2012年も仕事納めを迎えました。
1年の締めくくりとして、本年大きなインパクトを残した、パンダアップデート・ペンギンアップデート・手動ペナルティの3点について振り返ってみたいと思います。
1,パンダアップデート
ついに日本にもパンダアップデートがやってきました。
日本では7月18日に導入されました。
USでは2011年2月24日の導入ですので、約1年半遅れての導入となりました。
パンダアップデートについては、改めて触れる必要もないかもしれませんが、
薄っぺらい、内容のないコンテンツのランクを下げることで、品質の高いコンテンツが相対的にランクアップするというアルゴリズムです。
常時稼働するアルゴリズムではなく、データリフレッシュによって新たにパンダアップデートでランクダウンするサイトやリカバリするサイトが出現します。
こちらは7月の検索エンジンの変動を指数化したデータです。
19日に取得したデータ(18日に変動したデータ)が飛び抜けて大きくなっており、日本でも少なからずパンダアップデートの影響があったと言えると思われます。
(青がGoogle,赤がYahoo!)
実際に日本では、特にスクレイピング(ミラー)コンテンツがランクダウンした印象があります。
そのほか、例えば電話番号と住所だけでページ構成されているようなDB情報だけで構成されたコンテンツや広告ばかりのコンテンツなどにもランクダウンが見られました。
“汗かいて”コンテンツやサイトの構築、運営をするということを認識する一年になったと思います。
参考過去記事:日本のパンダアップデートの概況
2,ペンギンアップデート
4月24日に導入された新しいGoogleアルゴリズムです。
リンクスパムに対して厳しかった印象がありますが、実際にはキーワードスタッフィング(詰め込み)などのサイト内のスパムやガイドライン違反に対しても効力を発揮していました。
弊社で確認した中では、だいぶ古くに登録されたであろう自動登録型のリンク集やディレクトリ集からのリンクが原因ではないかと思われるランクダウンが多く見られました。
また、ペンギンアップデートではアフィリエイトサイトのランクダウンも目立った印象です。
このデータを見ると26日のところが突出しています。(取得日は25日;日本時間)
24日から25日にかけて変動したとみても良いかと思います。
ただ、いずれにしてもペンギンアップデートの影響は限定的で(言い方は悪いですが)やや古典的(かつブラック)なSEOをしていなければ影響はなかったと思います。
参考過去記事:過去のSEO施策に注意~ペンギンアップデート
3,手動ペナルティや警告・注意の多発
昨年からあった問題ですが、2012年はこのGoogleが与えた手動でのペナルティや警告に悩まされた方も多かったのではないでしょうか?
Googleが推奨しない人工リンクが向けられているサイトに対して、
注意や警告や手動ペナルティ(アクション)が行われるものです。
一度かかってしまうと、リカバリに非常に苦労するもので、中には大事に育てたドメインを捨てざるを得なかったというケースも確認されています。
基本、すべての人工リンクを外して再審査リクエストを出せばペナルティ状態は脱すると思いますが、ブログリンクをはじめとして“外せないリンク”があった場合、Googleはその旨を記載して再審査リクエストを出すように指示していましたが、実際には回復する見込みがほぼありませんでした。
それが、10月にラスベガスで行われたPUBCONにてMatt Cutts氏が(うれしそうに)リンク否認ツールのリリースについて発表しています。
以降、このリンク否認ツールを使ってのペナルティ状態からのリカバリ例が増えてきています。
参考過去記事:
ウェブマスターツール警告文の大量送信についてGoogleが公式見解発表
Googleの大量警告に関して推測
ペナルティからの回復の現状
Googleがリンク無効化ツールをリリース
Googleリンク否認(無効化ツール)について
リンク否認ツールによるペナルティリカバリー例
ここに書いた以外にも、EMDアップデートであったり、ソーシャルシグナルの話であったり、ナレッジグラフであったりと話題に事欠かないGoogleの動きでした。
とは言っても、例年に比べて全体的にGoogleの変動を指数化してあらわすと過去最小クラスと言えると思います。
アップデートは多かったけれど、ひとつひとつの影響が限定的だったということですね。
(「限定的」の範囲としては低品質コンテンツを持つサイトだったり、人工リンクが向けられているサイトということです。)
さて、2013年はこのパンダアップデートとペンギンアップデートが徐々にブラッシュアップされながら繰り返されていくのではないでしょうか?
さらには、PUBCONでも話題になっていたソーシャルシグナルの影響についても興味深いところですし、あちこちで言われている(けれど引っ張られ過ぎるのは問題だと思いますが)共起語の問題も気になります。
いろいろ話題を提供してくれた2012年のGoogle、2013年もその活躍(?)に期待したいと思います。
さて2012年も、当ブログならびに弊社SEO事業につきましてご愛顧賜りまして誠にありがとうございました。
今年は、CSS Nite LP24に登壇させて頂いたり、ラスベガスで行われたPUBCONにも参加できて、貴重な体験をいくつかさせて頂きました。
いろいろとお世話になった皆様、ご迷惑おかけした皆様この場を借りてお礼とお詫びを申し上げます。
ありがとうございました。そして申し訳ありませんでした。
2013年も何卒よろしく御願いいたします。
良いお年をお迎え下さい。

2013年1月6日(日)、全国各地のコワーキングスペースで「新春!!HTML5KARUTA大会」が開催されるそうです。
詳細やお申し込み方法などは、それぞれのイベントページでご確認ください。
こちらもご参照ください。
2012 年の人気ランキング第 1 位に輝いたのは、リマーケティング機能刷新についての投稿でした。これまでリマーケティング機能を利用するには、対象とするページごとに異なるタグを発行・設置する必要がありました。7 月にご紹介したこの変更により、単一のタグを貼り付けるだけで、様々なリマーケティング リストを作成できるようになりました。第 2 位 商品リスト広告が日本でもご利用可能に(2012 年 6 月)
Google では、リマーケティング機能の刷新に加え、柔軟なリーチやユーザー属性に基づくターゲティング機能など、ディスプレイ ネットワークの機能向上に努めて参りました。
リマーケティング提供開始に関する 2010 年の記事、そして今年新たに加わったディスプレイ ネットワークタブに関する記事も上位 10 位以内に食い込むなど、読者の皆様からも大きな関心をお寄せいただいています。
続いて第 2 位に、Google Merchant Center に登録された商品情報を自動的に広告として表示する「商品リスト広告」がランクインしました。第 3 位 テキスト広告の文字数制限に関するアドワーズ ポリシーが変更になります(2010 年 9 月)
商品リスト広告では、キーワードの代わりに Merchant Center アカウントを指定すると、ユーザーの検索と Merchant Center に登録された情報とを Google が自動的に照合し、条件に合った商品の画像や価格などを検索結果ページに掲載します。
キーワード登録の手間を省く検索連動型広告の機能としてはこの他、ベータ版として提供してきた動的検索広告を 10 月にすべての広告主様に向けてリリースいたしました。動的検索広告では、キーワードの代わりに、宣伝するウェブサイトを指定します。こちらもあわせてお試しください。
2010 年および 2011 年にも多くのアクセスを集めたこの記事が、今年は第 3 位にランクインしました。日本を含む一部の国では、2010 年以降、従来より長い文字数の広告をご利用いただけるようになっています。第 4 位 AdWords 電話サポート開始のお知らせ(2011 年 7 月)
*2012 年 4 月、YouTube プロモード動画に代わる動画広告のフォーマットとして、TrueView 動画広告をご紹介いたしました。開始方法などの詳細についてはこちらをご覧下さい。第 8 位 ブリッジページについて(2012 年 5 月)
2012年のごあいさつと2012年のベスト記事の紹介。
- 2012年のごあいさつ、今年もありがとうございました -
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「同じURLを複数のサイトマップで送信することによって問題が起きることはない。普通にあること。」とGoogleのジョン・ミューラー氏が説明。もっとも1つのURLを何回送ってもクロールやインデックスに何か作用することはないし合計数も重ねて計算されるので1回の送信で十分とも。
- 同じURLを複数のサイトマップに書いて送信しても問題ない -
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災害救護活動をはじめ、ボランティアの育成や病院、社会福祉、献血、看護師養成など多岐にわたる活動を行う日本赤十字社。しかしその活動が幅広く、伝えたい情報が膨大であるがゆえに、サイト全体が煩雑になり、全体を通して管理することが難しく、情報の重複やリンク切れ、本当に必要な情報になかなか辿りつかないという問題を抱えていた。これらの問題を解決し、本来の活動の様子を正確、かつタイムリーに伝えることこそが急務であり、そのためにはWebサイトの見直しを行い、効果的に運用を行うしくみが必要であった。
赤十字の活動に賛同し協力されている方々に、活動の状況や支援の様子をいち早く伝えることも大切な使命であることから、情報更新のタイムラグをなくし、現場の担当者レベルで簡単に更新できるシステムを必要としていた。国外での発災時において、どこよりも早く現場に駆けつけ、迅速な対応を行う海外派遣要員の活躍の姿を即時に配信することもリニューアルの目的であった。
また、各部署の更新担当者によってITリテラシーが異なるため、担当部署ごとにページを振り分けて、権限を与える必要があった。情報の正確性を保つために、公開前に承認者が必ず確認を行うというフローの確立も視野に入れ、サイトリニューアルが進められた。
日本赤十字社では、Web専任の担当者はおらず、各部署の担当者が更新作業を行っている。当初「自分たちで更新作業ができるのはよいが、業務の負担になってしまうのでは?」という不安の声も少なくはなかった。
しかし「vibit CMS」 は誰でも簡単な操作で更新が可能なため事前になんらかの知識を身につけたり、勉強をする必要がなく、今までメールで依頼していた修正内容を管理画面に直接入力するだけで更新作業が完了するため時間の短縮や更新コストの削減にもつながった。
海外派遣要員からの活動メッセージも、現場からから送られてきた写真とともに、ほぼリアルタイムで公開することが可能になり、情報の速報性が大幅にアップ。さらに公開予約機能を活用することで、時間があるときに記事をストックし、情報を公開したいタイミングで公開することもできるので時間に縛られることなく、効率よく更新作業を行えるようになった。
サイトの中心となるニュースは、更新頻度が高く、即時性も求められるので、いかに手間をかけずに作業を行えるかが肝となった。
「vibit CMS」は画像やテキストの一部を他のページで参照できる『コンテンツ参照機能』が搭載されているため、ニュース記事を追加・更新する際には、記事ページのみの編集ですべてのページへ内容が自動的に反映される。大量のニュースを更新する担当者にとって、このような機能は更新の手間を削減できるだけでなく、更新漏れを防ぐ意味でも非常に便利な機能であった。
モバイルへの接触頻度が高い20代の若年層は、PCよりモバイルでニュースを見たり、必要な情報を収集することが多く、最新情報に敏感な世代でもある。モバイルサイトにも「vibit CMS」を導入し、最新のニュースやお役立ちコンテンツを配信することで、戦略ターゲットである20代の若年層にもアプローチが可能となった。
全国61 か所の劇場を展開するワーナー・マイカル・シネマズは、各劇場毎にイベントや映画割引サービスの企画・運営を行っている。そのため各劇場のWebサイトを本社で一括に管理することが難しく、リニューアル前は、各劇場が地元の制作会社に制作・更新を依頼していた。既に導入していたCMSはシステムライクなものであり、現場の担当者レベルで容易に更新ができるようなものではなく結果としてタイムラグや多額の更新費用が発生してしまうという問題があった。また、各劇場サイトのトーン&マナー(デザイン)を崩すことなく導入できるCMSが求められていた。
今回のリニューアル最大のポイントは、劇場担当者レベルでも簡単に更新ができるCMSの選定であった。日々、現場での業務に追われる担当者が、最小限の負担で更新作業を行えるものが前提であり、どんな担当者でも簡単に更新ができる『わかりやすさ』が第一条件であった。10~15社で実施されたコンペを経て導入の決め手となったのは「vibit CMS」 管理画面のインターフェースの分かり易さだ。 CMS導入プロジェクト担当者が「vibit CMS」デモンストレーションを見た際に、分かりやすいインターフェースに感激。『これなら、劇場担当者でも簡単に扱えそうだ』と判断し、導入に至った。

サイトで事前に座席予約のできる「e 席リザーブ」システムとCMSが容易にシステム連携できるかも選定の課題となった。カスタマイズが困難なCMSが多い中テンプレートのコーディングレベルで既存システムとのシームレスな連携ができる「vibit CMS」は拡張性においても有利と判断。短い導入期間にもかかわらずスムーズに既存システムとの連携が実現された。
「vibit CMS」の導入で、現場レベルで簡単にWebサイトの更新ができるようになり、情報発信をタイムリーに行えるようになった。
舞台挨拶のようなイベントは、出演者やスケジュールの詳細が直前にならないと決定しないため、外注への依頼が必要であったリニューアル前はスケジュールや費用の問題があり、正式な情報を即時に告知することが困難な状況であった。「vibit CMS」導入後は各劇場の担当者がリアルタイムでWebサイトを更新できるようになったので、新鮮な情報をタイムリーに配信できるようになり、イベントの集客アップにもつながった。
今までは、常に外注コストを気にする必要があったが、「vibit CMS」の導入により、費用を気にすることなく情報をアップできる環境が整った。さらにデザインが崩れる心配がなくなったため、更新に対する不安やストレスも削減。
また、スマートフォンサイト、フィーチャーフォンサイトにも「vibit CMS」を導入したことで、外出先から旬な情報を求めてサイトを訪れるユーザーに対しても、最新の情報を届けることができるようになった。
常に新しい情報を掲載することでユーザーの興味を継続させ、来館へと結びつけることに成功した。

スマートフォンサイト

フィーチャーフォンサイト
サイトの各ページに配信される数十種類の様々な「広告バナー」の管理は、「vibit Contents DB」 をカスタマイズして「バナー配信管理システム」を導入。 大量のバナー管理を1つの管理画面から時系列での一元管理を実現した。