Google Analytics入門

Google Analytics入門 第13回 どんなページが人気ページなのか?

Google Analytics入門

第13回 どんなページが人気ページなのか?

かわち れい子

ケーススタディで学ぶGoogle Analytics活用
<Webサイト制作編>

書籍『Google Analytics入門』の厳選コンテンツをオンラインで公開する「Google Anaytics入門[ウェブ版]」、ここでは、Webサイトの作りがユーザーにとって使いやすいものになっているかを調べる事例を解説します。他サイトと比較することで、より具体的な対策をとることが可能になります。ユーザーのニーズに合わせて集客のできるサイト作りをしていきましょう。

入り口ページとして大きな集客を果たすページもあれば、意外な人気を誇るページもあるはず。あなたのWebサイトで人気があるのはどんなページでしょう。


上位のコンテンツ
上位のコンテンツ

コンテンツを固有の訪問数、ページビュー数、平均閲覧時間、離脱率別に見ることができます。デフォルトでは訪問数上位10件のページしか表示されませんが、せめて上位100ぐらいまではチェックしましょう。

結果はこう読め!

ページビュー数

そのページが何回見られたのかを示す指標。

訪問数

ユーザーがWebサイトにアクセスした回数。ユーザーセッション数ともいい、何人がアクセスしたかを示す訪問ユーザー数や閲覧したページの数を示すページビューとは異なる指標。

離脱率

ページの訪問数を、そこからほかのサイトへ出て行った数で割ったもの。「出口」となってしまっているページがわかる。

このレポートを最初に開いたときに表示されるのは、どのページにどれだけの訪問数があったかを示すリストです。同じユーザーが一度の訪問でそのページを3回見たとしても、訪問数は1にしかならないことに注意しましょう。次に、ページビュー数をチェックします。ページビュー数は訪問数とは違い、一度の訪問でページを3回見れば3になります。

訪問数を分母に、ページビュー数を分子にとって割り算をすると、ユーザーが一度の訪問でそのページを何回見ているか、という数字が出ます。訪問数が50、ページビュー数が120となるページがある場合、ユーザーはそのページを1訪問当たり2.4回見ている計算になります。

この2.4という数字は、ユーザーのどんな行動を示しているのでしょう。まずそのページを訪問し、いくつかのページを見て回ったあとで、またそのページに戻っているという行動が推測できますね。そのような動きに組み込まれるページを思い浮かべてみましょう。Webサイトのトップページや、コンテンツの目次があるようなページは複数回訪問しそうですね。

複数のHTMLに分かれている読み物コンテンツなどで、「次へ」「前へ」というようなナビゲーションがページになく、いちいち目次ページへ戻らなければいけないような場合、目次ページの閲覧数は自動的に増えてしまいます。このような場合、その目次ページを人気ページと定義してよいのでしょうか。人気があるのはあくまでもそのコンテンツであり、目次ページのページビュー数が多いのは、その副産物です。もしかしたら、ユーザーはいちいち目次ページに戻らなければいけないということでストレスを感じているのではないでしょうか。そんな場合には「次のページへ、前のページへ」というナビゲーションボタンをつけてみたり、目次の一部を表示させてみたりしてもよいかもしれません。

目次ページを悪者にしているわけではありません。あなたが「みんなに見て欲しい」と思っているページを目次ページで大きく取り上げられるというだけでも、その存在価値は高いでしょう。

POINT!

ページビュー数が多いページ=人気ページ、ではありません。レポートだけではなく、Webサイトの構造を思い描きながら検証しましょう。

※この記事は、以下で紹介している『Google Analytics入門』の第5章の内容をウェブ用に再構成したものです。

書籍Google Analytics入門のご紹介

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  • 著者:かわちれい子
  • ISBN:4-8443-2276-1
  • 価格:1,554円(税込)
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  • どんな検索キーワードであなたのページにたどり着いたのか?
  • ユーザーはどんな環境であなたのウェブサイトを見ているのか?
  • お客さんはウェブサイトのなかでどんな行動をしているのか?

この他にも盛り沢山の内容で、ウェブ担当者必携の1冊です。

用語集
Google / Google Analytics / Google Analytics入門 / HTML / アクセス解析 / セッション / ナビゲーション / ページビュー / 訪問
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