マルチ言語、マルチサイトでの真のグローバル対応を実現するCMS/SDL Tridion R5
マルチ言語、マルチサイトでの真のグローバル対応を実現する
Webコンテンツマネジメントソリューション
グローバル展開を図る企業が、各国の現地法人や支社のWebでのブランディングキープやマルチ言語展開などのサイト運用に苦労するケースは少なくないだろう。SDL Tridionが提供するWebコンテンツマネジメントソリューションは、そうしたマルチサイトの運用管理を強力にサポートしてくれる。
SDL Tridion http://www.sdltridion.jp/
Webのグローバル展開に
欧州を中心に豊富な実績
企業や官公庁などのサイトは、その規模や目的によってコンテンツの構成が決定されていくが、それぞれの内容に適した運用管理の取り組みが必要であり、それに合ったシステムやツールを採用することで、効率的なサイト運営が可能になる。
サイトの運用管理ツールとして注目度の高いCMSも、サイトの規模や展開によって適したツールは異なってくる。いわゆるエンタープライズCMSは企業内ドキュメント管理に主眼が置かれているものが多い。しかし、CMSパッケージ「R5」を中心に据えたSDL Tridionのソリューションは、Webコンテンツマネジメントにフォーカスし、同一ブランディングをグローバルに展開する企業のマルチ言語、マルチサイトニーズに対応している。
SDL Tridionはオランダ、アムステルダムで誕生して以来10年以上の実績を持ち、ヨーロッパを中心に北米など世界500以上のグローバル企業のユーザーを抱えている。製造、製薬、航空、旅行、金融に特に強く、官公庁やテレコムなどもユーザーが多い。欧州では20~30言語で同一ブランドを展開する事例も持っている。また、トヨタの高級ブランドLexus(レクサス)のグローバルサイトをブランディングを統一して29以上の市場に23言語で公開しているなど、グローバルに展開する日本企業の欧州統括で採用されている例も多い。
2008年3月にはアジア地域で初となる日本法人が設立され、さらに幅広くユーザーを獲得しようとしている。
「ビルディングブロック」による
専門作業の独立性実現
R5は早い時期からXMLを採用して管理性を高めてきた。他CMSと大きく異なるのが、「ビルディングブロック」のアーキテクチャだ。通常、CMSではテンプレートとコンテンツを分離し、コンテンツの更新によって新規ページ作成や既存のページの修正を行うことで、生産性を高めている。しかし、テンプレートはプログラムと強く結びついているため、その変更や新規作成はデザイナーだけでは難しいケースが少なくない。R5では、「コンテンツ」「プロファイル」「レイアウト」「アプリケーション」の4つのビルディングブロックに構成要素を分割し、それを統合してページを構成するというアーキテクチャを採用している。
「コンテンツ」を担当するのは著者や翻訳者で主にテキストの作成・修正を行う。「プロファイル」はマーケッターが担当し、SEOやパーソナライズ、メタデータといった要素を受け持つ。「レイアウト」はデザイナーが、「アプリケーション」は開発者が担当する。つまり、従来型のCMSでいうところのコンテンツを「コンテンツ」と「メタデータ」に分離し、テンプレートを「レイアウト」と「アプリケーション」に分離しているため、それぞれが自分の専門分野を単独で作業でき、スケジュール管理も自由になるほか、デザインの制約なども発生しない。ページテンプレート上に配置する新規のコンポーネントテンプレートも、デザイナーがDreamWeaverで簡単に作成できる。最終的にこれらブロックを組み合わせてページ化するが、操作は容易だ。コンテンツの更新などもフォーム形式ではなく、参照と編集のモード切替式のグラフィカルインターフェイスを持っているため、直感的な操作が可能で、修得にも時間を必要としない。担当者の入れ替わりが激しいケースなどでも効率的なWeb運営が可能だ。
「ブループリンティング」による
自由なマルチ展開
一方、「ビルディングブロック」によって構築されたサイトをマルチに展開するためのテクノロジが「ブループリンティング」だ。全体的な継承と同期によってサイトのコピーを自動作成するとともに、どのビルディングブロックを継承するかを決定することで、国別などローカルなサイトの独自コンテンツなどを必要なタイミングで組み合わせることも可能になる。
デザインなどを各拠点での開発にゆだねずに、最短時間で共有・反映が可能になるため、煩雑な打ち合わせや調整なしに効率的なブランド管理をグローバルに実現できる。逆にコンテンツを共通化しながら、地域別のデザインでブランドを展開することも可能だ。
サイト同士の関係を決定する「ブループリンティング」の設計は慎重に行う必要があるが、その自在な管理能力は、メインコンテンツサイトと複製翻訳サイトとを組み合わせて、バイリンガルな国別ローカルサイトの更新を自動化することまでできる。
「ブループリンティング」によって、展開するサイト数が多ければ多いほどコストの節約が実現される。作業時間も削減されSDL Tridion導入以前には3人のチームで2800時間かかっていた作業が1人で160時間で済むようになったという実績もある。
また、「ブループリンティング」がビルディングブロックの継承と同期を実現できるのはローカルなサイトのみが対象になるのではない。E-mailやモバイルサイト、印刷物データなどマルチチャネルに更新を反映することも可能だ。
R5をサポートするモジュールと
翻訳プロセス統合
R5の基本機能はコンテンツの作成・管理・配信だが、これをさらに有効に活用しようとした場合は多彩なオプション機能を組み合わせることが可能だ。ユーザーの識別と情報提供のパーソナライゼーションを実現するモジュールや、コンテンツをE-mail、RSS、印刷物などにマルチチャネル化するためのモジュール、顧客対応のためにフォームを自在に作成するモジュールなどが用意されている。
なお、SDL Tridionは2007年5月に翻訳サービス会社のグループに入ったが、この強みを利用してマルチ言語サイトの運営に必要な翻訳サイクルを統合した機能も提供している。
ビジネス翻訳発注でも利用されている、データベース化した翻訳結果からセンテンス単位の完全一致を再利用して、スピーディかつ低コストに高品質な翻訳を実現する「翻訳メモリ」管理のプロセスをコンテンツ管理プロセスと完全に統合、R5で翻訳ファイルを自動的に管理し、多言語サイト展開のワークフロー効率化をサポートする。
グローバル化を避けて通れないインターネットで、積極的なWeb展開を図っていく際に企業に多くのアドバンテージをもたらしてくれるソリューションだ。
問い合わせ先
SDL Tridion株式会社
TEL:03-5724-8750
info@sdltridion.jp
http://www.sdltridion.jp/
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