成果につながった入り口ページを調べてみよう(第7回)
今回は成果につながった入り口ページを調べてみましょう。
Google アナリティクスでは、ユーザーが一番はじめに閲覧した入り口ページのことを「ランディングページ」といいます。
ホームページの入り口はトップページだけではありません。ユーザーは様々なページを入り口にして訪問します。
この連載では、名古屋にある国産黒毛和牛ハンバーグ店「グリルアラベル」のホームページを分析しながら改善していく様子を紹介しています。
それではGoogle アナリティクスを使ってグリルアラベルのレポートを調べてみましょう。
ランディングページを調べる
Google アナリティクスのメニューから「行動」>「サイトコンテンツ」>「ランディングページ」を開きます。
ランディングページを開くと、セッション数(訪問された回数)の多い順に表示されています。一番多く入り口になっているページは、トップページということがわかります。(「 / 」はトップページです。)
次に成果につながっているランディングページを探してみます。
成果につながったランディングページを調べる
ここでいう成果とは「第4回:ホームページの目的にあわせてゴールを決めよう※「はじめてWEB」は
サービスを終了しました」で目標設定をした「店舗情報」をどれだけ見られたかということです。
「おいしそうなハンバーグ!行ってみたい!お店はどこにあるんだろう?」と、来店につながるユーザーを増やすために、店舗情報のページを目標に設定してあります。
Google アナリティクスでは、
- 目標を達成した数を「目標の完了数」
- 全体のセッションに対して目標を達成した割合を「コンバージョン率」
といいます。
成果につながったランディングページを効率よく調べるために、「加重」という機能を使って、コンバージョン率が高く、かつセッション数も多いページを表示させます。
- 「店舗情報(目標1のコンバージョン率)」をクリックして降順にする
- 並び替えの種類を「加重」にする
「加重」を使うことで、コンバージョン率が高いだけでなくセッションのボリュームも考慮されて並び替えされます。(コンバージョンによっては加重が選択できない場合があります。)
そうすると「アラベルのこだわり」のページが上位に上がってきました。(「お店の情報」は目標のページなのでのぞいて考えます。)
「アラベルのこだわり」を最初に見たユーザーは、コンバージョンしやすい傾向だとわかりますね。
「行動」に注目する
「アラベルのこだわり」を最初にみたユーザーは、どんな行動をしているでしょう?さきほどの上位の10ページの中で比較してみましょう。
他のページに比べて「アラベルのこだわり」を最初にみたユーザーは、
- 「直帰率」が低く
- 「ページ/セッション」が多く
- 「平均セッション時間」が長い
ことがわかります。
直帰率 とは?
1ページを閲覧をして直帰した割合。1ページだけを見てサイトを閉じてしまったということです。
ページ/セッション とは?
1回のセッションで閲覧された平均ページ数。1回の訪問で平均何ページみられているかということです。
平均セッション時間 とは?
1回のセッションでサイトに滞在した平均のセッション時間。1回の訪問で平均どれだけサイトに滞在されたかということです。
こうした行動から、「アラベルのこだわり」を最初にみたユーザーは、グリルアラベルに高い関心を持ち、コンバージョン率が高い傾向だということがわかります。
コンバージョン率が高い理由は?
成果に貢献しているページがわかったら、なぜそのページが成果につながりやすいのか、他のページと比較してどうなのか、を考えてみます。
トップページと比較をしてみましょう。トップページの一番メインになる位置には、お店からユーザーに伝えたい情報「お店からのお知らせ」が掲載されています。
「アラベルのこだわり」はどうでしょう?
こだわりや大きな動画が掲載されており、アラベルの特徴が伝わるページになっています。
この比較から「アラベルってどんなお店?」「名古屋でおいしいハンバーグが食べられるお店ってどこだろう?」と訪問したユーザーに対して的確な答えを返しているのは、トップページよりも「アラベルのこだわり」であると仮説を立てます。
この仮説をもとに、トップページを入り口にしたユーザーにもアラベルの特徴が伝わるよう改善することでコンバージョン率が上がると考えられます。
まとめ
今回はコンバージョン率の高いランディングページを調べる方法をご紹介しました。
今後連載の中で実際にトップページを改善して、その変化をみてみましょう。
「はじめてのホームページ改善」は毎月第3月曜日に更新予定です。次回もぜひご覧ください!
このコーナーのコンテンツは、KDDI提供の情報サイト「はじめてWEB」掲載の「エキスパート(専門家)コラム」の情報を、許諾を得てWeb担の読者向けにお届けしているものです。
※「はじめてWEB」のオリジナル版は掲載を終了しました
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