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カゴ落ちメール配信システムの賢い選び方と3つの配信方法[比較表あり]

カゴ落ちメール配信の仕組みと、どのような仕組みを選択するべきかについて(連載第6回)
井口 隆智 2016/12/20(火) 7:00 |
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この記事は、姉妹サイトネットショップ担当者フォーラムで公開された記事をWeb担当者Forumに転載したものです。

前回までは、「カゴ落ちメール」の効果や普及状況、さらにECサイトにおけるメールマーケティングの実状や課題についてお話をしてきた。そろそろ「カゴ落ちメールをやらない理由はない」ということをご理解いただけただろうか。今回は実際にカゴ落ちメールを始めるにはどうすれば良いかをご説明したい。

カゴ落ちメール配信の流れ

カゴ落ちメールを配信する仕組みには何通りかある。カゴ落ちメールを実装する方法を検討する前に、まずはどのような流れでカゴ落ちメールが配信されるのか確認しておこう。カゴ落ちメールを配信する大まかな流れは次の4つのステップだ。

(1)カゴ落ちが発生したことを認知する(誰かがカゴ落ちした) (2)誰がカゴ落ちしたのかを把握する(Aさんがカゴ落ちした) (3)カゴ落ち商品などのコンテンツをセットする (4)メールを配信する
図 カゴ落ちメール配信の4ステップ

技術的な詳細はここでは割愛するが、それぞれのプロセスでユーザーの行動履歴やメールアドレスなどのデータ連携が必要なことは何となくイメージしていただけると思う。

カゴ落ちメールを配信する3つの方法

カゴ落ちメールを配信する仕組みは次のような3通りがある。

  1. ECシステムとメール配信システムの組み合わせ
  2. マーケティングオートメーション
  3. カゴ落ちメール配信ツール

特長とメリットとデメリットは下記の表の通りだ。

表 カゴ落ちメールを配信する3つの仕組みの比較
種類	ECシステムとメール配信システムの組み合わせ	マーケティングオートメーション	カゴ落ちメール配信ツール実現方法	EC側のシステムでカゴ落ちの認知からコンテンツセットまで行い、メール配信のみ外部の一斉配信システムを使う。	カゴ落ちメール機能を備えたマーケティングオートメーション(MA)を使って必要なプロセスすべてをMA内で完結する。	既存のECサイトなどにカゴ落ちメール専用ツールを連携しカゴ落ちの認知からメール配信まで完結する。メリット	現在使用しているメール配信システムをそのまま活用できる。	MAに備わっているさまざまな機能を使って、カゴ落ちメール以外の施策も実行できる。	リアルタイム性が確保できる。ベンダーが運用ノウハウを持っている。デメリット	離脱を認知してからメール配信までの一連のプロセスを手動で行わなければならない。	カゴ落ちメール単体の施策で見るとコスト高。	専用ツールなので単機能のツールもある。リアルタイム性	×	△	○運用性	×	△	〇施策の拡張性	×	〇	〇コスト	中(メール配信システムや配信数などによる)	高(初期費用、月額費用とも高額になる傾向)	低(初期費用、月額費用とも安価。成果報酬型もある)

それぞれを具体的に確認していこう。

1. ECシステムとメール配信システムの組み合わせ

EC側のシステムで(1)のカゴ落ちの認知から(3)のコンテンツセットまで行い、(4)のみ外部のメール配信システムを使うスキームだ。ユーザーIDをキーとしたカゴ落ち情報をメール配信エンジンに取り込めばカゴ落ちメールは送信できる。

この仕組みのメリットは、多くのECサイトが一括配信のメルマガ等で使っているメール配信エンジンをそのまま活用できることだ。

しかしこの仕組みは、カゴ落ちメール配信までの一連のプロセスを手動で行わなければならない

メルマガなど一括配信が得意な配信システムでは、何らかの事象や条件をきっかけとして自動的にメールを配信する、いわゆる「トリガーメール」を配信する機能が弱いため、対象ユーザーの抽出や配信タイミングは人がカバーするしかない

カゴ落ちメールで成果を出すためには「リアルタイム性」がもっとも重要な要素の1つだが、手動で配信するこの方法は、リアルタイム性を確保できない。手動での運用をスピードアップして対応するということも可能かもしれないが、現実的とは言えない。

2. マーケティングオートメーション

マーケティングオートメーション(MA)ツールには、カゴ落ちメール機能を備えているものがあるため、その機能を活用するのが2つ目の選択肢だ。もちろん(1)のカゴ落ちの認知から(4)のメール配信まですべてMA内で完結できる。

MAを使えば、Webやメールなどでさまざまなパーソナライズが可能になるため、カゴ落ちメールの実装もMAの機能を活用して細かくシナリオを組める。また、さまざまな機能が備わっているため、カゴ落ちメール以外の施策も実行できるのもメリットだ。

しかしその一方で、シナリオの設計やそれを実装する設定に手間がかかるというのも事実だ。せっかくカゴ落ち以外にも会員獲得やリピート促進など、さまざまなシナリオ設計ができるMAを導入したにも関わらず、「結果的にカゴ落ちメールしかやっていない」ということになれば、宝の持ち腐れになってしまう。

3. カゴ落ちメール配信ツール

3つ目は、ECサイトなどに「カゴ落ちメール配信ツール」を連携させて、(1)のカゴ落ちの認知から(4)のメール配信までを完結させる方法だ。

カゴ落ちメールを配信するために開発されたツールのためメリットは多い。例えば、成果に大きな影響を及ぼすリアルタイム性が確保できるという点だ。

また、カゴ落ちメール配信ツールは既存のECサイトと連携して導入することを前提として設計されているため、簡単なタグの挿入程度と導入障壁は低い。MAと比較して月額コストも安価なタイプが多く、中には成果報酬型のツールもあるので、その場合は費用対効果がより明確になる。

それ以外に、ツールベンダーがカゴ落ちメールに関しての多くのノウハウを持っている点もメリットだ。単にシステムとして導入するだけではなく、どのような運用をすれば成果が出るのかをこれまでの運用実績によって把握している。

デメリットとして考えられるのは、文字通り専用ツールなので単機能に近いものが多いカゴ落ちメールのコントロールがしやすい管理画面かどうか、また、カゴ落ちメール以外の離脱防止施策も付いているかどうかも合わせて確認すると良い。

少し宣伝させていただくと、「NaviPlusリタゲメール」であれば、カゴ落ちメール以外にブラウザ放棄メール(商品を閲覧しただけでカゴに入れずに離脱したユーザーへ配信するメール)やモーダルポップアップ(ユーザーが離脱しそうになったら配信するポップアップメッセージ)など、複数の離脱防止施策も合わせて使用できる。

◇◇◇

今回は「さて、いよいよカゴ落ちメール導入を検討するか!」と思った際に役立つ情報として、カゴ落ちメール配信の流れと仕組み、そしてどのような仕組みを選択すべきかについて説明させていただいた。

次回は最新のカゴ落ちメールの普及状況などについてお話をしたいと思う。

オリジナル記事はこちら:カゴ落ちメール配信システムの賢い選び方と3つの配信方法[比較表あり](2016/12/07)

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ネットショップ担当者フォーラムでは、ECサイトを運営する企業の経営者や運営担当者、制作者が語り合う場所や、“ここに行けば情報がある”、“ここに行けば問題が解決できる”を目指したメディア運営をしています。

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