衣袋宏美のデータハックス
マネジメント層向け月例レポート指標
マネジメント層向け月例レポート指標
マネジメント層向けのレポートでは、「全体としてメディア運営は効率的か」の視点と、「中長期で全体がよくなっているのか悪くなりそうか」ということが把握できる指標で十分だ。それさえ把握できれば、部下への指示が出せる。もちろん、サイトによって課題が異なると思われるので、一部は違う指標が必要になる場合もあろう。
下に一例を示した。頻度は最低でも月1回。できれば、目標と実績対比(前月対比や前年同月対比)、今月の施策と結果などのコメントを付ければ申し分ない。目標未達であれば、改善策を盛り込んで報告すべきだ。
マネジメント層向け月例レポート指標の例
- サイトの広告売上高
- サイトの利益
- サイト全体のユニーク訪問者数、訪問回数
- サイト全体の1人あたり、1訪問あたりのページビュー数
- 訪問頻度の高い人の割合
- 新規訪問者数とリピート訪問者数の割合
- 広告掲載率(広告掲載ページビュー数/全ページビュー数)
現場向けのレポート項目
現場向けレポートには、短期あるいは中期で具体的に改善施策を迅速にとることができるように、よりセグメントを切った指標を見ておく必要がある。それがマネジメント層向けとは異なる部分だ。もちろん全体動向も必要になるので、マネジメント層向けの指標もあわせて見ておく必要がある。こちらもサイトの事情によって違う視点で見る必要な場合もあろう。
下に一例を示した。頻度は場合によっては毎日見なければならない指標もあろう。月次、週次のレポートなら、目標と実績対比(前月対比や前年同月対比)、今月(週)の施策と結果などのコメントを、担当分野別に付ければ申し分ない。目標未達の担当分野があれば、それぞれの反省点や改善策を盛り込んでおく。こうすることでノウハウを継承していこう。
現場向けのレポート項目の例
- 集客施策別の流入数、直帰率、1人あたりのページビュー数
- コンテンツ別の閲覧割合、広告掲載率、広告売上
- 新規訪問者/リピート訪問者別の流入数、直帰率、1人あたりのページビュー数
- コンテンツ別の直帰率
- メルマガ登録率、登録完了率(登録画面から最終登録完了した割合)
- 検索キーワードランキング
前回と同じく、これらはあくまで一般論であり、そのサイトの特性や規模、成長のステージによって変化する。ここでは基本的な考え方を学び、これらの例を発展させて自社サイトに応用してほしい。
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