1訪問あたりのページビュー数を分解してみる
1訪問あたりのページビュー数を分解してみる
1訪問あたりのページビュー数という指標は、訪問者にとって関心のある記事を提供できているかどうか、その結果、多くのページを見て回ってもらっているかどうかを示している。多くの人を集客しても直帰率が高くては意味がないので、まずは直帰率を下げることが最初の関門になり、そこをクリアした上で、さらにさまざまなコンテンツに回遊してもらえるような工夫へとつながっていく。
この部分にかかわる要素は複雑に絡んでいるので、訪問回数のように明確に足し算で合計になるような分解や対応づけは難しいかもしれないが、上記のように考えれば、アクセス解析の指標としては、
- 直帰率
- ページビュー数上位のページ
- 次ページ誘導上位のページ
といったものが重要な指標として挙げられるだろう。また効率の面で言えば、同じ人が何度も来てくれれば効率はいいので、訪問頻度や再訪問率が高いかどうかも重要だ。
訪問者の質を表す指標を考える
メディアサイトの解析レポートでは、ページビュー数と1訪問あたりのページビュー数に加えて、アクセス解析では取得できない「訪問者の質」というパラメータも追加してみたい。
広告を収入源とするメディアサイトでは、ページビュー数とあわせて、訪問者の質も考慮しなくてはならない。訪問者の質とは、広告出稿者のターゲットとする顧客層と、メディアサイトの訪問者の属性がどれぐらい重なっているかを示す指標ということになる。重なっていれば、広告を見るだけでなく、クリックして広告出稿者のサイトへ効率的に誘導できる可能性は高くなり、メディアサイトの価値も上昇する。訪問者の質というところの分解は、
- 利用者属性
- 購入決定権
などの訪問者自体の質の部分と、広告のクリック率などの訪問者の行動の質の部分があろう。サイト内で計測できるものとしては、
- 広告のクリック率
- 広告主サイトでの購入行動
などがある。利用者属性、購入決定権などは、通常のアクセス解析の計測では取得不能だ。これらについてはアンケートなど別の手段で定期的に調査をするとよいだろう。
ということで、メディアサイトの重要な要素を分解した全体像は次のようになる。
さてここまでできたら、あとは誰に対するレポートなのかによって、細かさが変わってくるだけだ。ここはWebサイトのレポートに限ったことでなく、通常のビジネスにおける経営(業績)管理の方法と同じだ。
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