ネットショップ担当者フォーラム

「銀聯ネット決済」を決済メニューに追加、ソフトバンク・ペイメント・サービス

10 years 2ヶ月 ago
「Alipay国際決済」も提供しているので、中国向け越境EC対策を強化する

ネット決済代行のソフトバンク・ペイメント・サービスは1月21日、ネット決済サービスのメニューの1つとして、中国で最も普及している「銀聯カード」で支払いができる「銀聯ネット決済」を追加した。利用が拡大している中国人向け越境EC向けの決済手段としてEC事業者からのニーズが高まっているための措置。

中国人観光客の訪日前の旅行サービス予約、訪日後の日本製品の購入などが増加しているため、ソフトバンク・ペイメント・サービスはすでに、「Alipay国際決済」を提供してきた。

加えて、中国で最も普及している「銀聯カード」で支払いができる「銀聯ネット決済」を用意し、中国人からの注文を逃さずに売り上げ拡大につなげることができるようにする。

ソフトバンク・ペイメント・サービスは「銀聯ネット決済」の提供を記念して、「銀聯ネット決済」の初期費用1万円が無料になるキャンペーンを2月29日まで実施している。

「銀聯ネット決済」のイメージ

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

nakagawa-m

後払い決済の受注処理も効率化、テクマトリックスとジャックス子会社が4/1から連携

10 years 2ヶ月 ago
テクマトリックスの「楽楽バックオフィス」と、ジャックス・ペイメント・ソリューションズの「アトディーネ」が連携

EC支援などのテクマトリックスは4月1日、複数ネットショップの受注や在庫管理を一元管理するSaaS業務支援システム「楽楽バックオフィス」と、ジャックス・ペイメント・ソリューションズが運営する後払い決済サービス「アトディーネ」との連携を始める。

「楽楽バックオフィス」と「アトディーネ」がAPIで連携。両サービスを利用する店舗は、後払い決済の受注データの決済処理業務が自動化でき、業務の効率化を実現できる。

「楽楽バックオフィス」を利用するEC事業者は、決済処理の業務負荷を増やすことなく、新しい決済方法として「アトディーネ」を導入することが可能となる。

EC事業者が決済方法を増やすと、一般的に受注処理業務が煩雑化し、業務負担が増えるといった側面があった。テクマトリックスは「アトディーネ」との連携で、こうした課題の解決につなげる。

「楽楽バックオフィス」は「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」「アマゾン」といったモールに出店するECサイトの受注処理、在庫管理業務を効率化するシステム。月額5000円から提供している。

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約9年。まだまだ、日々勉強中。

takikawa

プレシジョンマーケティングの株式を売却し資本提携を解消、Eストアー

10 years 2ヶ月 ago
コンサルティングを行える人材が社内で育ってきたため資本提携を解消

ショッピングカート「ショップサーブ」提供のEストアーは1月20日、保有するWEBマーケティング支援のプレシジョンマーケティングの株式の一部を同社に譲渡したと発表した。

Eストアーはこれまで、プレシジョンマーケティングに「ショップサーブ」利用店へのコンサルティングなどを委託してきた。一方、ここ数年、店舗へのコンサルティングを行う人材教育を強化しており、こうした人材が育ってきたことから、プレシジョンマーケティングとの資本提携を解消。プレシジョンマーケティングはEストアーの特定子会社から異動する。

Eストアーは保有してきたプレシジョンマーケティングの865株(議決権割合49.01%)のうち707株を4242万円で売却。保有する株式は158株(議決権割合14.93%)となった。

WEBマーケティングを得意とするプレシジョンマーケティングとの関係強化でシナジー効果を得て、同社の資金繰りの改善を図るために株式を保有してきた。一定の成果が見られたと判断したことから資本提携を解消することにしたとしている。

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

nakagawa-m

「eキレイネット」でカード情報が漏えいか、セキュリティコード流出の可能性も

10 years 2ヶ月 ago
漏えいした可能性があるのは、カード氏名、カード番号、有効期限、セキュリティコード、住所

医薬品の開発・製造などを手がける京都薬品工業の子会社、京都薬品ヘルスケアが運営する通販サイト「eキレイネット」が不正アクセスを受け、クレジットカード情報を含む顧客の個人情報が外部へ流出した可能性があることがわかった。

漏えいした可能性があるのは、カード氏名、カード番号、有効期限、セキュリティコード、住所。対象は2014年10月8日~2015年11月5日に「eキレイネット」でクレジットカードを使って商品購入した顧客の情報。

「eキレイネット」は、サプリメントや美容関連製品を取り扱う通販サイト。システムの脆弱性があったことなどから、ウェブサーバが不正アクセスを受け、顧客情報が外部へ流出した可能性がある。

医薬品の開発・製造などを手がける京都薬品工業の子会社、京都薬品ヘルスケアが運営する通販サイト「eキレイネット」でカード情報が漏えいか、セキュリティコード流出の可能性も

「eキレイネット」では不正アクセスに関する告知を実施(画像は編集部がキャプチャ)

2015年11月4日に決済代行会社から、クレジットカード情報が外部へ流出している可能性があるとの指摘を受けて調査を開始。サイトやサーバーの保守・管理を委託しているシステム会社への確認などを行い、「eキレイネット」を閉鎖した。

11月6日に、クレジット情報流出専門の第三者調査機関である「PaymentCardForensics」(PCF社)へ調査を依頼。12月14日に最終調査報告書の提出を受けた。

「eキレイネット」は現在も閉鎖中。PCF社から指摘を受けたシステムの脆弱性の改修、管理体制の不備などの整備を進めている。

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約9年。まだまだ、日々勉強中。

takikawa

「楽天市場」が複数店の買い物を1度の決済で完了するサービスを今夏にもスタート

10 years 2ヶ月 ago
2016年7月には全店舗へのクレジットカード決済導入を必須化する

楽天は今夏をめどに、ユーザーが「楽天市場」において複数店舗で購入した場合、1度の決済手続きで買い物を完了するサービスを開始する。複数店舗の商品をまとめて購入できるようにすることでユーザーの利便性を向上、買い回り促進につなげる。

この取り組みに伴い、楽天市場の出店者へのクレジットカード決済の導入を標準化。2016年2月から出店者への案内を行っていく。

従来、「楽天市場」で複数の店舗で購入した場合、それぞれの店舗で決済手続きを行う必要があった。今夏の改変後は複数店舗の商品をまとめて決済できるようになる。

「楽天市場」では、「楽天スーパーセール」や「お買い物マラソン」など、複数店舗の商品買い回りによってポイント付与率が高まるキャンペーンを積極的に実施。ユーザーが買い回りしやすい仕組みを提供することで、こうしたキャンペーンの効果が高まるとみている。

買い物かごに入れたもののかご落ちした場合、後日、他の店舗の商品を買い物かごに入れた際にまとめて購入できるようにする。買い物かごに入れた商品のコンバージョン率が高まるとみている。

複数店舗での買い物のイメージ

複数店舗の決済をまとめて行う機能を搭載するにあたり、最も利用されているクレジットカード決済がすべての店舗で利用できるよう、全店舗へのクレジットカード決済導入を必須化。2月からまだクレジットカード決済を導入していない店舗への案内を行い、7月には全店舗でクレジットカード決済を導入する。

「楽天市場」では2014年11月以降の新規出店に関し、すでにクレジットカード決済の導入を必須化している。クレジットカード決済を導入していない店舗は現在、全出店者のうち数%となっている模様だ。

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

nakagawa-m

カゴ落ちしたユーザーを効率的に呼び戻すリターゲティングメール術

10 years 2ヶ月 ago
カートから離脱したユーザーを効率的にECサイトに呼び戻し、売上を増やす「カゴ落ちメール」とは?

ECサイトの「カゴ落ち」は多くの事業者が抱える課題だ。カゴ落ち対策はカート離脱率の抑制に加え、離脱したユーザーをいかに効率的にECサイトに呼び戻すかが重要となる。離脱したユーザーの再訪問を促し、売上アップを実現する「カゴ落ちメール」のノウハウについて、ナビプラスの井口 隆智 氏が解説した。 写真◎Lab

セミナーのポイント
  • カート離脱者を呼び戻す「カゴ落ちメール」とは?
  • 「カゴ落ちメール」の効果は通常のメルマガの3倍〜5倍
  • カゴ落ちによる機会損失は深刻
  • 「カゴ落ちメール」を効果的に実現する方法
ナビプラス株式会社 セールス&マーケティング部 井口 隆智 氏
ナビプラス株式会社 セールス&マーケティング部 井口 隆智 氏

カート離脱者を呼び戻す「カゴ落ちメール」とは?

カート離脱者をECサイトに呼び戻すための一般的な方法として、従来はリターゲティング広告やSNS、一斉配信メルマガ、ネット広告などが実施されてきた。しかし、事業者からの一方的なアプローチは効果が限定的な上、ユーザーに不快感を与えてしまうなど、課題も多い。

従来型のカゴ落ち対策の効果が頭打ちになる中、カゴ落ち対策として注目され始めているのがワン・トゥ・ワンのステップメールをカート離脱者に送る「カゴ落ちメール」だ。カゴ落ちメールには例えば次のような方法がある。

  • カート離脱後1時間以内にユーザーにメールを送信する
  • メールにショッピングカートに残っている商品の写真を表示する
  • 「お買い忘れはありませんか?」「何かお困りですか?」などのメッセージとともに、補足情報として「カゴ内容保存中」「在庫あります」といった接客志向のメッセージを記載する
  • 1回目のメールにレスポンスがなければ、24時間後に再度クーポン付きメールを送る
カゴ落ちメールの例
カゴ落ちメールの例

「カゴ落ちメール」の効果は通常のメルマガの3倍〜5倍

カゴ落ちメールの効果について検証した結果、売上アップに大きく貢献することが実証できた。3種類のECサイトで3か月間、一般的なメールマガジンとカゴ落ちメールの効果を比較したところ、開封率やクリック率、メール経由の売上などが、カゴ落ちメールの方が3倍〜5倍も高かった

カゴ落ちメールと通常のメルマガの比較
カゴ落ちメールと通常のメルマガの比較

カゴ落ちメールで大きな費用対効果を上げているネットショップもある。製菓や製パンの材料などで月商2億円弱を売り上げている「cotta」は、次のようなステップメールを配信した結果、大きく売上を伸ばすことに成功した。

  • カート離脱の30分後、カートの中身を知らせるメールを送信
  • 1通目で購入に結びつかない場合には23時間後に2通目を送信。タイトルに「送料無料」と記載して購入を促す
  • ECサイトを閲覧しただけで離脱したユーザーには「ブラウザ放棄メール」を最大2通送信する

特に、カート離脱後30分以内に配信しているカゴ落ちメール経由の売上は、メール配信費用の30倍〜50倍に達するなど高い費用対効果を上げている。

離脱後1時間以内の配信が、もっともコンバージョン率が高い
離脱後1時間以内の配信が、もっともコンバージョン率が高い

カゴ落ちによる機会損失は深刻

EC事業者にとってカゴ落ち対策の重要性は年々高まっている。米国の調査会社Baymard社などの調査結果によると、ECサイトのカート放棄率は70%~80%に達している。

ユーザーがカートから離脱する理由は、海外のリサーチ会社が公開している調査結果を踏まえると、次の5つに分類できる。

  1. 購入意欲や優先度の減衰
  2. 費用や配送面の問題
  3. ECサイトの使い勝手が悪い
  4. サポートの不備・不足
  5. ログインできないなどサイトの不具合
カゴ落ちの理由
カゴ落ちの理由

「費用や配送面の問題」とは、消費者は商品をカートに入れた後、「商品代に配送料を足したら予算をオーバーしてしまった」「現在の購入金額では配送料が無料にならない」といった理由が判明し、カートを離脱してしまうようなケースだ。商品をカゴに入れたものの、忙しさなどにより「購入は後でいい」と考える消費者も少なくない

ではここで、カゴ落ちによる機会損失がどれほどの金額になるか試算してみたい。仮に、平均受注単価1万円、ECサイトの訪問数が月間100万人、カート到達率は10%、カート離脱率が70%のネットショップがあったとする。このショップの月間受注件数は3万件なので月商3億円、年商は36億円となる※1。このとき、カートを離脱した7万人全員がECサイトを再訪問すれば、カート到達率10%・カート離脱率70%の条件では、年間2億5200万円の売上が新たに生まれることになる※2。この数字を見ると、カゴ落ちしたユーザーを効率的にECサイトに呼び戻すことが、いかに重要であるかがわかる。

※1 100万件(訪問数)×0.1(カート到達率)×(1−0.7(カート離脱率))×10000円(受注単価)×12(12か月)=36億円
※2 7万件(カート離脱者の全員)×0.1(カート到達率)×(1−0.7(カート離脱率))×10000円(受注単価)×12(12か月)=2億5200万円

「カゴ落ちメール」を効果的に実現する方法

カゴ落ちメールを実際に運用するには、下記のような作業が必要となる。

  1. アクセスログを解析し、離脱したユーザーを探す
  2. 会員データとアクセスログをつなぐ
  3. その結果をメールシステムとつなぐ

複数のシステムの連携が必要となるため、導入費用や手間がかかりすぎるという理由でカゴ落ちメールの導入に二の足を踏む企業は少なくない。

そうした企業の課題を解決するため、ナビプラスでは低価格で迅速に、作業負担もなくカゴ落ちメールを始められる「NaviPlusリタゲメール」を開発した。

「NaviPlusリタゲメール」の特徴
  • 初期費用と月額固定費が無料
  • 利用料金はクリック数に応じた重量課金制
  • 最短1週間程度で開始
  • ネットショップはサイトにタグを埋め込むだけ
  • カート離脱後、最短15分から配信可能
  • コンバージョンの可能性が高いメール会員を見つけ出す行動分析機能
  • ワン・トゥ・ワンメールを配信する機能
  • メール配信の効果測定の機能
  • EC-CUBE、FutureShop2、ecbeingなど、外部システムとも連携
NaviPlusリタゲメールとは
NaviPlusリタゲメールの概要

米SalesForceが2014年末に実施した調査によると、米国の大手小売業者の90社中20社がカゴ落ちメールを採用していた。日本国内におけるカゴ落ちメールの普及率をナビプラスが独自に調査した結果、ネット通販を手掛ける主要500社のうち実施しているのは7%だった。

国内ではカゴ落ちメールの普及が始まったばかりだが、今後、着実に広がっていくだろう。カゴ落ちメールは、カート離脱率の高止まりに頭を悩ませているEC事業者の課題解決に役立つはずだ。

ナビプラスは当ネットショップ担当者フォーラムで「カゴ落ちメールが変えるECサイトの新しい“接客”のカタチ‎」を連載しているので、ぜひ参考にしていただきたい。

関連リンク:

狐塚 淳

ライター

いよいよ始まったマイナンバー制度。あなたの会社の運用体制は大丈夫? | ネット通販のための5分でわかるマイナンバー対策

10 years 2ヶ月 ago
いよいよ始まったマイナンバー制度、問題を引き起こさないために押さえておくべきポイントを解説

いよいよ2016年1月から、マイナンバーの実運用が始まりました。これから対応を始める、といったネット通販企業も多いのではないでしょうか? 経営者もスタッフも、マイナンバー制度の理解を深めることをお勧めします。

現時点において、企業では税と労働保険の手続きでマイナンバーの取り扱いが必要となります。具体的には新入社員がいる場合や退職者が発生した場合、あるいは、介護や育児などで労働保険関連の手続きが発生する場合です。企業は、マイナンバーを扱う回数の多寡とは別に、2016年からは神経を使う事務作業が発生することになりますのでご注意を。今回はその運用に関連し、注意しなければならない重要なことをお伝えします。

マイナンバー作業を行うデスクや場所を「取扱区域」として定義しなければならない

まず、マイナンバー作業を実施する事務所内の物理的なエリアのお話。マイナンバーを扱う作業において、たとえば、

  • マイナンバーをシステムなどから検索する時
  • 行政向け書類にマイナンバーを転記する時
  • 社員や個人事業主から収集したマイナンバー記載書類をハンドリングする時

などが想定されますが、そのようなマイナンバー作業を行う時には、あらかじめ定めた事務所内の特定エリアで作業をしなければなりません。そのエリアのことを「取扱区域」といい、「特定個人情報等を取扱う事務を実施する区域である」と定義します。

「取扱区域」には間仕切りをしなければならない!?

「取扱区域」については、ガイドラインの「物理的安全管理措置」という項の中で記述されています。

取扱区域に関する物理的安全管理措置としては、壁または間仕切り等の設置および座席配置の工夫等が考えられる。

といった安全管理措置が推奨されています。要は、壁、間仕切り、あるいは、ついたてなどで明確にわかるようにした方が望ましいというものです。壁や間仕切りは義務ではないのですが、大がかりでなくても、何かしら周りの人にも分かるように明示的な工夫をした方が良いでしょう。

少なくともマイナンバー担当者以外のスタッフの往来が少ない場所を「取扱区域」と指定すべきで、後から覗き込みされる可能性が低くなるような座席配置に工夫することが必要になります。この「取扱区域」に関する明確化と安全管理措置については、中小規模の事業者においても同等の対応が必要になっています。

「マイナンバー作業中」を周囲に意識させよう!!

これまで、私はいくつかのコールセンター、BPOの事務所を見ていますが、個人情報を取り扱う事務作業をしている時は、「ただ今、危険作業中」という円筒形や三角柱の卓上POPのようなものを立てている光景を見てきました。これは、「今は個人情報を取り扱っているので、話しかけたり、近寄ったりしないで下さい」という意味のものです。

いよいよ始まったマイナンバー制度 貴社ではきちんと運用体制が整ってますか①

機械やコンピュータはテストをしっかりと実施していれば、間違いを起こしませんが、人はちょっとした雑音や気の緩みでミスを犯してしまいます。

マイナンバーは、一般の社員はあまり見るべきではない危険物ですので、「取扱区域」を定めた上で、マイナンバー作業をしている時は他者を近づけない安全管理措置は、必要になってくるでしょう。

最も重要なことは記録(作業履歴)を残すこと

マイナンバーの運用で、もう1つ重要な対策があります。それは運用の記録(作業履歴)です。この運用の記録は、日々の作業で企業として最も影響のある制度対応になるような気がします。

ガイドラインでは、以下のように具体的な事例が列挙されています。

  • ① 特定個人情報ファイルの利用・出力状況の記録
  • ② 書類・媒体等の持ち出しの記録
  • ③ 特定個人情報ファイルの削除・廃棄の記録
  • ④ 削除・廃棄を委託した場合、これを証明する記録等
  • ⑤ 特定個人情報ファイルを情報システムで取り扱う場合、事務取扱担当者の情報システムの利用状況(ログイン実績、アクセスログ等)の記録

もちろん企業ごとに規程を定める際、どのタイミングでどんな内容の記録が必要なのかを議論し、マイナンバーの運用管理に十分留意した上、記録を残していくべきです。

業務改善の出発点としてマイナンバー対応を受け止めよう

これらの記録を取りながらの運用を考える場合「そもそもこの目的は何か」という点を理解しておく必要があります。

記録を取ること自体、取扱者のマイナンバーに対する危険物としての意識が高まり、漏えい事故の防止につながります。一方、万が一漏えい事故が発生した場合、早く原因箇所を突き止めて事故の拡大を防いだり、再発防止の対策につなげたりする点に狙いがあるのではないでしょうか。

いよいよ始まったマイナンバー制度 貴社ではきちんと運用体制が整ってますか②

「ルールだからしなければならない」という受け身的な観点で考えるのではなく、業務上のどのポイントで記録を取ればリスクを回避でき、作業効率の観点でも問題なく業務遂行ができるのか検討すべき案件でしょう。

受け身で対応すると結局、事故は起こりやすくなります。リスク対策に積極的に取り組むことで、その結果、リスク低減につながるはずです。

厄介な爆弾を背負ったと被害妄想のスパイラルに陥ることではなく、むしろ、業務プロセス改善の良い機会を与えてくれた、といった発想の転換が必要です。そういう前向きの取り組みは、リスク低減だけでなく、業務プロセスの効率向上、そして、取引先からの信頼の維持向上にもつながるはずです。

記録するのはシステムログだけではない!

ガイドラインの具体事例を見ればわかるように、「情報システムを使用する場合」と、システムを明記しているのは⑤のみ。つまり、システムとは関係なく、人がメインで行う作業においても運用の記録を付けなければならない点が、この制度の特徴です。

⑤の「アクセスログ等」については、技術的安全管理措置の項でもアクセス制御やログ分析など、同等の記載があり、システム利用の場合、これらの対策は義務であると認識すべき内容です。

システムの場合は一度プログラム化しておけば、あとは自動で記録してくれるので、最初の開発の仕様作成でちゃんと押さえておけば良いわけです。

しかし、人の作業となると毎回、忘れずに漏れなく記録をしなければならないので大変です。そのためのマニュアルの整備と業務フローの構築がより一層、重要になります。

マイナンバーを削除した場合は記録、これは必須です

具体的に見てみましょう。

③番の「削除・廃棄の記録」は、ガイドラインの別項「物理的安全管理措置」でも明記されており、とても重要な安全管理措置です。

マイナンバーをシステムのデータベースから削除した場合はログとして自動的(システム的)に記録する仕組みが必要です。

一方、紙のファイルを削除した場合でも、

  • 誰のマイナンバーを
  • いつ
  • どのようにして(シュレッダーなど)
  • 誰が

といったことを削除したか記録する必要があります。この記録は担当者がやらなければならない作業であり、とても面倒です。

しかし、この記録を付けることで、それ以降、万が一にもマイナンバーの漏えいがあったとしても、自分たちの責任ではないことを証明できる訳です。なので、記録を付けることを徹底しなければなりません。

いよいよ始まったマイナンバー制度 貴社ではきちんと運用体制が整ってますか③
出典は内閣府広報、一部加工しました

④の委託のケースについて、考えてみましょう。

「委託して丸投げしていれば、安心」という考えはNGですよ、と前回の寄稿でもお伝えしました。

「こと、削除・廃棄」については、しっかりとした決まりがあります。委託契約にも明記し、削除・廃棄の記録を残してもらうことが必要になります。その上、定期的に報告を受け、「監督義務」の下でチェックをするという内容がこれに当たります。

書類を社外に提出する時に記録、これで企業としての責務を全うします

企業の実運用として、最も面倒に感じるのは①と②でしょう。

典型的なのが②ですが、書類などを持ち出すたびに記録をするという内容です。

まず、持ち出すというのは、どこから出た場合に「持ち出し」に当たるのか、定義しなければなりません。一番厳格に定義するならば、「取扱区域」から書類を持ち出すケースです。しかし、そのたびに記録をするのは、あまりにも面倒。廊下に持ち出しただけで記録を残さなければなりません。

私は、社外に持ち出すケースで良いと思っています。ですから、マイナンバーを記載した書類を税務署に提出した場合、「誰が」「誰のマイナンバーを」「いつ」「どのような手段で」持ち出したかを記録を残すということです。

面倒に感じるかもしれませんが、この記録をこまめに取ることで、何か疑いがかけられた時には証拠となり、防衛につながるので、徹底すべきでしょう。インタセクト・コミュニケーションズでも作業履歴を自動で残せる業務フローを提供しています。自動的に作業履歴を残せる業務フローがあれば、作業量の低減と確実な記録の管理が実現できます。

ちなみに、以下のような入社プロセスでは、いくつかの記録のポイントが想定されます。新入社員のマイナンバー取得や保管、持出しを、いつ、どのように授受したか記録を取ることは重要です。これにより、企業としてマイナンバー管理の責務をちゃんと全うしていることの証明になります。

櫻井 隆博

インタセクト・コミュニケーションズ株式会社

櫻井 隆博(さくらい・たかひろ)

インタセクト・コミュニケーションズ株式会社 新規事業本部 コンサルティングチーム 部長

外資系石油会社、経済研究所、コンサルティング会社勤務などを経て現職。大学では化学を専攻するも卒業後は化学と一切無関係に過ごす。もったいない。

現職ではマイナンバーセミナーで語ったり、企業のプロセス改善などに従事。

週末は町内会対抗のソフトボールリーグで汗を流してはホップ入り飲料で補てん。2015年の成績は、リーグ・18チーム所属している中で、中の下。残念です。2人の子供は社会人となり、家族みんな専ら単独行動が多いこの頃。

 

10代女子の2人に1人はスマホでネット通販の経験あり。意外に低いキャリア決済の利用率

10 years 2ヶ月 ago
10代女子がネット通販で利用する決済手段で、意外にも少なかったのが「キャリア決済」で1.0%

GMOインターネットグループのGMOメディアが行った「ショッピングに関する調査」によると、10代女子の2人に1人がスマートフォンでネットショッピングを経験していることがわかった。

今回調査の回答は、中学生(54.1%)、高校生(37.2%)で90%を占め、中でも13~17歳の回答が中心。

スマホを所持している10代女子のうち、スマホでネットショッピングを経験したことがあると回答したのは56%(回答者は554人)。10代女子の2人に1人はスマホでネット通販を利用したことがある計算になる。

10代女子の2人に1人はスマホでネット通販の経験あり。意外に低いキャリア決済の利用率①

スマホショッピングの経験について

購入したことのある商品は「音楽・動画コンテンツ」(45.2%)がトップで、「衣類・ファッション小物」(44.8%)が続いた。「書籍・雑誌」は33.2%。

10代女子の2人に1人はスマホでネット通販の経験あり。意外に低いキャリア決済の利用率②

スマホから購入した商品について

支払い方法は「コンビニ支払い」が最も多く、43.9%が回答。若年層はクレジットカードを持っている人が少ないため、高い利用率を示している。次に多かったのが「代引き支払い」で16.5%。

意外にも少なかったのが「キャリア決済」で1.0%。

10代女子の2人に1人はスマホでネット通販の経験あり。意外に低いキャリア決済の利用率③

代金支払いの方法について

調査概要は次の通り。​

  • 調査期間:2016年1月6日~2016年1月12日
  • 調査方法:インターネットリサーチ
  • 有効回答数:595人
  • 調査主体:プリキャンティーンズラボ

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約9年。まだまだ、日々勉強中。

takikawa

「楽天新春カンファレンス2016」はアイデアが見つかる“場” 小山薫堂氏の講演などを用意

10 years 2ヶ月 ago
基調講演には放送作家、脚本家として活躍されている小山薫堂氏

楽天は、1月26日の東京会場を皮切りに、大阪、福岡、札幌、名古屋、仙台の全6都市で、2016年の戦略や最新事例などを出店店舗と共有するイベント「楽天新春カンファレンス2016」を開催する。今回のカンファレンスでは、毎年設定していたテーマをあえて設けていない。その理由や見所などについて、楽天新春カンファレンス2016事務局の中村尚史氏に聞いた。

仲山学長とイベントブースで買い物するツアーも開催

楽天新春カンファレンス2016事務局
中村 尚史 氏

――2016年の楽天新春カンファレンスはテーマを設定していません。その理由は。

これまでは、楽天の方針を示す意味もありテーマを設けてきました。しかし、回を重ねるごとに出店者がカンファレンスに参加する目的を自身で設定して参加するなど、ニーズが多様になってきています。楽天もさまざまなニーズに対応した多様な講演を用意しているので、あえてテーマを設けず、開催することにしました。

――今回の見所は。

東京の基調講演には放送作家、脚本家として活躍されている小山薫堂さんを招きます。各種講演ではコピーライターやディレクターの方など、いろんなアイデアを生み出す人に登壇いただき、店舗さんに刺激を受けていただきたい。

とはいえ、この機会に楽天市場の仕組みをしっかり学びたい、と参加される店舗さんも多いので、各種機能が学べる楽天社員講演のフォーラムも用意しています。

前回のカンファレンスで好評だった他の店舗さんと交流が行えるさまざまな仕組みや、ツアー企画などは今回のカンファレンスでも実施します。

新たな企画としては、楽天大学の仲山進也学長と元「ほぼ日刊イトイ新聞」でプロデューサーだった西本武司さんと一緒に、イベントスペースにブースを構えるお店で買い物をするツアーを実施します。その後、買い物した際にどう感じたかなどを話し合う予定。とても刺激を受けることができる取り組みだと思います。

地方会場では、ECコンサルタントとしっかり話し合えたり、地方ならではのつながりが形成できるような取り組みを実施します。

――参加しようかと考えている店舗さんに一言お願いします。

楽天カンファレンスは、楽天市場の魅力が凝縮された場だと思います。来場していただき、インスピレーションを受けていただければ、店舗さんはこれまでとは違った形でお客さまにサービスを提供できるようになると思います。ぜひ、新しい刺激を楽しんでください。

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

日本郵便がローソン店舗から荷物を配達、SGローソンへの「ゆうパック」配達の委託実験

10 years 2ヶ月 ago
今年7月末まで実験、相乗りで配送効率化が図れるかを判断

日本郵便は1月20日、世田谷郵便局の受持ちエリアの一部で、SGローソンに宅配便「ゆうパック」の配達を委託し、ローソンの店舗から荷物を配達する実験サービスを始めると発表した。

日本郵便とローソンは店頭で荷物を受け付けるなど提携関係にある。2015年6月からローソンとSGホールディングスが開始したコンビニを基点とした近隣への配送サービスに相乗りすることで、配送効率化を図れるかどうか実験する。

実験サービスは1月26日から7月末まで「ローソン駒沢公園通り店」で行う。近くの世田谷区駒沢4丁目に届ける「ゆうパック」の荷物をまとめてコンビニに配送。SGローソンの担当者が台車で個宅配送を行う。受け取る人が配達時に不在だった場合、コンビニで受け取ることもできるようにする。

SGローソンは2015年6月にローソンと佐川急便を傘下に持つSGホールディングスが共同出資で設立した会社。現在は世田谷区内の10店のローソンを拠点に、佐川急便の「飛脚宅配便」の荷物を配送するほか、店舗に注文があった飲料や食品を配達している。

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

nakagawa-m

医療業界にも「ファッション性」を提案、白衣通販のクラシコがオシャレな聴診器を開発

10 years 2ヶ月 ago
医療業界へファッション性を提案し、新たな市場の創造をめざす

医師向けに白衣をネット販売するECサイト「Classico(クラシコ)」を運営するクラシコはファッション性の高い聴診器を開発、2月9日にプロジェクトの概要などについて発表する。

「オシャレ白衣」のネット通販を手がけるクラシコは、聴診器もデザイン性を重視。医療業界へファッション性を提案し、新たな市場の創造をめざす。

新製品はクラウドファンディグサイト「Indiegogo」で発表する予定。

聴診器の開発に要した期間は3年間。日本トップクラスの医療機器メーカーとプロダクトデザイナーとともに開発した。

クラシコによると、聴診器は1816年にフランスで発明されてから200年間、「ずっと形が変わらないもの」という。「聴診器の本質的な意義は?」「どんなシーンでどのように使われるのか?」「どんな役割を果たせるのか?」など、クラシコは医師などからヒアリングを実施。聴診器をゼロから再構築した。

医療業界にも「ファッション性」を提案、白衣通販のクラシコがオシャレな聴診器を開発

クラシコが開発した聴診器(画像は編集部がキャプチャ)

クラシコは2008年の設立。医師向けにファッション性を高めた白衣のネット通販を展開。海外拠点として、米国に拠点を置いている。

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約9年。まだまだ、日々勉強中。

takikawa

楽天が運営する懸賞サイト「懸賞市場」が2月末で終了へ

10 years 2ヶ月 ago
獲得できるリストの低下、メルマガ配信有料化などによりサービス利用店舗が激減

楽天が運営する懸賞サイト「懸賞市場」が2月末で終了することがわかった。懸賞を利用することで獲得できるリストの質が低下したほか、メルマガの配信有料化などで懸賞サービスを利用する出店者が激減。サービス終了に至った。

「楽天市場」開始当初は、ネット通販でどのような商品が届くのか半信半疑のユーザーが多く、「商品に興味があるけれども、まずは懸賞に申し込む」といったユーザーが多かった。

EC事業者は商品を掲載すると、1万円程度の投資で数万のメールアドレスを獲得することができた「懸賞市場」。獲得したメールアドレスにメルマガ配信することで、大きな売り上げにつなげる店舗が多かった。

そのため、2006年くらいまでは「楽天市場」の出店者にとって懸賞サービスの利用は、売り上げ拡大のための近道とされ、楽天大学や各種勉強会でも懸賞サービスの利用方法を教える講座が設けられるほどだった。

しかし、ネット通販の一般化や複数アドレスの利用が一般化したことなどで、懸賞で獲得したメールアドレスへの転換率が大きく低減。2011年からのメールマガジンの配信回数の制限、2014年からのメール配信完全有料化などにより、現在は「懸賞市場」を利用するショップはほぼなくなってきていた。

楽天はサービスの終了の理由について、「近年のサービス充実・拡大やSNSの進化により、懸賞市場サービスが提供していた価値は相対的に低下してきている状況」のためだとしている。

楽天は2015年末にBtoBマッチングサイト「楽天ビジネス」を終了させるなど、旧来のビジネスモデルによるサービスの終了を進めている(参照記事)。

懸賞市場 TOPページ

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

nakagawa-m

メルマガのCTRは28%! 日本生協連のECサイトがCRM施策で成果を上げている理由

10 years 2ヶ月 ago
約7%だったメールのクリック率が28%まで向上、売り上げも順調に拡大へ

約7%だったメールのクリック率が28%まで向上し、ECサイトの売り上げが順調に拡大――。日本各地の生協や生協連合会が加入する全国組織「日本生活協同組合連合会(日本生協連)」のECサイト運営が軌道に乗っている。ユーザーごとに最適化したメールを配信するターゲティングメールを導入したことが背景にあるという。ターゲティングメールを導入した背景や今後の展望などを日本生協連通販本部カタログ供給企画部インターネットグループの峰村健史グループマネージャーに聞いてみた。

各地の生協との兼ね合いで、売り上げ拡大手段に制限、EC売上成長も鈍化

日本各地の生協では生鮮食品を含め各種食品、飲料のほか日用品などを販売しているのはご存知の通り。一方、全国組織である日本生協連では、全国共通のカタログ「くらしと生協」を発行し、衣料品、靴・バック、寝具、家具、子供用品などの販売を手がけている。

カタログは各地の生協が配布するカタログ同梱して会員に手渡され、食品などと合わせて購入できるようになっている。利用人数は、全国の宅配登録会員の約3分の1にあたる約380万人。年間売上は約600億円という事業規模。

「くらしと生協」のカタログに掲載した商品をネット販売するECサイト「くらしと生協」を始めたのは約10年前。現在、ECサイトを利用しているのは約40万人で、2015年3月期の売上高は前期比5%増の52億円となっている。

EC化率は10%にも満たないのには理由がある。「くらしと生協」は会員生協のみが購入できるECサイト。そのため、リスティング広告やアフィリエイト広告を含め、外部のユーザーを獲得するための広告を展開できない。各地の生協が運営するECサイトにバナーなどを貼り、そこから誘導するものが主な集客施策になっている。

組合員への販促にも制限がある。「くらしと生協」で購入したことがあるユーザーは各地の生協の組合員でもあるため、メールマガジンを配信し過ぎると各地の生協に迷惑がかかってしまう。そのため、年間のメルマガ発行回数も制限がかけられ、自由に発行することができない状況となっている。

組合員は生協にとても親近感を持っている方が多い。そのため、当初は同一内容のメルマガを一斉配信しても開封率やクリック率も高かった。「これでいいかな」と思っていたのですが、最近で開封率やクリック率が他社の通販サイトとあまり変わらない水準になってきた。こうしたことが、売り上げを思ったように伸ばせない理由になっていた。(峰村氏)

まずは2回目の購入につなげる施策を実施、1回目の購入品に合わせた商品を紹介

そんな環境下で、峰村氏が目を付けたのがターゲティングメール施策。配信回数が制限されているメルマガを顧客ごとに最適化した内容で配信してレスポンス率を高め、売り上げ拡大につなげようと考えた。

峰村氏はECに関わるセミナーや展示会などに参加。事例や情報を収集し、CRM施策を実行するための製品を探した。そこで着目したのがデジミホのパーソナルマーケティングプラットフォーム「アール・エイト」だった。

「アール・エイト」は機能が豊富で、ターゲティングメール施策だけではなく、マーケティングを自動化するさまざま機能があった。CRM施策以外にも、売り上げアップのための施策がいろいろと利用できると考えた。(峰村氏)

日本生協連通販本部 峰村健史グループマネージャー

日本生協連通販本部
カタログ供給企画部インターネットグループ
峰村健史グループマネージャー

導入に当たり、まずは過去の購入履歴データなどを基に顧客ごとに最適化したメールを配信できるようにした。

デジミホに過去2年間のデータを分析してもらうと、ある共通した消費行動が判明した。リピート購入する消費者は100日以内に再度購入する傾向があることがわかったのだ。そこで、まずは100日以内に2回目の購入を促すことをメール配信の目的にした

また、1回目に生活必需品であるインナーを購入する顧客は、継続して「くらしと生協」でインナーなどを購入するのに対し、ファッション性の高いアウターの購入者は、さまざまな高単価商品を購入するという分析結果を得ることができた。そのため、配信する内容は、1回目に購入した商品に応じて顧客ごとに最適なメールを配信するようにした。

こうした施策を行った結果、徐々に成果が出始めている。約7%だったメールのクリック率は28%まで向上。2回以上購入するユーザーも飛躍的に増えてきているという。

今後は、年間購入金額の高い「ロイヤルカスタマー」作りを、「アール・エイト」を使って進めていく。

会員数を増加させることは難しいが、生協には生協の強い部分がある。それがロイヤルカスタマー作り。まだ、利用できていない機能がたくさんあり、「アール・エイト」を使えば可能だろう。チャレンジして売り上げ拡大につなげていきたい。(峰村氏)

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

ジャパネットたかた・高田明氏、最後のテレビショッピング生出演 | 週間人気記事ランキング

10 years 2ヶ月 ago
2016年1月15日~21日にアクセス数の多かった記事のランキングを発表! 見逃している人気記事はありませんか?

高田明氏が1月15日の放送を最後にテレビショッピングから退かれました。あわせて、昨年取材した本誌編集長によるロングインタビューも前後編で公開しました。多くの注目が集まり、高田明氏の人気の高さが浮き彫りになりました。

  1. ジャパネットたかたの高田明氏が最後の生放送出演、30時間ライブを1/15スタート

    tweet18このエントリーをはてなブックマークに追加

    ジャパネットたかたを全国区の通販会社に育てた創業者・高田明氏のテレビショッピング生出演は1/15が最後

    2016/1/15
  2. リピートユーザーを獲得できているサイトはどこ? ECサイト訪問頻度ランキング

    tweet21このエントリーをはてなブックマークに追加

    ECサイトで重要なリピート顧客。来訪頻度が高いのはやっぱりあのサイト(連載第1回)

    2016/1/20
  3. “変化を創造すべし” ジャパネットたかたの高田明氏が語る「これからのネット通販」

    tweet14このエントリーをはてなブックマークに追加

    2016年1月15日を最後にテレビショッピング出演を終了したジャパネットたかた創業者・高田明氏へのインタビュー(後編)

    2016/1/18
  4. 「楽天市場」の買い物で付与するポイントは常時最大7倍に変更、店舗の追加負担はなし

    楽天グループ提供の各種サービスを合わせて利用するとポイント付与率を高める施策を恒常化

    2016/1/18
  5. ジャパネットたかた創業者の高田明氏が語る「モノ売りが大切にすべきこと」(前編)

    2016年1月15日を最後にテレビショッピング出演を終了するジャパネットたかた創業者・高田明氏へのインタビュー(前編)

    2016/1/15
  6. ヤマト運輸、LINEで不在通知受取や再配達依頼を可能に

    送り先の住所がわからなくても荷物を配送できるサービスなどの開発も検討

    2016/1/18
  7. 楽天IT学校甲子園2015、今治北高等学校が優勝

    2位は岐阜商業高校、3位に利根商業高校が選出された

    2016/1/18
  8. アマゾンもEC事業者向けに教育事業、無料eラーニング「Amazon出品大学」を開始

    50以上の講座、購買率向上のポイントや、レポートやデータの閲覧方法などを紹介

    2016/1/20
  9. イオンがオムニチャネルに力を入れる理由

    イオンリンクのジェンク・グロル社長に、イオングループが目指すネット販売、オムニチャネルの方向性などを取材

    2016/1/15
  10. メルカリが匿名配送サービスを開始、出品者・購入者といった全ユーザーを対象

    2015年4月からヤマト運輸と共同で展開している「らくらくメルカリ便」を活用する

    2016/1/19

    ※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

    uchiya-m

    流通・小売業界も「人材が足りない」、企業の87%が「人材不足」を実感

    10 years 2ヶ月 ago
    通販・EC企業では、新規事業を始めたり、事業規模拡大といった状況で、人材不足に悩むケースが出てきている

    エン・ジャパンが実施した「企業の人材不足実態調査」によると、流通・小売関連の87%が「人材が不足している」と回答した。

    「人材不足」と回答した業種のうちトップは「サービス関連」(92%)で、「IT・情報処理・インターネット関連」(88%)が2位で続いた。流通・小売関連は3位となっている。

    流通・小売関連の企業では、実店舗中心の会社が新たにEC事業に乗り出すケースが増えており、こうした状況も影響していそう。

    また、通販・EC企業でも、新規事業を始めたり、事業規模拡大といった状況などで、人材不足に悩む企業が出てきている。

    流通・小売業界も「人材が足りない」、企業の87%が「人材不足」を実感 エン・ジャパン調査①

    人材が不足している部門はありますか? (業種別)

    人材不足に悩む企業を規模別に見ると、「1001名以上の企業」が94%でトップ。「501~1000名の企業」(93%)、「301~500名の企業」(90%)と続いた。

    流通・小売業界も「人材が足りない」、企業の87%が「人材不足」を実感 エン・ジャパン調査②

    人材が不足している部門はありますか? (企業規模別)

    「人材が不足している部門がある」と答えた企業に対し、人材不足の理由を質問したところ、1位は「退職による欠員」で55%。2位は「既存業務の拡大」で41%、3位は「業務好調による業務量増加」37%となった。

    流通・小売業界も「人材が足りない」、企業の87%が「人材不足」を実感 エン・ジャパン調査③

    人材が不足している理由

    調査概要

    • 調査方法:インターネットによるアンケート
    • 調査対象:「エン 人事のミカタ」利用企業 578社
    • 調査期間:2015年11月18日~12月15日

    瀧川 正実

    ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

    通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約9年。まだまだ、日々勉強中。

    takikawa

    Amazonプライムの会員特典に容量無制限の写真ストレージ「プライム・フォト」を追加

    10 years 2ヶ月 ago
    追加料金なしで好きなだけ写真の保存が可能になる

    アマゾンは1月21日、Amazonプライム会員向けの新特典として、容量無制限の写真ストレージ「プライム・フォト」の提供を開始した。追加料金なしで好きなだけ写真の保存が可能になるもの。アマゾンはプライム会員向けのサービスを強化しており、米国で2014年11月から提供している。

    利用方法は「Cloud Drive」の無料アプリをAndroidまたはiOS対応のスマートフォン、タブレット(Fireシリーズ含む)、パソコン(Windows/Mac)にダウンロード。アプリ画面の「設定」項目 から「自動保存」に指定すると、撮影と同時に「Cloud Drive」へ自動的に保存できるようになる。

    アプリからアルバム作成や管理を簡単に行うことができるほか、メールやFacebook、Twitter、LINEで家族や友人と好きな写真を共有することも可能となっている。

    プライム・フォトTOP(iPhone版アプリ)

    中川 昌俊

    ネットショップ担当者フォーラム編集部

    ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

    読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

    nakagawa-m

    「Amazon ログイン&ペイメント」導入店は「新規会員増」「受注増」などで大きな成果

    10 years 2ヶ月 ago
    フューチャーショップが、「Amazonログイン&ペイメント」の提供開始から4か月が経過した現状を調査

    「Amazon ログイン&ペイメント」を導入しているECサイトでは、新規会員の増加、受注増といった効果が出ている――。

    EC構築支援プラットフォーム「FutureShop2」のフューチャーショップが実施した調査によると、「Amazon ログイン&ペイメント」を導入した店舗では売り上げアップにつながる効果が顕著に現れてきているようだ。

    「Amazon ログイン&ペイメント」で最も気になるのはその導入効果。フューチャーショップは、オプションサービスとして提供している「Amazonログイン&ペイメント」のリリースから4か月が経過した現状について調査を実施。「決済手段における利用率」「新規会員の成長率」「受注件数の増加率」などの観点で調査・分析を行った。

    決済手段の割合における「Amazon ログイン&ペイメント」の利用率

    「Amazon ログイン&ペイメント」を決済手段として提供している260店舗では、全決済に対する「Amazon ログイン&ペイメント」の利用割合は平均30.18%。前回調査から1ポイント増加した(調査期間は2015年12月1日~31日で、回答店舗数が260)。

    リリースから4か月で、ECサイトが消費者に提供する決済手段の3割が「Amazon ログイン&ペイメント」が占めることとなっているのは、驚異的な数値といえそう。

    「Amazon ログイン&ペイメント」導入店は「新規会員増」「受注増」などで大きな成果 フューチャーショップ調べ①

    決済手段の割合から見2015年12月の「Amazon ログイン&ペイメント」の利用率

    新規会員登録の成長率

    「Amazon ログイン&ペイメント」を導入している店舗では、新規会員登録数の増加率は平均で151%。未導入店舗平均を大幅に上回っている。

    「Amazon ログイン&ペイメント」導入店は「新規会員増」「受注増」などで大きな成果 フューチャーショップ調べ②

    2014年12月と2015年12月を比較した新規会員登録の成長率

    2015年12月は新規購入客全体で「Amazon ログイン&ペイメント」を利用して会員登録を行った割合は44.67%という店舗もある。フューチャーショップでは「Amazonアカウントを持っているECサイト利用者がAmazon以外のサイトでも利用したため、新規会員数が増加したと考えられる」と分析している。

    ※2014年12月に月間流通総額100万円以上を達成した店舗のうち、現在も継続利用している店舗から約600店を無作為に抽出して調査

    受注件数の増加率

    「Amazon ログイン&ペイメント」を導入店舗は、未導入店舗よりも「月間受注件数」が増加している傾向にある。スマートフォンからの受注件数は、未導入店舗よりも25ポイントも高い。スマホと「Amazon ログイン&ペイメント」の親和性が示した結果といえそうだ。

    「Amazon ログイン&ペイメント」導入店は「新規会員増」「受注増」などで大きな成果 フューチャーショップ調べ③

    2014年12月と2015年12月を比較した受注件数の増加率

    ※2014年12月に月間流通総額100万円以上を達成した店舗のうち、現在も継続利用している店舗から約600店を無作為に抽出して調査

    店舗の導入理由は「売り上げが伸びる」

    「Amazon ログイン&ペイメント」は、自社ECサイトで「Amazon.co.jp」のアカウント情報を使って配送先指定やクレジットカード決済などができるもの。自社サイトの新規顧客獲得などの効果が期待されている。

    フューチャーショップはECプラットフォームとしては初めて「Amazon ログイン&ペイメント」を搭載。「他社ID連携・決済オプション」として「FutureShop2」の導入企業が利用できるようにしている。

    2015年9月のサービスリリースから4か月間が経過。451店舗が導入の意向を示し、そのなかから301店舗が回答した(実際に稼働した店舗数は229)。そのうち実際に導入した83%の店舗が「効果を感じた」「効果が見込めそう」と肯定的な意見を述べている。

    「Amazon ログイン&ペイメント」導入店は「新規会員増」「受注増」などで大きな成果 フューチャーショップ調べ④

    8割超が「導入効果」に期待している

    導入店舗が「Amazon ログイン&ペイメント」を利用する理由は「今後の売上増加が見込める」が最も多く134店舗。「受注数が増加した」「カゴ落ちが改善した」が34店舗ずつだった。

    「Amazon ログイン&ペイメント」導入店は「新規会員増」「受注増」などで大きな成果 フューチャーショップ調べ⑤

    「Amazon ログイン&ペイメント」に期待する理由

    瀧川 正実

    ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

    通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約9年。まだまだ、日々勉強中。

    takikawa

    ハナマルキがみそ汁の通販を強化、新規ECサイトを「楽天市場」に開設

    10 years 2ヶ月 ago
    高単価の即席みそ汁「三角パックごちそう具材シリーズ」を新たに販売

    味噌・醸造製品メーカーのハナマルキは1月12日、楽天市場内に「ハナマルキ楽天市場店」を開設した。ハナマルキは高価格帯商品の売り上げが増加傾向で、商品力を引き上げながら通販事業を強化する戦略を進めている。主婦層や贈り物を行うユーザーが多い楽天市場にショップを開設することにした。

    ハナマルキではこれまで、公式通販サイト「ハナマルキ特選便」と、「Amazon.co.jp」のハナマルキカテゴリー内で直販を実施してきた。高価格帯商品の売り上げが伸びてきたため、商品力を強化。通販事業の強化にも乗り出した。

    2015年12月に「三角パックごちそう具材シリーズ」の販売を新たに開始。具材の大きさにこだわり、包装もテトラパックを採用、みそもフリーズドライ製法の粉末みそで具材と分離させ、具材の芳醇な香りを最大限に引き出した商品シリーズで、発売より1か月の販売状況は順調だとしている。

    三角パックごちそう具材シリーズ

    1月18日には「三角パックごちそう具材シリーズ」の新聞広告を実施。想定以上の売り上げで、販路拡大につながっているとしており、今後も定期的に実施していく予定だ。

    こうした受注の取りこぼしを避けるため、多くのユーザーを抱える「楽天市場」にも新たに出店することにした。楽天市場店では「三角パックごちそう具材シリーズ」のほか、化学調味料を一切使用していない即席味噌汁「にっぽんのお味噌汁」も販売する。

    新規ECサイトの展開で、より多くの消費者にハナマルキ商品を気軽に手に取ってもらえる環境を整備。通販事業を新たな事業として成長させていきたいとしている。

    ハナマルキ楽天市場店

    中川 昌俊

    ネットショップ担当者フォーラム編集部

    ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

    読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

    nakagawa-m

    20万件超の「SPIKE」利用者に外部企業がサービス提供できるプラットフォームを開放、メタップス

    10 years 2ヶ月 ago
    「SPIKE Fintech Platform」提供で、より多くのサービス開発に期待

    ネット決済サービスを提供するメタップスは1月19日、20万件以上の登録事業者数を持つ決済サービス「SPIKE」のプラットフォームを、外部事業者でも活用できるようにする「SPIKE Fintech Platform」の提供を開始した。

    従来の煩雑な手続きを解決、外部の金融機関や事業会社との連携が行いやすくし、「SPIKE」利用者に対して多くのサービスを提供できるようにする。

    「SPIKE Fintech Platform」は、「SPIKE」の20万以上の登録事業者に対して⾦融機関や事業会社が共同でサービス提供できる仕組み。以下のようなサービスが新たに開発できると見込んでいる。

    1. インフラ:銀行システムとのデータ連携をAPIで実現
    2. 決済・送金:セキュアで利便性の高い決済・送金サービスを開発
    3. 融資・貸付:販売実績をもとにした与信付与で迅速な融資や貸付を実現
    4. 保険:取引実績や登録データをもとにした新しい保険商品の開発
    5. リース:事業に必要な機材を簡単に申し込めるリースの提供
    6. カード:仮想通貨や優待などを絡めた新しいカード商品の開発

    共同で開発する金融機関や事業会社の募集や詳細については、こちらから。

    「SPIKE Fintech Platform」のイメージ

    中川 昌俊

    ネットショップ担当者フォーラム編集部

    ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

    読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

    nakagawa-m

    グローバルECを低リスク・低予算で実現する戦略とソリューションとは

    10 years 2ヶ月 ago
    ニーズや商習慣、法律が大きく異なるグローバル市場において、ECで成功するために必要なことは何か。

    国・地域ごとにニーズや商習慣、法律が異なるグローバル市場において、国内企業がECで成功するために必要なことは何か。グローバルECシステムの世界的プロバイダーとして1万サイト以上の支援実績を持つデジタルリバージャパンの高橋 実 シニアセールスマネージャーが、海外市場でECの売上を伸ばすための戦略や、低リスク・低予算で海外進出を実現するソリューションについて解説した。 写真◎Lab

    セミナーのポイント
    • 進出する国・地域は売上機会と参入障壁の難易度で決める
    • ビジネスモデルは「越境EC」か「現地法人化」
    • 低リスク・低予算でグローバルECを実現するソリューション
    デジタルリバージャパン株式会社 シニアセールスマネージャー 高橋 実氏
    デジタルリバージャパン株式会社 シニアセールスマネージャー 高橋 実氏

    進出する国・地域は売上機会と参入障壁の難易度で決める

    グローバルECを開始する際、まずは、ターゲットとする国や地域を決定しなければならない。自社製品の競争力や市場規模、参入障壁の難易度などを総合的に考慮して優先順位を決めることが重要となる。

    進出先を決める際のポイント

    自社製品に対するニーズの大きさ
    参入する国・地域において自社製品が属する商品カテゴリーの市場規模を調べ、自社製品に対するニーズの大きさを分析する。

    EC市場の規模や将来性
    参入する国・地域のEC市場に魅力があるのかを調べることも重要。現在のEC市場の規模や、今後の成長ポテンシャル、物流インフラの整備状況などを調査する。

    参入障壁の難易度
    市場に参入する上で、どれくらいの企業努力を要するのかという視点から、参入先の優先順位を決める。仮に潜在的な売上機会が大きい市場であっても、参入する際に莫大な初期投資が必要だったり、関連法規をクリアするために長い期間が必要だったりする場合、参入先としての優先順位を下げる必要がある。

    売上機会 vs 市場参入の難易度
    売上機会 vs. 市場参入の難易度

    ビジネスモデルは「現地法人化」か「越境EC」

    進出する国や地域が決まったら、グローバルECに取り組む際のビジネススキームやアプローチ方法を決める。グローバルECのビジネスモデルは大きく分けて、「オンショア(現地法人を設立)」と「オフショア(クロスボーダー)」の2種類がある。デジタルリバージャパンの法人顧客の場合、優先度の高い主要国はオンショア、それ以外の国はオフショアというように、2つの方法を組み合わせてグローバルECを展開しているケースが多い。

    ①オンショア(現地法人を設立)

    参入国に現地法人を設立し、在庫を現地に保管したり、ローカル決済に対応したりすることで現地の消費者に最適化する。配送のリードタイムが短く、現地の銀行口座や決済を利用できるため顧客満足度を高めやすい。

    一方、企業は多額の先行投資が必要となり、事業運用コストも大きくなる場合が多い。

    ②オフショア(越境EC)

    日本でECサイトを立ち上げ、製品を国内から出荷する。決済は国際クレジットカードを利用するのが一般的だ。企業側は比較的短期間で事業を立ち上げられる上、初期投資や運用負荷を抑えられる。

    一方、配送日数が長いことや送料が割高になること、決済手段が限られることなどがデメリットとなる。

    目標成長スピードに合わせた海外展開オプション
    目標成長スピードに合わせた海外展開オプション

    グローバルECを展開する際は、事業計画や目標とする成長速度に合わせ、ビジネスモデルを構築することが望ましい。テストマーケティング的に開始するのであれば、初期投資やリスクを抑え、“よちよち歩き”からスタートすることをお薦めしたい。具体的には、ECサイトの説明文や製品価格を現地語で表示し、決済は国際クレジットカードを利用しながら、製品は国内倉庫から出荷する方法だ。

    一方、製品に対するニーズや競合の有無などを考慮した結果、有利な市場であり、かつ、いち早く売上を伸ばしたいのであれば、営業拠点や物流倉庫を現地に置くのがよいだろう。

    マーケティング戦略のポイント

    マーケティングの戦略についても、いくつかのポイントがある。

    1. ウェブサイトのデザインやセールスコピーを全世界で統一するのか、リージョンごとに趣向を変えるのかを地域特性に応じて検討する。
    2. Googleアドワーズ‎のようなPPC型のインターネット広告が有効なのか、SNSを通じた宣伝が有効なのか、国ごとに有効なデジタルマーケティング手法を選択する。
    3. 国ごとにメジャーなウェブ媒体は異なるため、各国で適切なウェブ媒体を選定する。
    4. ECサイトの運営を日本人が行うのか、現地のネイティブスピーカーに任せるのかを決める。現地の顧客の購買意欲を揺さぶるようなキャッチコピーの作成や施策を展開するには、日本人ではなく現地のネイティブスピーカーにまかせた方が良い

    低リスク・低予算でグローバルECを実現するソリューション

    従来企業が海外に進出する場合、システムや物流インフラを企業ごとに構築する「オンプレミス型」が主流だった。しかし、オンプレミス型は内部統制が実現する一方、他国に水平展開する際にカスタマイズしにくいという欠点がある。

    また、グローバルECにおいては「言語対応」「決済・通貨対応」「税金マネジメント」「コンプライアンス」「顧客対応」といったビジネスインフラを国や地域ごとに最適化しなくてはならない。

    さらに、グローバル市場は変化が激しいため、準備期間が短く初期投資を抑えられ、かつ、頻繁にアップデートできるソリューションが求められている

    デジタルリバージャパンでは、グローバルECのこうした課題を解決するため、クラウドベースのグローバルEコマースソリューションを提供している。「マーケティング」「ECサイト構築」「受発注」「CRM」「決済」などのサービスを、企業のニーズに合わせて組み合わせ、世界規模でのECを実現するソリューションだ。

    デジタルリバーのグローバルECソリューションの特徴
    デジタルリバーのグローバルECソリューションの特徴

    プラットフォーム&ホスティング

    マルチテナント型のSaaSのEC基盤を軸としたソリューション。ショッピングカートから管理ツールまでEC機能をワンストップで提供しており、グローバル企業が運営する世界基準のECサイトを手軽に構築・運営できる。

    ペイメント&リセラーサービス

    世界200種類以上の支払い方式をシングルゲートウェイで利用可能。税理サービス、外国為替、不正行為防止など多様なサービスも揃えている。

    デジタルリバーの海外ネットワークとパートナー企業のサービスによって、世界各国・地域で、中核ソリューションとサポートソリューションを組み合わせて提供する。

    オーダー管理、返金対応、コンプライアンス対応、税金の徴収・申告などの仕組みも提供しているほか、デジタルリバーが代理店機能を果たすことで、海外に現地法人を持たない企業の海外販売も支援する。

    プロフェッショナルサービス

    国ごとに最適化されたマーケティング活動から店舗運営代行まで、さまざまなサービスを提供している。対象国のEC市場に精通したデジタルマーケティングエージェンシーが、SEOやSEM、アフィリエイト、ウェブ広告の企画や運用を行い、各国ごとに最適化されたプログラムで売上拡大を支援する。

    ◇◇◇

    デジタルリバージャパンは、ソリューションの展開にあたり、さまざまなジャンルのパートナーとのエコシステムを形成してきた。今後はシステムインテグレーターとのパートナーシップも進め、日本企業の越境ECをさらに支援していく。

    関連リンク:

    伊藤 秀樹

    ライター

    確認済み
    30 分 56 秒 ago
    ネットショップ担当者フォーラム フィード を購読

    人気記事トップ10

    人気記事ランキングをもっと見る

    企画広告も役立つ情報バッチリ! Sponsored