実践Googleタグマネージャ入門 実践 Googleタグマネージャ入門

特定ディレクトリ/特定ドメイン名などでのみタグを配信する魔法のトリガー設定(全20回の10)

自由自在にタグの配信をコントロールするための、タグマネージャのトリガー設定方法
書籍の4-2/4-3<演算子の利用>より(このコーナーでは、電子書籍『実践 Googleタグマネージャ入門』の内容の一部を、Web担の読者向けに特別にお届けしています)

ディレクトリ以下すべてのページを指定する

ある特定のページにタグを配信したい場合は、前項のようにPage Path変数が「等しい」でURLを設定します。一方で、「特定のページ」ではなく「特定のディレクトリ以下」にタグを配信したいという場合もあるでしょう。例えば、商品詳細ページが「/item/detail/」ディレクトリ以下にまとめられていたり、商品カテゴリーページが「category」ディレクトリ以下にあるようなWebサイトの場合ですね。

この場合、Page Path変数の演算子で「先頭が一致」を選択すれば特定のディレクトリ以下にあるすべてのページを対象に指定できます。指定する値についても前項とほぼ同様で、共通するディレクトリ部分のみを抜き出して値として入力します。

●商品情報ページをすべて指定する場合の例

http://example.com/item/detail/商品ID/  ↓ ※商品IDは商品によって異なるhttp://example.com/item/detail/商品ID/ ↓ 共通のディレクトリ部分を抜き出す /item/detail/
v20402a
Page Pathの演算子で「先頭が一致」を選択し、ディレクトリの共通部分のパスを値に入力する。

上記の通り、「特定のページ」を指定するトリガーの作り方とほとんど変わりません。違うのは演算子に「等しい」ではなく「先頭が一致」を選択することくらいですね。Page Path変数では、「等しい」「先頭が一致」の使用頻度が特に高いかと思いますが、この2つ以外にもさまざまな種類があります。興味があれば、ほかの演算子を使ってうまくトリガーを作れるか考えてみるといいでしょう。

ドメインやサブドメインごとにタグを出し分けたい場合

Googleタグマネージャを利用する上で、2-2で解説したように場合によっては複数のドメインやサブドメインで同じコンテナを利用することもあると思います。そうした利用方法の際、例えばドメインやサブドメインごとに異なるトラッキングIDでGoogleアナリティクスの計測を行いたい場合など、タグを出し分けたいこともあるでしょう。ドメインやサブドメイン部分を対象にしたトリガーを作るには、「Page Hostname」変数を使います。

Page Hostname変数は、文字通りWebページのURLのホスト名部分を抜き出した変数になります。URLは「http://(ホスト名)/」という形になっていますので、例えば「http://example.com/」であれば「example.com」がPage Hostname変数の値になります。Page Hostname変数を利用することで、特定のドメインやサブドメインであることを条件にしたトリガーを作成できます。

Page Hostname変数でドメインを条件にする

ドメイン名を条件にするには、トリガーの作成画面でPage Path変数と同様に「イベントの選択」で「ページビュー」を、「フィルタの追加」で「一部のページビュー」を選択し、そこでPage Hostname変数を選択します。演算子は「等しい」(または「含む」を選択し、ドメイン名を値に入力します。特定のドメインやサブドメインを指定したい場合は「等しい」を、複数のドメインやサブドメインを指定したい場合は「含む」を選択して共通の文字列を入力するといいでしょう。この通り、条件に利用する変数でPage Hostnameを選択するだけで、ドメインを対象にしたトリガーも簡単に作成できます。

v20403a
「Page Hostname」を選択する。演算子は「等しい」または「含む」をドメインが単独か複数かによって使い分けよう。
1つのコンテナで複数ドメインを管理する場合

Googleタグマネージャでは、基本的に「1つのWebサイトごとに1つのコンテナ」という使い分けが推奨されていますが、それはWebサイトごとに利用できるタグ、トリガー、変数が異なることが理由です。つまり逆にいえば、タグ、トリガー、変数などがあまり変わらずに共有できるのであれば、複数ドメインやサブドメインで同じコンテナを利用しても構いません。

この記事は、Googleタグマネージャの初心者向け入門本となる電子書籍『実践 Googleタグマネージャ入門』の一部をWeb担の読者向けに特別公開しているものです。

実践 Googleタグマネージャ入門
時間を「劇的」に生み出すサイト修正不要のタグ管理術

本書は「Googleタグマネージャ」を解説する国内初の書籍です。Googleタグマネージャ認定パートナーのアユダンテ株式会社が、基礎知識から実際の設定方法までをていねいに解説。仕組みや基本的な考え方を理解できるよう、ひと通りの機能を網羅します。

2014年10月にリニューアルされた新インターフェースに完全対応。アクセス解析、リスティング広告、リマーケティングタグなどを日々扱うWeb担当者の方、またはWebサイトを管理しているシステム担当者の方に「今」おすすめの一冊です。

電子書籍『実践 Googleタグマネージャ入門』の中身や購入についてもっと見る
  • 実践 Googleタグマネージャ入門 時間を「劇的」に生み出すサイト修正不要のタグ管理術
  • 品種:電子書籍(リフロー形式/4.39MB)
  • 著者:畑岡大作(アユダンテ株式会社)著
  • 電子基準価格:1,000円+税(販売価格はストアにより異なる場合があります)
  • 発行:インプレス
  • 発売日:2014年11月10日
  • ページ数:160ページ
  • 書籍内容&販売サイト紹介
この記事が役に立ったらシェア!
メルマガの登録はこちら Web担当者に役立つ情報をサクッとゲット!

人気記事トップ10(過去7日間)

今日の用語

ダイマ
「ダイマ」は、ダイレクトマーケティング(Direct Marketing)の略。 ...→用語集へ

インフォメーション

RSSフィード


Web担を応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]