もしも、「川崎市」を解析するなら(前半:訪問から「住所の届け出」ページまで) [第7回]
「川崎市」の閲覧シチュエーションを想定
トップページについての印象を先に語ってしまったが、今回は次のようなシチュエーションを想定してサイトを見ていくことにしよう。
今回想定したサイト閲覧シチュエーション
誰が | 新規訪問の個人ユーザー |
---|---|
何の目的で | 川崎市転入に際しての手続き |
何をしに | 転入届の方法と、手続きする場所を確認する |
どこへ | 川崎市を指定してサイトトップへ |
アクセス解析視点の仮想目標
アクセス解析的に言うと、目標は以下のようになる。
- 参照元が検索エンジン
- 検索語が「川崎市」あるいは「川崎市 住民票」
- ランディングページがサイトトップあるいは「住民票・戸籍・年金・税金・相談 ・環境情報」のページ
- コンバージョンページは「住所の届け出」ページ及び「公共施設一覧」
「川崎市」をエキスパートレビュー!
それでは、このシナリオでサイトに訪問した人が遭遇するサイトの問題点を考えていこう。まずは検索エンジンで「川崎市 住民票」を検索する。2011年2月中旬現在で、「Yahoo! JAPAN」でも「Google」でも、これらのキーワードでは、自然検索の1位に「川崎市」の「住民票・戸籍・年金・税金・相談 ・環境情報」へのリンクが表示されている。
このページ(図4)の一番下に「住所の届出云々」とあるので、このリンクで「住所の届け出」ページ(図5)にたどりつく。比較的スムーズに目的のページへ行くことができた。
今回のまとめ
さて今回はここまでで、アクセス解析的にはどういうところに着目して数字を見たらよいだろうか。
- トップページからのページ遷移の確認
今回はほとんどトップページの改善の話しかしていないので、そこを中心に解析する。ページのどの部分がクリックされているのかを表示できるアクセス解析ツールで、トップページから次のページへのページ遷移を調べる。
- 重要な場所のクリック率の確認
「トピックス」や「新着更新情報」のクリック、左上エリアのリンクのクリックが低くないか確認する。低ければ、右下に配置してある「市役所案内図」など、もっと利用されているコンテンツと位置を変えてみるというのはどうだろうか。
- 「暮らしのインデックス」内のクリック率を確認
また「暮らしのインデックス」内でも、全体としてクリック率の高いカテゴリは上方にもっていくなどの施策を講じるとよいだろう。「まちづくり・道路・港湾」よりも「文化・教育・青少年・スポーツ・施設」の方が利用率が高そうな気がするので、そういったデータを見ていこう。
◇◇◇
さてこの連載では、
- Webサイトのオーナーか管理者の方からの「かってに解析」してほしいリクエスト
- 「かってに解析」されたサイト運営者・管理者の方からの異論や反論
などを随時募集していきたいと考えている。希望者は、(web-tan@impressrd.jp)までお寄せいただきたい。
コメント
北海道室蘭市
それほど多くは行政サイトを見ていませんが、北海道室蘭市のサイトがデザイン的にも機能的にもいけているかな、と感じています。ご参考までに。
http://www.city.muroran.lg.jp/