に教えてもらう
社内の力で育てるやり方
「教育プログラムをつくっていく」のは、工数がかかりますので、小さな企業だと大変ですね。でも、社内事情にあわせた内容をベースに構成できますし、2割~5割ぐらいは外部から講師を呼ぶなど柔軟に作れます。
コンサルティング企業さんなどでは、社内教育プログラムを構築する助けをしてくれるところもけっこうありますので、相談してみるのもいいかもしれません。
「勉強会をやっていく」のは、月に1回や四半期に1回でもいいので、自社のスタッフの弱いトピックなどをテーマに社内勉強会を開催していくやり方です。マネージャーさんが業界状況を把握しているならば、かなり良い手法だと思います。他の手法とあわせて実践することをオススメします。
講師さんは社内だけでなく半分ぐらいは社外の方も呼び、さらに参加者どうしのディスカッションや、実践型のワークショップも混ぜていくといいでしょう。
参加者としては、直接のWeb担当者さん以外の営業や制作などの人も混ぜていくほうが、実際に社内にある課題をとらえて業務に反映していきやすくなるでしょう。またそうすることで、「もっとWebでできることあると思ってたんだ」という強力な味方を意外な場所に見つけられることがあるものです。
「読書のタスクを業務に含める」というのは、スタッフの自主的な勉強を促すものですが、業務目標に関連書籍を読むことを含めるやり方です。場合によっては、対象書籍を指定して、期間の終わりに全員で「この本から得たこと」「わからなかったこと」などを話し合う場を設けるのもいいかもしれません。
社外の協力を得て育てるやり方
「社外の協力を得て育てる」は、いずれも補助的な役割かもしれません。自社の優先的なビジネス課題やスタッフの状況に合った教育プログラムが見つかれば別ですが、なかなかそう都合良くはいきませんからね。
ここで言う「教育プログラム」と「セミナーなど」は、次の観点で分けています。
「教育プログラム」は、有償のものを含め、「こういう状態の人にこうしたことを学んでもらい、こうなってもらうこと」を明確に定め、情報提供と教育を主眼に置いたもの。たとえば、Web担がやっている教育講座などですね(そういえば、今月末に「企業Web担当者 初級講座がありますよ!)。
「セミナーなど」は、ベンダーのリード獲得目的のものなど、主目的が教育ではないが、ものによっては最新情報を得たり事例を聞いたり考え方を学んだりと、教育に役立つものです。
こうした「そのセミナーはどういう意図で開催されているのか」を意識しながら、参加するセミナーをマネージャーさんが指示していくといいかもしれません。
優秀なWeb担当者を社外から獲得する考え方を忘れてはいけない
今年の頭ぐらいから、Web担で「Web業界の転職情報」という情報の掲載をスタートして、メルマガにも求人情報を掲載するようにしています。
- Web業界の転職情報
https://webtan.impress.co.jp/c/dsp
その意図は、「Webやデジタルという側面から企業のビジネスを進めるには、今いる人が成長して優れた人になっても、すでに能力のある人を採用しても、どちらでもいい」というものです。
もっと言うと、優秀な人を外部から獲得すれば、教育にかかる時間を短縮でき、それだけ早く成果を出せます(もちろん採用するにはリスクもいろいろありますしコストもかかりますけどね)。
大手企業の方だと「必要な人材を社外から獲得する」手法は当然のように活用していますが、そうではなく「なんとか社内で育てなければ」と思ってしまっている方は、意外と多いように思えます。
もしかしたら、数年前までは、(制作サイドはともかく)事業主体サイドのWebやデジタルの人材に関しては、さほど良い人材流通ルート(あまり良い表現ではありません)がなかったのも原因にあるのかもしれません。
でも今は、Web制作やデザインなどだけでなく、いわゆるWebマスターやプロデューサー、さらにはデジタルマーケターやデータアナリストなどの求人情報も、多く出回っています。つまり、そうした人材の流通ルートが整備されてきています(かなりの売り手市場ですが)。
ただし注意してほしいのが、単に「Webに強い良い人」を探すのではなく、自分が必要としているのが、
- 戦略側
- 実務側
どちらの人材なのかを明確にすることです。
戦略や方向性を描くには、やはりビジネスに関する知識とデジタルに関する知識の両方が必要ですし、実現に向けては社内折衝や予算など、デジタル以外のスキルが重要になりますからね(さらに言うと提示する給料も……)。
かなりざっくりとした解説になりましたが、御社では「育てる」「獲る」をどういうバランスで進めて行くのがよさそうでしょうか。
「こういうやり方もあるよね」など、ソーシャルでシェアするときにコメントをいただけると、ありがたいです。
あ、そうそう。本文でも書きましたが、Web担にも
というものがありますので、ぜひご活用を。
そして、「こんな教育プログラムが欲しい」という声や、「うちの求人情報も載せない?」という人材会社さんからのお声がけも、お待ちしております!
ソーシャルもやってます!