震災被害応援企画が人気 楽天、アマゾンは出店者応援強化
東北・関東産の食品類や商品を取り扱う企画がネット通販で人気を集めている
2011年4月28日 7:00
東北・関東産の食品類や商品を取り扱う企画がネット通販で人気を集めている。楽天(本社東京)やアマゾンジャパン(本社東京)は企画を通じて被災地域のネットショップを支援。オイシックス(本社東京)やセブンネットショッピング(本社東京)は、被災地でとれる食品を販売することで、被災地支援につなげている。
楽天は4月8日、米や海産物など東北の食品を集めた特設サイト〈東北の食を応援!〉を開設。「三陸産 わかめ」「福島県産 桃」などのキーワードで検索される商品をまとめて紹介している。
4月12日には東北6県の出店者が扱う商品を紹介する〈東北ふるさと物産展〉を開始した。食品だけでなく、雑貨やアパレルなど東北のショップが販売する商品を広く紹介して、事業者を応援する企画となっている。紹介する商品は楽天が選定し、無料で掲載している。
「これらの企画はユーザーから大きな反響があり、訪問者数は通常企画に比べて大きくなっている
」(楽天PR推進部)としている。
アマゾンジャパンは4月14日、〈東日本大震災 復興支援 食べて・飲んで・使って 東日本を応援〉を開設した。震災で大きな被害を受けた6県の出店者の商品や、被災地域で生産された商品を掲載、販売している。
「被災地域の事業者やメーカーの販売を強化することで、被災地域の事業者の立ち直りに貢献したい
」(アマゾンジャパン広報)と話す。
オイシックス(本社東京)は4月5日、栃木、茨城、千葉県産の野菜を販売する〈がんばれ!関東野菜〉を開設。福島第1原発事故の影響で風評被害が出ている商品をあえて販売することで、農家を支援していく。
同コーナーの商品は以前の売り上げに比べ、3倍強になったという。
セブンネットショッピングは4月15日、東北エリアを生産地とする米、加工食品、お酒、菓子など約400点を販売する〈がんばろう東北〉を開設した。
こうした企画はいずれも人気コーナーになっているため、追随するECサイトはさらに増えてきそうだ。
- ・東北の「食」を応援しよう!(楽天市場)
→ http://event.rakuten.co.jp/area/special/sanchoku/tohoku/ - ・東北ふるさと物産展(楽天市場)
→ http://event.rakuten.co.jp/area/special/tohoku/ - ・たすけあおうNippon 東日本大震災 復興支援 食べて・飲んで・使って 東北を応援(Amazon.co.jp)
→ http://www.amazon.co.jp/gp/feature.html?docId=3077074066 - ・がんばれ!関東野菜(オイシックス)
→ http://www.oisix.com/CategoryX.707.215.htm#LMenuL215 - ・がんばろう東北(セブンネットショッピング)
→ http://www.7netshopping.jp/spc/shop/gotouchi/
※記事内容は紙面掲載時の情報です。
※画像、サイトURLなどをWeb担当者Forum編集部が追加している場合もあります。
※見出しはWeb担当者Forum編集部が編集している場合もあります。
※週刊『日流eコマース』は、2011年6月23日より『日本ネット経済新聞』へとリニューアルしました。
バックナンバー
この記事の筆者
「日本ネット経済新聞」は、インターネットビジネスに関連する宅配(オフィス配)のニュース情報紙です。日々変化するネット業界の情報をわかりやすく詳しく伝え、新しいビジネスヒントを提供していきます。前身のネット通販専門紙「週刊日流eコマース」(2007年1月創刊)の取材活動で培ってきた情報ネットワークをさらに拡大し発展させています。
このコーナーでは、日本ネット経済新聞編集部の協力により、毎号からピックアップしたEC関連のニュースや記事などをお届けしていきます。
筆者の人気記事
楽天が「楽天24」事業をケンコーコムに譲渡 日用品EC市場拡大で関与弱める
2013年12月19日 7:00
化粧品ECのイノベートが薬事法違反 商品自主回収へ
2010年8月26日 7:00
ヤフー+ローソンが食材宅配「スマートキッチン」開始 スマホ・タブレットで注文可能
2013年2月6日 7:00
武雄市がFacebookで特産品販売「F&B良品TAKEO」で年商10億円目指す
2011年11月28日 7:00
ピジョン 英ベビーブランドMamas&PapasのECサイト開設
2010年3月17日 8:00
楽天スーパーセール流通額260億円 目標届かず セール慣れの指摘も
2013年1月9日 7:00
