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Web 2.0ケーススタディ/ECナビ人気ニュース

ECナビ人気ニュース

ニュースに特化したソーシャルサービス

URL: http://news.ecnavi.jp/
提供元:ECナビ社
Web2.0度:★★★☆☆

林 信行
ITジャーナリスト

サービスの概要/特徴

  • ソーシャルブックマークサービス
  • 2005年11月7日ベータ版公開
  • 2006年中の目標:月刊100万PV、総ブックマーク数100万件。
  • ブログ投稿機能、RSSフィード、API公開、ニュースに特化、人気記者のランキングなど。
図1 ECナビはニュースに特化したソーシャルブックマークサービス。情報が特化している分、その効果もはっきり理解しやすい。最近では他にも米国の「Digg」(ディグ)や日本の「Saaf」(サーフ)、「blog meme」(ブログミーム)、「newsing」(ニューシング)など、こうしたサービスが続々登場し人気を集めている。

ユーザーの積極的参加を促すニュース特化型サービス

「ECナビ人気ニュース」は、ニュース情報に特化したソーシャルブックマークサービスだ。

トップページには「総合ニュース」「商品新サービス」「インターネット・IT・サイエンス」「エンターテイメント・スポーツ」「社会・政治・経済」「その他」という6種類のカテゴリーに分けて、注目ニュースの一覧が表示される。トップページを見れば、ユーザーによって民主的に選ばれたトップニュースが読めるというわけだ(図1)。また、ウィンドウ右上にある「新着記事」をクリックして新着順、「人気記事」をクリックして人気が高い記事を一覧表示することもできる。

ニュースの見出しには「ブクマ」と書かれたアイコンが表示される。これをクリックすれば、そのニュースを自分のブックマークに登録することができる。まだ誰もブックマークしていない記事は、「スクープツール」というブックマークレットを使って登録する。

特定のタグ(キーワード)を含む記事だけを一覧表示する機能や、特定のユーザー(同サービスでは「記者」と呼ぶ)のニュースだけを購読できる点も他のソーシャルネットワークサービスと変わらない。
はてなブックマークと同様に、一覧表示したニュース項目を「注目記事」「新着記事」「人気記事」の3通りの方法で並べ替えができるのもなかなか便利だ。(図2)。

図2 記事は最近登録され話題になっている記事を集めた「注目記事」、新しい順に表示する「新着記事」、累計のアクセス数で比較する「人気記事」の3つの軸で一覧表示できる。

読みたいのが「話題になっているニュース」なのか、「最新ニュース」なのか、「見逃せないニュース」なのかに応じて、表示方法を選択できるのだ。

ブログにブックマークした記事の一覧を掲載したり、逆にブログ記事の側にECナビ登録用ボタンを用意する、といったブログ連携もちゃんと行われている。

これ以外に同サービスならではの工夫でおもしろいのが、「シンクロ記者」という機能だ。これは自分と似たニュースをブックマークしている「記者」を自動的に探し出してきて表示してくれる機能だ。ブックマークした記事の合致具合にあわせて長さが変わる青いメーターも用意されている(図3)。

図3 自分と近い傾向の記事をブックマークしているユーザーが「シンクロ記者」として表示される。ニュース情報をもれなく効率的に集める上でも、こうしたユーザーを見つけるのは重要なことだ。

記者の評価システムによって積極的な参加を促す

ソーシャルブックマークサービスは利用者やブックマークの数が増えれば増えるほど価値が高まる。そうした中、ユーザーが記事を積極的にブックマーク登録するための工夫もいくつかある。

同サイトでは人気記者をランキング表示したり、いい記事をスクープしてきた記者に投票したりすることができる。いい記者に投票すれば、投票したということで自分も評価される。同サイトでは、こうしてユーザーの積極的な参加を促しており、各ニュースもただブックマークするだけでなく、積極的にコメントを書くように勧めている。

また、ケータイ対応も進んでいる。同サイトに用意されたQRコードを用いてケータイからブックマークにアクセスすると、ブックマークの登録はできないものの、話題のニュースは閲覧できる。リンク先のウェブページがケータイに対応していない場合でも、ケータイで読める形に変換して表示してくれる。

※この記事は、『Web担当者 現場のノウハウ vol.3』 掲載の記事です。

用語集
ECナビ人気ニュース / RSS / Web 2.0 / ソーシャルニュース / ソーシャルブックマーク / フィード / リンク / 事例
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