HAPPY ANALYTICSの小川卓対談企画。第一回のお相手は、電通デジタル社で提案型ウェブアナリスト育成講座第4期卒業生の馬場建至氏。
1つ目のテーマ『ウィズコロナの働き方』に引き続き、2つ目のテーマは『提案型ウェブアナリスト育成講座について』。提案型ウェブアナリスト育成講座は実際のところどんな講座なのか。第一線で分析に従事する二人の対話から、今後どんなスキルが求められ、どんなスキルアップをすべきなのかを探ります。
進行役はエスファクトリー社のウェブディレクター兼HAPPY ANALYTICSの広報の井水朋子が務めます。
馬場建至(ばばたけし) 2014年 ウェブ解析士マスター取得。2016年電通デジタル入社。部門の分析スキル向上を担い、部門内の分析レポートの監修や分析の社内教育を行う。2019年提案型ウェブアナリスト育成講座四期修了。 |

育成講座での改善提案レポートプレゼン中の馬場さん
井水:馬場さんはどんなことを会社から求められているんですか?
馬場:電通デジタルでは、アナリティクス領域を活性化させることを求められています。
活性化っていうとすごく壮大に聞こえるかもしれませんが、要は1人でも多くのマーケターやサイト分析できる人を増やすことに従事しています。もう少し言うと「アナリティクス領域の底上げ」「定量的観点からの提案を増やす」みたいなことですね。
それからこれはハッピーアナリティクスさんと似ているというか、小川さんがいるからこそ思うのは、アナリティクスを使って一人でも多くの人を幸せにすることを心がけています。
小川:実際社内ではどんなことをしているんですか?
勉強会のほかに、分析レポートの監修もしています。あと、最近では、小川さんの講座でも触れた、分析レポートの前の、KPI設定の重要性やPDCAについても啓蒙しています。
提案型ウェブアナリスト育成講座を知ったきっかけは何ですか?
提案型ウェブアナリスト育成講座 小川卓が主催し、講師を務める少人数・対面式の講座。全10回からなり、ビジネス貢献に必要な5つの力(設計・仮説・分析・施策・提案)を身に着ける。卒業生同士のコミュニティも活発で、分析の現場で活躍する人材が集っている。 |
私、実は卓さんに人生相談したんですよ。
えっ!?
それまで卓さんとは一回か二回、会合でお話ししたくらいで対面で話したことはなかったんですが、私がその頃ちょうどこの先の人生に悩んでて、前厄もあり(一同笑)
断られるの承知で、Facebookでちょっと悩み聞いてくれませんかってダイレクトメールしたら、すぐに返事きて。秘書の工藤さんがランチの予約をしてくれて、で、新橋で焼肉おごってもらいました(笑)
えっ!?
ちょうどこの建物の向こう側かな(笑)
その時に色々人生相談して、その時点では提案型募集していたのすでに知ってたんですよ。それで卓さんに会ったら尚更行きたくなって。ランチのあと会社に戻ってすぐに部長にいきたい!って言いました。
行きたかった理由は自分のスキルアップも目的ですが、私が率先して行くことで卓さんの知識を習得して会社のチームや部署に還元できると思ったんですよね。部署のアナリティクス領域の活性化につながるんじゃないかなと。
馬場さんは当時もウェブ解析士マスターで詳しかったんだよね。
(編集注:一般社団法人ウェブ解析士協会が提供する上位の資格で、ウェブ解析士を指導できる)
そうですね。確かにウェブ解析士マスターだったので、概念的なことは身についていたし、ウェブ解析士の型も学べたんですけど、現場で身につく型がもっとほしかったんですよね。
自分の型がなかったんだと思います。だから、レポートや提案の依頼がきたら、その度に一から作り直さないといけないのがきつかったですね。
クオリティーのムラという意味でもストレスを感じていたので、それを改善できるんじゃないかなと思ったのがきかっけですね。
ウェブ解析士の資格を取得したのはいつですか?
10年くらい前ですね。2010年とか。当時は楽天のディレクターで、メルマガでPDCAをまわしていましたね。ディレクターは調整役という側面が強くて、何か専門的なスキルで自分にエッジをかけたいという想いがふくらんできました。
あとは、もともと教師になりたい、人に教えたいという気持ちがあったので、当時分析を教えていた卓さんみたいになりたいと思っていて、それでウェブ解析士をとりました。
講座はどうでしたか?
よかったですよ。提案の幅が増えたし、いろんな人の提案を見れたのもよかったですね。あとは、卓さんの提案型ウェブアナリスト育成講座の卒業生だというと、社内も社外も食いつきもよかったですね。仕事も確実に増えました。
そういえば、他の卒業生も営業資料に入れていたのを見たことがあります。奥さんの友達の会社に提案に卒業生が行ったらしく、その友達からうちの奥さんに「これ旦那さんじゃない?」ってLINEでメッセージ来たという(笑)
昨日の社内勉強会はGoogleアナリティクス上級編だったんですけど、講座の準備のために、2週間くらい前から卓さんの講座の動画を見返して復習しましたね。
人から見たら気持ち悪いって言われるかもしれませんけど、動画の内容を自分で書き出して、自分のものにしています。
憑依するみたいなヤツね(一同笑)でも、それは私もウェブ解析士マスターをとった時にやりましたよ。その型を入れないといけないからね。1.25倍速で聞きながら、文字起こしました。なかなか大変ですよね。
そうですねー。でもそれをしっかり取り入れたいなーと思ったので。社内では馬場式と言ってますが、小川式と言っても過言ではないですね。
四期生ってどうでした?
もちろん123期素晴らしい先輩がいますが、私は4期でよかったと思います。4期みんな仲良いんですよ。未だにLINEとかしてますよ。
講座中はみんな忙しいのに、一生懸命勉強してたと思います。今だから思うのはもう一回集まって一緒に勉強したいですね。めちゃくちゃ良いチームになるんじゃないですかね。私一人の力はたいしたことないですが。
自分のキャリアに満足していますか?
私は教える側につきたいですね。ハッピーアナリティクスが好きすぎて、ハッピーアナリティクスの名刺をとりたいって思ったりしますけど(一同笑)
卓さんの講座の動画を文字起こしして、そのままだとパクリになるので、15個のレポートを自分でやってみるんですよ。自分なりに追加して、それを何回か繰り返すんです。
ランディングページをみたときに、流入元で分けるんだよという手法を教えてもらうとしたら、それに追加してデバイス別を入れていく。そうやってオリジナリティを出しています。
馬場式は社内に浸透していますか?
浸透している部分もあればこれから浸透させないといけない部分がありますよね。
あとは分析で業種別の型を作りたいっていうのはありますね。例えばECの分析で重要なポイントがあって、ある程度型を作っておけば、また新たにECの依頼が来た時に、その型をベースにできるというのはあります。そこからクライアントや自分のオリジナリティを出していくというのはありますね。
それはできそうですね。大変そうですけど。
あとは、お客さんに改善の提案をさっと出せるようになりたいですね。
どうやって事例を増やしていくかっていうのはありますよね。
まず改善の提案をうまく出すには、自分の引き出しにどれだけ入っているかが重要になりますね。あとは、お客さんに質問された時に、いかに素早く出せるかが重要ですね。
特に会話で「このランディングページってもっとイイ改善ありませんか?」「同業他社って何やっているんですか」「直帰率は平均何%ですか?」とか聞かれたときに、いかに自信ありげに出せるかが大事だよね。私のLIVE分析でもその場で提案を出すのをやっているけど、引き出しの数が大事になってくるね。
お客さんの前で、ウッと止まるか止まらないかは、まさに引き出しの数ですよね。たまに空っぽの時があるんで。
私もそういうときはありますよ。そういうときに、ないものはないって言えるかどうかも大事になってくるね。
あとは、最近のサイトのUIってどこにいっても似たり寄ったりになっていますね。ある程度完成度が高いところの依頼がくるので。そういう時にも使える改善の引き出しは持っておきたいですね。講座でもありましたが、普段からストックしておくっていうのが大事ですよね。
そういえば先月、改善案の引き出しを増やすためのサイトをリリースいたしました!
楽しみですね~
(編集部注:インタビュー当時はまだ未リリースでした)
「話はディープな分析の内容へ」に続く >
※8/5公開予定

コカ・コーラシステムは8月3日から、ペットボトル本体からフィルムを剥がしたラベルレス製品のEC限定展開を始めた。
「綾鷹」「爽健美茶」「カナダドライ ザ・タンサン・ストロング」のラベルレス製品を「Amazon」「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」などのネット通販チャネル限定製品として提供する
製品容器からラベルをなくすと、ラベルを剥がす手間がなくなり、リサイクルのための分別も簡単に行える。新たなラベルレス製品の提供で、新しい生活様式の変化に伴う家庭内需要の増加に対応する。
3ブランドのラベルレス製品はオンラインでのケース販売限定。通常ラベルに記載している原材料名などの法定表示は外装段ボールに記載することで、ラベルを付けずにに販売することを可能にした。ラベルレス製品はケース購入の多いネット通販での需要に適した製品となっている。

ラベルをなくすことで家庭における分別の手間がかからず、プラスチックごみの削減にもつながる。希望小売価格は「綾鷹」が525ミリリットル×24本入りで3336円、「爽健美茶」は500ミリリットル×24本入りで3336円、「カナダドライ ザ・タンサン・ストロング」は430ミリリットル×24本で2640円(それぞれ税別)。
コカ・コーラシステムは販売するラベルレス3製品に先駆け、「い・ろ・は・す 天然水 ラベルレス」を、2020年4月からオンラインを中心に展開している。「い・ろ・は・す 天然水 ラベルレス」を購入した顧客からは、「ラベルを剥がす手間や分別の手間が省けるので助かる」「プラスチックごみも減らすことにつながる」といった好意的な声が数多く寄せられているという。
ネット通販を利用した「い・ろ・は・す 天然水 ラベルレス」の購入者の約8割が、「い・ろ・は・す」ブランド製品のオンライン購入が初めてだったことから、ラベルレス製品の導入が、ネット通販チャネルにおける「い・ろ・は・す」ブランドの新規購入者の増加に貢献したと見られる。
新型コロナウイルスの影響による家庭内消費の増加に伴い、ネット通販におけるRTD製品(Ready To Drink:容器入り飲料)の販売は増加傾向にある。コカ・コーラシステムは、今後も販売チャネルごとの特性を踏まえつつ、生活様式の変化に伴う消費行動の変化や新たな消費者ニーズに迅速に対応していく。
※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:コカ・コーラがラベルレス製品をEC限定展開、生活様式変化の家庭内消費拡大に対応
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出せば反応があるメルマガ。コロナの影響でどの事業者からも配信頻度が増えています。その中で生き残れるように頻度や内容の見直しをしましょう。
最も読まれるメディアはEメールで77%、2位はLINEで46%、3位はTwitterで23% | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/7877
メルマガ送信率149%増加/営業メールへの返信率は24%低下[HubSpotグローバル調査] | SalesZine
https://saleszine.jp/news/detail/1731
まとめると、
オンラインコミュニケーションが活性化することで、オンラインで見つけてもらったあとに、見込み客を適切にフォローする仕組みの構築が必要となります。マーケティングが有益な情報をメールで送り自社サービスや製品をよく理解してもらう。そして、適切なタイミングで営業がフォローアップできなければなりません。そのひとつの手段として企業サイトにチャットを導入したり、TwitterやFacebookなどのSNSの運営に力を入れたりするのも良いかもしれません
こちらも冒頭の調査と同じような結果になっていますね。メールをたくさん送って返信率が下がっているということは、役に立たない情報を送っているのか頻度が多すぎるかなのでしょう。メールは数ではなく質ということを意識しておくと良さそうです。
チラ見せした個性への反応が次のネタを生む 毎日メルマガ歴6年の運営堂森野さんに聞く「伝え続ける」コツ | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/8050
まとめると、
コロナ禍でECが盛り上がっていますが、競争も激しくなったということです。そうした状況下で、忘れられないECになるためには、作業として回すのではなく、個性やネタ、接客のうまさなどが求められます。これを機に、メルマガをおもしろくするために、ルーチンワークになっている作業を見直すといったことが起きると良いですよね。
会社の中で毎週〇曜日にメールを出すと決まっていても、お客さんにはまったく関係ないことです。締め切りに追われて書いたメールを出すぐらいなら、伝えたいことがある時に不定期に出した方が良いですよね。となると、伝えたいことを見つけることが最優先。それはお問い合わせだったり、出荷状況だったり、世の中の状況を見ていないとつかめません。コロナの影響でメールの量が増えているからこそ、質を上げる努力をしていきましょう。
コロナ禍での「当社コンサル状況」まとめ&今後の見通し予測 | コマースデザイン
https://www.commerce-design.net/blog-staff/200730covid-192nd/
まとめると、
外出志向の人に巣ごもり需要をアピールしても効果はないでしょうし、逆もまた然りです。例えば、同じ焼き鳥だったとしても、「おうち居酒屋で地鶏の本格焼き鳥」と「青空の下で!地鶏串のBBQ」どちらをメインにアピールするのかは、客層やその商品をどう見立てるかによって変わってきます。これからどんなものが売れるのかを考える際に、新型コロナに関する考え方やそれに伴う行動からニーズやウォンツを想像すると、ヒントになります。
第二波も気になりますがECは引き続き伸びる傾向のようです。注意すべきは、今までと同じ商品でも行動が変わっているので相手を想像しないといけないという点。自分たちが想像もしないニーズがあるので、お客さんに聞いてみたりGoogleトレンドで調べてみたり、TVの情報番組を見ておくと良いでしょう。とにかく変化に対して敏感に。
Shopifyを日本上陸当初から活用しビジネス拡大 BODYBOSSに聞くShopifyアプリ活用術 | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/8090
Shopifyアプリはたくさんあるのでどれを使ったら良いのかわからないですよね。すでに使っている人の情報はとても助かります。
ヤマト、“ネコ耳段ボール”全国発売 カラーは白と黒 並べるとしっぽがハートに | ITmedia NEWS
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2007/28/news133.html
これは良い!「今後は季節ごとに異なるデザインのものも販売する予定」なので期待。
コロナ禍で主要アパレルの在庫月数最大2.5倍増 EC伸ばすも実店舗分カバーに至らず/フルカイテン調査 | ECzine
https://eczine.jp/news/detail/8152
大手で在庫が増えているとなると、他のアパレルでも同じことが起きていそうです。三陽商会の13.93という在庫月数は信じられないレベルです。
こんなCTAが効果を出してきた!ターゲットの関心をガシ掴むノウハウとは | ASUE
https://asue.jp/blog/?p=14023
10年教えてわかった、あなたのランディングページがコンバージョンしない5つの理由 | キーワードマーケティング
https://www.kwm.co.jp/blog/improvement-for-landing-page/
CTAっぽいボタンやページを作ることを考えるとうまくいきません。見る人のことを考えて。
オンライン法事・法要システム『スマート僧侶(TM)』が誰でも参加できるオンライン合同法要を施行 | ASCII.jp
https://ascii.jp/elem/000/004/021/4021423/?rss
人が集まること、移動が伴うことはオンライン化する流れ。
自社のECサイトやアプリに「PayPay」を導入できる開発者向けツール「PayPay for Developers」の提供を開始 | PayPay
https://about.paypay.ne.jp/pr/20200729/01-amp/
PayPay銀行やPayPayカード誕生。ZHDの金融を「PayPay」ブランドに統一 | Impress Watch
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1268538.html
ますますPayPay化(?)が進む世の中に。ECサイトでは使わざるを得ないでしょうね。
大量プッシュ通知はもう限界、中国ECで広がる「リアル還元型ゲーム」の狙い 連載:中国イノベーション事情 | FinTech Journal
https://www.sbbit.jp/article/fj/39311
「社会貢献や宅配といったリアルと接続したO2Oゲーム」です。これは日本でも広がるかも。
国内の通販・EC市場は2021年に13兆955億円と予測 2019年比で12.3%増/富士経済調査 | ECzine
https://eczine.jp/news/detail/8148
経産省の調査と合わせてみておきましょう。伸び率は似ていますね。
ネット通販1回だけと思わせて「定期購入」、規制強化へ | Yahoo!ニュース(朝日新聞デジタル)
https://news.yahoo.co.jp/articles/1fe3ac0a700a51d2eb56efb9cafd81dc21032011
コロナでECが伸びた半面、トラブルも増加。規制強化の流れです。
効率化とサボることは全くの別モノです。
─ノルウェーの陸上選手 カールステン・ワーホルム氏
400mH世界歴代2位ワーホルム。「時計がゼロから始まる素晴らしさ」 | Number Web
https://number.bunshun.jp/articles/-/844412
効率化するときは必要なものまで捨ててしまわないように注意。ユーザー視点を忘れずに。
※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:メルマガが読まれない理由ランキング:3位「内容がつまらない」、2位「情報が役に立たない」、1位は……?【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ
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「売上が伸び悩んでいるし景気も良くなりそうにない。何か新しい切り口でビジネスを始めなければ……」「これまでと違ったビジネスモデルを活用して新しい顧客を獲得し、つながりを作りたい」。そんな風に考える人々が今、注目のキーワードとして挙げているのが「サブスクリプション」です。
従来型の「定期購入」などと同じように感じますが、何が違うのでしょうか? ここではすでに登場しているさまざまなサブスクリプションサービスを中心に、サブスクビジネスを解説します。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングが2019年12月に発表した『サブスクリプション・サービスの動向整理』によると、消費者がサブスクリプションサービスを利用する理由を以下のように回答しています。

サブスクリプションビジネスは、単なる買い物ではなく、「多くの商品・サービスを利用したい」「安価に利用したい」「使いたいときに利用したい」など、さまざまな消費者ニーズに対応するビジネスモデルです。
企業にとってのサブスクリプションの魅力は、なんといっても継続的な収益が期待できること。新規顧客を獲得するよりも、既存顧客のLTV(Life Time Value)を最大化していく方が低コストなため、いかに長期で継続してもらうかがサブスクリプションビジネスの成否を分けることになります。
そのためには購買履歴やサイト内での行動などの顧客のデータを有効活用し、ユーザーを飽きさせない商品の開発やサービスの改善が不可欠です。また、アプリや会員用ページで配達日や注文内容の変更を受け付けるなど、受け取りやすく続けやすい工夫や、返送や交換がスムーズにできる仕組みも必要です。
また、SNSなどインターネットを通じて顧客の意見や感想などを取り入れ、顧客満足度を上げる、つまり顧客とより深くコミュニケーションし、関係性を築く必要があることも、サブスクリプションビジネスの特徴と言えます。
「サブスクリプション」が一般的な言葉になったきっかけは、動画配信や音楽配信など、手元に物理的な商品が残らない、体験型の“コト”のサブスクリプションです。
古くは貸本屋、ビデオレンタル店、レンタルレコード店というように、コンテンツを物理的にシェアする仕組みは従来からありますが、2010年代、クラウド上のデータをシェアする形式に変わり、都度課金から月額(あるいは年額)課金に変わったことで、「料金が変わらないならこれも試してみよう」という行動が生まれ、検索やサジェスト技術の進化もあり、鑑賞スタイルや楽しみ方が大きく変わりました。

以下、“モノ”のサブスクリプションを例に、ビジネスモデルとしてのサブスクリプションサービスを、冒頭で五条回した消費者インサイトと合わせてパターン別にご紹介します。

化粧品や健康食品、サプリメントなど同じ商品を、毎月継続的に送り続けるモデルです。「リピート通販」「単品通販」「定期購入」と呼ばれているパターンがこれに当てはまります。
最近では一般的になってきた家庭用のウォーターサーバーの水や、コンタクトレンズ、オムツなどもこのパターンに入ります。

SKU(Stock Keeping Unit/商品管理の最小単位)は同じでも、毎回内容が違う商品を送ります。「頒布会」と呼ばれていたパターンです。気に入った商品のバリエーションをコレクションできるなどの顧客体験を提供できます。
雑誌の定期購読や、1年間で完結するようにシリーズ化された食品や雑貨、毎月パーツが少しずつ送られてきて、2年間、3年間という長期間で完成させる模型などもこのパターンに入ります。

事業者側がセレクトした毎回別の商品を、単品または詰め合わせにして送るパターンです。化粧品をセットにして送るサブスクだけで複数あります。食品関連では日本酒やワイン、コーヒー、パン、惣菜、生花などがあります。
自分では選ばない商品との出会いが楽しめることや、新商品を試せるといった顧客体験を提供できます。特にお酒やワインなど趣味性の高いジャンルでは、感想を言い合うイベントを開催したりコミュニティを作ったりなど、やり方次第でサービスの幅を広げられます。

特に昨今、若い世代の女性を中心にファッションレンタルが人気です。アプリから着たいアイテムを選び、送られてきた服を着用して返却するサービスや、スタイリストが選んだ一式を配送するサービスなどがあります。男性向けのファッションレンタルでは、スーツがワンシーズン一式借りられるサービスなどがあります。
家電やカメラ、家具のサブスクでは、自社商品を月額数千円で貸し出し、2年ごとに最新機種と交換するというサービスを始めたメーカーもあります。オフィス家具のレンタルでは、テレワークが増えてから申し込みが殺到したようです。
この他に話題のサブスクリプションと言えば車。ローンとの違いは税金や車検代が含まれていることや条件をクリアすれば違う車に乗り換えられること。「使いたいときだけ利用できる」といったニーズに対応するモデルになります。
こうしたサブスクリプションビジネスを始めるはそれなりに準備が必要です。決済システムはもちろんのこと、その顧客がどんなステータスにいるのかがわかる顧客管理システムも必要です。返却が必要なサービスの場合はクリーニングの工程も加わるため、商品管理が複雑になります。
また、顧客とのコミュニケーションを快適に維持するために、さまざまな工夫も必要です。例えば新規顧客と会員とでは接し方を変えなければなりませんし、同じ会員でも属性によってアップセル、クロスセルの施策は使い分ける必要があります。また、解約を防いで継続率を上げるためには、顧客の意見や要望をくみ取ることが重要です。こうしたことが実現できるシステムが必要になるということです。
サブスクリプションに求められる顧客体験を実現するには、
などが必要になります。いわゆるカスタマーエクスペリエンスの向上で、それを実現するシステムの考え方として、ヘッドレスコマース(eコマースプラットフォームからプレゼンテーションレイヤーを分離することで、コンテンツ管理、UX、およびSEOの柔軟性などを実現する考え)があげられます。
こうしたことを踏まえ、まずは自社でサブスクリプションを始めるならどんなビジネスが可能かどうか、考えてみてはいかがでしょうか。
この記事はGMOシステムコンサルティング株式会社が運営するオウンドメディア「Six commerce」に掲載された記事を再編集したものです。オリジナルの記事へは下記のリンクをご利用ください。
※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:消費者は「サブスク」に何を求めているのか。利用者のインサイトから考える「うまくいくサブスクリプションビジネス」 | Six commerce 〜ひらめきを与えるECメディア〜
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「ザ・ノース・フェイス」などを展開するゴールドウインは、アウトドアブランドの「ザ・ノース・フェイス」「ヘリーハンセン」などの店舗スタッフが、自社ECサイトにコーディネート写真を投稿し、ECの販売促進につなげる取り組みを始めた。
アウトドアやフィットネスシーンでのコーディネートやスポーツアイテムを使ったスタイルを提案。顧客の体験価値を向上する同時に、店舗スタッフの活躍の場をECサイトに広げる。

バニッシュ・スタンダードが提供するアプリケーションサービス「STAFF START(スタッフスタート)」を導入し、実現した。
ゴールドウインは、「ザ・ノース・フェイス」「ヘリーハンセン」や、オリジナルブランド「ゴールドウイン」などを展開するスポーツアパレルメーカー。コーディネート写真の投稿は各ブランドの店舗店員が行う。
コーディネート写真を投稿し、ECの販売促進につなげる取り組みを始めたのは、ヨガやピラティスといったフィットネスの流行、昨今のキャンプ、グランピングなどのアウトドアブームなどの影響で、アウトドアアイテムを取り入れたファッションに注目が集まっているため。
「STAFF START」は、スタッフが投稿したコンテンツからの売り上げを可視化することが可能。店舗スタッフの活躍の場をデジタル上に広げ、投稿経由の売り上げを評価材料に加えることでモチベーションアップにもつなげる。

「STAFF START」はコーディネート画像に商品情報をひも付け、画像からECサイトの商品ページへユーザーを誘導できるシステム。コーディネート画像を経由して商品が売れた場合、販売実績が投稿者ごとに集計される。2019年1~12月における年間流通額は前年比約311%の412億円。
※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:「ザ・ノース・フェイス」などのゴールドウイン、店舗スタッフがEC上でのスタイリング提案を開始
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HAPPY ANALYTICSの小川卓対談企画。第一回のお相手は、提案型ウェブアナリスト育成講座第4期卒業生で、電通デジタル社の馬場建至氏。
最初のテーマは『ウィズコロナの働き方』。ウィズコロナが長期化する中、ウェブマーケティング界隈の人はどのように働き、何を見据えているのか。ウェブ解析の最前線で活躍する二人の対談から、新しい働き方のヒントを探ります。
進行役はエスファクトリーウェブディレクター兼HAPPY ANALYTICS 広報の井水朋子が務めます。
馬場建至(ばばたけし) 2014年 ウェブ解析士マスター取得。2016年電通デジタル入社。部門の分析スキル向上を担い、部門内の分析レポートの監修や分析の社内教育を行う。2019年提案型ウェブアナリスト育成講座四期修了。 |

2020年7月16日、新橋の某オフィス。再開のあいさつと、(コロナ禍のためお渡し出来ていなかった)小川卓さんから馬場建至さんへ育成講座の卒業バッジを渡すところから始まりました。馬場さんは小川さんが開催している、ウェブアナリスト育成講座の4期生です。
ソーシャルディスタンスを保ちながらも、和気あいあいとした雰囲気で対談が始まりました。
馬場:今日は4か月ぶりに新橋に来ました。
小川:御社は今も在宅勤務ですか?
基本はリモートで働いています。どうしても出社しないと仕事ができない人や、家では仕事がしづらい環境の人などもいて、社員の何%までなら会社に来ていいよということで出社人数を制限したうえでやっています。
いつ頃から在宅でしたか?
そうですね、2月くらいから騒々しくなってきて、割と早い段階で、2月の下旬には在宅勤務になりましたね。
在宅勤務はスムーズにいけましたか?
私はもともと在宅したい派だったので、気持ち的には「おっしゃー」という感じでしたね(笑)
お客さんとの打ち合わせとかはどうでした?
最初はあったんですけど、その後は世の中もざわつきはじめて、一切なくなりました。
そういえば、PCや席などの環境は自分で用意しましたか?
ホームセンターに行って、机と椅子は買いましたね。座骨神経痛が再発したのは、コロナ禍の唯一のデメリットでした。(笑)
私はもともと自宅で働いているもんで、机と椅子だけは気合いれて買いました。10年くらい使っていますけど、いいですよ。こんな感じです!

ちなみに、やりとりするツールは何を使っていますか?
完全にslackですね。
ブレストや大勢の会議はやりづらくなったなと思います。slackでやるしかないのかなーと。
対面だと自然にできるキャッチボールがしづらくなりましたね。コンプライアンスさえ守っていれば、アイデアとかで出るととにかくまずはチャレンジしてみようっていう性格なので。
対面だろうがなかろうがあまりそこは関係ないような感じでした。小川さんは、実際、このコロナ禍で仕事は変わっていないですか?
仕事は全然変わっていないですね。移動時間が減った分、稼働時間が増えて、時間単価は少し下がっちゃっいましたね。売り上げは大丈夫ですが(笑)
既にいくつかの新規案件は、オンラインでやりとりしてまだ、実際に一回も会っていないところがあります。
私は今まで会社に行くとなると往復3時間くらいかかっていたんですね。その3時間を稼働時間に充てて、その中で休憩をとりながらやっている感じですね。
朝息子が小学校に行ったら私も仕事を始めて、息子が小学校から帰って宿題を終えたら、私も仕事も終える感じですね。一緒にごはんを食べて、一緒にお風呂を入って、そのあとゲームでもやって、みたいなのはイイなと思います。
オン・オフはできるタイプですか?私は一切できないタイプなんだ(笑)
できないですね(笑) slackの通知がくると気になります。
Chief Analytics Officerを勤めているUNCOVER TRUTH社は夜何時以降はメンションつけない発言しないというルールを用いてましたね。
後、面白いと思ったのは、クライアント先のslackで、それぞれ名前の横にアイコンを付けることで在宅か会社にいるかがすぐに分かるという方法ですね。
Slackでのこの見せ方分かりやすくてよいですね!#Slack pic.twitter.com/UyBtNmcFaj
— Taku Ogawa (小川 卓) (@ryuka01) 2020年3月12日
井水:ほかに何か変化はありましたか?
めちゃくちゃ朝型になりますね。めだかに餌あげて(笑)
植木に水あげて、ちょっと一息したら仕事ですね。楽しくやっていますよ。
会議がくっついて入っちゃうと、ちょっときついよね?
そうですね。1回の会議は30分位ですか?
今は1時間とっておいて、早く終わったらラッキーというスタイルでやることが多いですね。
馬場:この間もウェビナーされていましたけど、どうですか?
小川:講師側はやりづらいね。反応がわからないから。これ聞いているの、聞いていないの、楽しんでいるの、楽しんでいないの…みたいなのがどうしてもわからないね。
もちろん投票のしくみとか、チャットとかの機能は使うけど、それでも、反応は見づらい。
でも参加者はすごく多いね。地方で物理的に難しい人や、仕事をしている傍らラジオ代わりに聞く人とかいるんじゃないかな。そういった意味では良い側面もいっぱいある。
ただ、参加者は2倍になっても、BtoBの成約は、落ちているようですね。営業ができないから。本来なら終わった後名刺交換とかをしてお困りのことがありますか?とかできないじゃないですか。ウェビナーだと、退出ボタンを押すだけだからね。
まぁ弊社はそういう感じのセミナーはしていませんが…役員先などはいろいろ模索されていますね。
井水:馬場さんもウェビナーをすることはありますか?
実は、私も昨日社内向けにやったんですよ。やっぱり増えていて、100人くらいは集まりましたね。
私はウェビナーの方が楽なんですよ。相手の反応を見なくていいから(一同笑)
うなずいてくれる人よりも、顔をしかめて聞いている人の方が気になっちゃうタイプなので、そういう人を見なくて済むというのは、気が楽です。全然ストレス感じませんね。
コンペや提案、分析レポートの報告なども、一方的に話せばいいと思うので、楽です(笑)
ただ、雑音はきついですね。誰か一人マイクをオフにし忘れちゃって、雑音が入ると、途端に話しづらくなるのを感じました。
それは違和感が出るね。例えば宣伝会議さんでオンラインセミナーやりますけど、開始前の5分、10分で「これしちゃだめだよ、あれだめしちゃだめだよ」と動画を流していますね。
それは大事ですね。これからウェビナーは増えるんでしょうか。
両方になると思いますよ。みなさんウェビナーの方が集客できるというのはわかってきていると思うので、
テーマに合わせて集客目的かリテンションやクロージング目的でやるかでオンラインとオフラインを使い分けをしていくのが理想的なんじゃないかなと思います。
ただ1つ言えるのは、「ながら聞き」を前提にした資料作成と会話の仕方が講師としては必要なのかなと思っております。
目的はリードにしたいけど、認知だけで終わってしまうのがウェブのセミナーの課題ではないかと思います。
そこをどう突破するかですね。
「提案型ウェブアナリスト育成講座について」に続く >
(明日公開)

小田急百貨店は8月10日、商品紹介のライブ動画配信中に、視聴者が配信者と対話しながらECサイト「小田急百貨店オンラインショッピング」で商品が購入できる「接客特化型ライブコマース」のトライアルを始める。
現在、各企業が実施しているライブ動画配信は、多数の視聴者に向けた発信形式、または事前に予約した視聴者との1対1の対話形式が中心。小田急百貨店が実施する「接客特化型ライブコマース」は、双方の長所を兼ね備えながらECサイトと連動した取り組みという。

Web会議ツール「Zoom」を使用し、複数の視聴者を対象に配信者が商品紹介のライブ動画を配信。接客を希望する視聴者が「手を挙げる」機能を使うと、その人は配信者と顔を合わせて直接言葉を交わすことが可能となる。
1対1のやり取りは、視聴者全員が共有できる。接客を受けている顧客の顔は表示されない。紹介している商品URLをクリックすると、ECサイト「小田急百貨店オンラインショッピング」に誘導する仕組みとなる。
多数の視聴者に向けた発信形式のような臨場感を味わいながら、1対1の対話形式のような接客を受けている感覚で商品の購入を検討できることが特長。音声のみを共有するため、利用者は安心して参加できると同時に、やり取りを聞いているユーザーの疑問解消につなげる。テキストで表示された視聴者からの質問を読んで回答するスタイルより、スムーズな応答が可能としている。

新しい生活様式に合わせて安心・安全な買い物環境が求められる中、小田急百貨店はオンライン上での接客の場を提供し、顧客ニーズを引き出しながら商品提案を行うライブコマースを通じて、新たな顧客との接点を創出し、売り上げの拡大を図っていく。
なお、当日は20時から21時、日本人クリエイターの感性に出会えるセレクトショップ「creatorie(クリエタリエ)」で取り扱っているアクセサリーを販売。トライアルの検証結果を踏まえ、今後もカテゴリーを変更しながら継続していく予定だ。
「接客特化型ライブコマース」は、キタムラ・ホールディングスグループで写真を軸とした新規事業を創出するCCCフォトライフラボと協業する。
※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:小田急百貨店がライブコマースをスタート、配信ツールは「Zoom」を活用
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ここはD2C(Direct to Consumer)やサブスクリプションの事業に進出しようとしているEC事業者のための相談室。菓子製造・卸を手がける企業の木村部長と、化粧品メーカーの石井社長が、ファシリテーターの尺田さん、アドバイザーの吉村さんからレクチャーを受けています。今回から「新規顧客」「既存顧客」「離反顧客」といった顧客フェーズに沿って、ECシステムのあるべき姿についてディスカッションを進めるようです。
今回は新規の獲得から顧客になるまでをテーマに、LPでコンバージョンするまでのプロセスや顧客体験についてディスカッションしたいと思います。すでにECを運営している石井社長、集客はどうされていますか?
現状、弊社の新規顧客の流入経路はアフィリエイトが8割、検索広告からが2割弱、その他といった感じです。自社のスタッフ3名が広告を担当していますが、出稿先記事の管理が大変なことや、売上の伸び悩みがあり、今後はLINEやInstagramといったSNSのインフィールド広告を検討しています。
石井社長の会社でもアフィリエイターに対し「3C分析シート」を作成して依頼していますよね。3C分析は広告を運用する際の基礎ですので、しっかりと作っておきましょう。

アフィリエイターの記事が公開された後、商品の魅力が十分に表現されているか、薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)や景表法(景品表示法)などに触れていないかといったチェックも行っていると思います。配信先や出稿先に応じてコンテンツ、広告を細かく管理し、CPA管理と予算配分を調整することは、地道な作業ですが大事なことです。
ASP(アフィリエイトサービスプロバイダー)に頼らない形でのアフィリエイターの発掘や育成ができるようになると、これからのSNS広告やインフルエンサーとのコミュニケーションにも役立つと思います。
弊社にはデジタルマーケティングやECの業務を知っている人材は皆無です。石井社長はどう対応されてきたのですか?
私1人で創業し、現在は20名ほどで事業を展開していますが、外部パートナーと協力して業務を進めています。たとえば、LP(ランディングページ)だけでも次のような作業が発生します。
現状はコーディングまでを制作会社に依頼しています。ABテストの結果によっては、制作会社に追加依頼をすることもあります。今度、出稿先や配信先を増やしていくと、ABテストのボリュームが増えることが想像できますので、費用やリードタイムを考えると、簡単な作業は自社で行えるようにしたいと思っています。そうした作業を支えてくれるECシステムがあれば助かるのですが。
今後のECシステムでは、広告サイドとの連携機能はもっと進化するはずです。大手ベンダーが提供しているエンタープライズ向けソリューションのように、複数の優位性のあるシステムを選択して運用する形態になりますが、各システムが機能を拡張している中で重なる機能が発生してきています。どこを中心にするか決めることも重要です。
新規顧客のためのPDCAとしては、設定しているKPIをベンチマークとして、顧客管理機能でLTV(顧客生涯価値)を見てCPA(広告コスト)を設定し、出稿量を管理することになります。CPAに重要な要素はCVR(コンバージョン率)。CVRは下記の要素で変わります。
こうした項目について、社内のスタッフの誰がやっても同じようにできるよう、知見と知識をためていくことが大切です。ECシステム側でLTVと関連付けて評価分析ができれば、工数が削減されるだけでなく売り上げに直結します。
次はCTR(クリック率)を上げるための媒体管理とオーディエンス管理ですが、CPAとLTVを事業全体で評価してしまうと費用対効果が曖昧になりがちなので、媒体やチャネル、クリエイティブ別に分類し、無駄な広告出稿を削ってより効果のあるところへの素早く注力するのがポイントです。
LTVに比較してCPAが高いということは、競合が多いか、自社商品の訴求が弱いか、そのチャネルの顧客が合致していないかのどれかです。ついズルズルと出稿してしまいがちですが、改善策を打てないのであれば広告費用の無駄ですので止めるべきです。これは、ECシステムの顧客管理に求められる機能でもあります。
無駄な広告出稿の継続は業界の疲弊を招くだけです。顧客から見れば、魅力のない広告を複数社から提示されるので、一層状況を悪くします。早々に止めたほうが良いですよね。
キャンペーンやサンプル目的のユーザーのデータを除外すれば、CPAもLTVも上がります。広告出稿量が絞れれば無駄なCTRをなくせるので広告費を削減できます。ECシステムのデータ抽出機能では、対象データからの条件除外ができないことが多いので、どのような抽出、分析、集計ができるか、また元データを有しているかは選定のポイントになります。
ここからは、D2Cのビジネスモデルとも特に密接な関連性のあるSNSについて話していきたいのですが、お2人はどのようなSNSをご利用ですか?
私がよく使うのはFacebookです。つながっているのは仕事関係や社会人になってからの知り合いですが、もっぱら他人の投稿を読むだけで、自分は滅多に投稿もシェアもしません。LINEも使っていますがこれは家族との連絡用ですね。たまにクーポン目当てで企業アカウントと友達になりますが、キャンペーンが終わると見ません。
私は他社の動向を知りたいこともあって、Instagram、Twitter、LINE、Facebookの順で使っています。Instagramはファッションや食べ物の投稿が面白いので、趣味や嗜好が合いそうな人をフォローしたり、タグで検索してみたりしています。Twitterは情報収集、LINEはやはり連絡用ですね。Facebookは周りに使っている人がいないのでほとんど使っていません。
それぞれのSNSの特色が出ていますね。SNSは一般的に、次のような目的で利用されていることが多いと思います。
Webベースの広告配信と同様、各SNSプラットフォームから広告配信管理ツールが提供されていますので、これとECシステム側の顧客管理機能との連携は必要です。
SNEの広告で重要なのは広告を配信するターゲットの設定です。これを読み違えるとプラットフォーム側のAIが「この広告は顧客にとって価値がない」と判断し、インフィールドで配信されなくなります。ターゲットを絞るには、顧客データやペルソナをよく見直して精査します。
また、SNSプラットフォームの広告出稿管理や、行動態様を統合管理できるツールもあります。ツールの多くがSaaS型で提供されていますが、データの仕様はカスタイズできないことが多いので、ECシステム側での対応が必要です。API連携なのかCSV連携なのか、カスタマイズが必要なのか、APIのパラメーター設定だけで済むのかなど、追加費用だけでなく、業務コストの想定も必要です。
工数ががかさむようであればECシステム側で行うのではなく、セルフ型BIツールとMAを組み合わせた業務フローの構築の検討も必要になるでしょう。
新規獲得には広告配信管理システムとの連携が重要とのことでしたが、ただ連携すれば良いのではないということがご納得いただけたでしょうか。連携した結果は広告の出稿量やLP、アフィリエイトのクリエイティブにも大きく影響します。SNS広告では、顧客管理データが十分に備わっていないと、本当に役に立つリーチができず、無駄な費用につながるということです。
次回は顧客になってからのフェーズ。顧客維持と離反防止についてお話を進めていきましょう。
菓子の製造、小売店舗への卸販売企業の新規開発部長。年商は約100億円。売り上げの伸び悩みからD2Cビジネスへの参入を検討中。
女性向けスキンケアコスメの単品通販事業者。年商10億円。次の目標は30億円の壁の突破。
「やずや式EC通販基幹CRM」「やずや式顧客診断分析システム(CPM/顧客育成ポートフォリオ)」の考え方を伝える伝道師。
GMOシステムコンサルティングでオムニチャネル対応のEコマースシステムのエバンジェリストとして活躍している。
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オリジナル記事:新しい顧客をどう獲得する? D2C、サブスクリプションビジネスのECシステムには、広告配信管理システムとの連携が必須 | 「D2C」&「サブスク」ビジネス相談室
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まとめると、
https://note.com/os070601/n/n189fa1c286f5より編集部でキャプチャ
ECを利用するならメールアドレスが必要なので必然的にメールの利用率が上がるのかもしれませんが、LINEよりも30%も多いとはちょっと意外でした。件名と発行者は重要ですよね。お得なのか、新商品なのか、予約なのかなど、瞬間的にわかる件名が良いです。送信者=誰からのメールなのかということなので、知っている相手からのメールなら開封するということでしょう。
解除の理由も納得です。毎日クーポンを配られても買わないですし、自分が欲しくない情報が来ても見ないですよね。配信先をセグメントして、その人が見たい情報を知りたいタイミングで送ることが重要ですね。