国内&海外SEO情報ウォッチ 「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、日本と海外の検索マーケティング情報をさらっとまとめて毎週金曜日にお届け。
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検索エンジンに嫌われて廃業の危機に

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検索エンジンに嫌われて廃業の危機に
★★★★☆ 依存度が高すぎるのは危険 (Google Webmaster Help Forum)

グーグルのマット・カッツ氏に宛てた悲痛な叫びを、あるサイト管理者が、公式ヘルプフォーラムに投稿した。

メッセージは次のようなものだ。

私のサイトは、いくつもの主要なキーワードで検索順位が圏外になってしまいました。

サイトの運営はスタート当初から順風満帆で社員も増やしました。ところがグーグル検索からのアクセスがなくなり業績が下がりはじめました。やむをえず2人の従業員を解雇したのですが、もう廃業寸前の状態です。

いろいろと調べてやってみたがどうにもなりません。お願いです、どうか助けてください。

連絡先のメールアドレスと電話番号が最後に書かれていた。

なぜ圏外になってしまったのかはわからないが、この事例を教訓としてWeb担の読者には次のことを筆者から伝えたい。

  • グーグルの検索だけに集客を頼ったビジネスは怖い
  • 圏外になる(=ペナルティを受ける)ようなSEOはビジネスを終わらせるリスクがある
  • 検索エンジンが推奨する正しいSEOを学ぶ必要がある
  • 不測の事態が起こったときに頼れそうな人の目星くらいは付けておく

SEOはビジネスを大きく伸ばす力になるが、いざその力が失われたときには、その代償が計り知れないものになり得ることも理解しておこう。

デザインを一新した画像検索のせいでアクセス激減
★★★☆☆ コンテンツ提供者の利便は置き去り? (WebmasterWorld)

グーグルは、画像検索結果のデザインを一新した。日本版の公式ブログでもアナウンスが出ている。

新しい画像検索では、検索結果のサムネイルの画像をクリックすると、検索結果の画面はそのままでその画像だけが拡大表示される。また左右の矢印キーで隣の画像への表示に切り替えられる。

雪だるまの画像検索結果

検索ユーザーの立場からみると、前のインターフェイスよりも複数の画像をずっと連続して見やすくなっており、使い勝手が良くなっている。

しかしサイト管理者としては、この変更によって画像検索からのトラフィックに何らかの影響が起きる可能性がある。ユーザーが、大きな画像を検索結果ページ上で連続で見られるということは、検索結果で要望が満たされ、あなたのサイトに訪問しなくなるかもしれないことを意味するからだ。

事実、WebmasterWorldでは、画像検索からのトラフィックが劇的に落ち込んだ報告がいくつも挙がっている。画像検索からの流入が多いサイトでは、しばらくの間アクセス状況を注意深く観察しておいたほうがいいだろう。

robots.txtファイルの文字コードはUTF-8で
★★★★☆ Googlebotが読めずにクロールしてしまう (Google Webmaster Help Forum)

robots.txtでブロックしているはずのURLがクロールされてしまったというサイト管理者が、公式ヘルプフォーラムで質問した。

グーグルのジョン・ミューラー氏が回答し、robots.txtの文字コードがUTF-8以外のものになっており、そのためGooglebotがrobots.txtを読めない状態になっていると指摘した。

公式ドキュメントにも書かれているように、グーグルはrobots.txtのファイルフォーマットをUTF-8だと想定しているため、もしrobots.txtをシフトJISやEUCのような文字コードで保存していたら、Googlebotがその内容を適切に処理できない可能性がある。

ちなみに仕様を厳密に守るならば、robots.txtで「disallow:」などに指定するディレクトリ名やファイル名に日本語が含まれている場合は、日本語の部分をパーセント(%)エンコードして記述するのが正しい書き方となるのだが、前出のグーグル公式ドキュメントではUTF-8で記述してもいいとされている。

rel="alternate" hreflang="x"の実装でアクセスアップ
★★★★☆ 正しいユーザーを取り込むことに成功 (SEER Interactive)

rel="alternate" hreflang="x" 属性が見事にうまく働いた事例を説明したケーススタディ記事。

英国向けのサイトが本サイトで米国向けのサイトも運営している。ところが米グーグル(google.com)で検索すると英国向けのサイトが米国向けサイトよりも上に来てしまうという問題が発生していた。

そこでrel="alternate" hreflang="x" 属性で、対象となる言語、ここではアメリカ英語(en-US)を指定したところ、導入してすぐに良い結果が現れた。表示回数が増えトラフィックも伸びた。米グーグルを使う米国人に適切なサイトを見せることができたためだ。

rel="alternate" hreflang="x"が機能した事例を以前にもピックアップしたことがある。多言語・多地域に向けたサイトを運用していて未実装ならば、導入してみるといいだろう。

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サイトで使う「色」についての記事(タイトルに反してSEOの話題はないが)とセマンティック検索についての記事を今週はピックアップ。

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