「外務省」をエキスパートレビュー!(続き)
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「外務省」のトップページにはどんなコンテンツがある?
それでは「外務省」のトップページを見ていこう(下の図3)。
右上部にサイトマップや検索機能がまとめられ、上部にはグローバルナビゲーションがあり、その下に「震災関連情報」とメインビジュアルが大きく目に入る。
左右に画像やテキストのリンクが並び、中央エリアの下部は、「ピックアップ」「新着情報」「お知らせ」と続いている。
カテゴリー分けの仕方・見せ方に難点がある
「外務省」を訪れる人の目的は広範囲にわたり、多種多様なコンテンツへのリンクが多くなってしまうのは理解できるが、もう少し目的別にスムーズに移動できるようなカテゴリー分けや見せ方ができるのではないだろうか。
例えば、左側に配置してあるバナー広告っぽいリンク(図3の赤枠で囲んだ部分)は、一応「外交政策」「地域・各国情勢」「渡航関連情報」「政府広報」といったカテゴリー分けがしてあるのだが、バナーの華やかさの前に隠れてグルーピングの視認性が悪い。
また、このバナー内の文字の大きさや色、スタイルがみなバラバラで、個々の主張が強すぎる。1 つずつしっかりとなめて見ていかないとわかりにくい。リンク先については、右側にあるテキストリンク(図3の青枠で囲んだ部分)と重複しているものもあるようで、コンテンツのグルーピングをしっかりして、コンパクトにした方が選択しやすいのではないだろうか。
大きく分けてユーザーの利用目的は、
- 外務省そのもの(組織や仕事、採用情報など)に興味がある人
- 外交政策などを調べる人
- 海外情報について調べようとしている人
- 渡航のために必要な情報を得ようとしている人
などといった分類ができるように思う。できれば、そうした分類に沿って、グルーピングするとより使いやすくなるのではないだろうか。
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この記事の筆者
衣袋 宏美(いぶくろ ひろみ)
1960年東京都生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業。大手電気メーカー勤務後、日経BP社へ。調査部、インターネット視聴率センター長などを経て、2000年ネットレイティングスへ。視聴率サービスやアクセス解析サービスの立ち上げに尽力。2006年株式会社クロス・フュージョンを設立し代表取締役に。2023年活動停止。
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