ネットショップ担当者フォーラム

大塚家具がECの本格展開で掲げる商品とサービスのオムニチャネル施策とは

9 years 3ヶ月 ago

家具大手の大塚家具は3月10日、EC事業の強化とオムニチャネル化の推進などを含む「経営ビジョン」を発表した。

商品紹介サイトとECサイトの統合、EC対象商品の拡充などに取り組む。インターネットの普及で家具の購買スタイルが変化していることを受け、 ECとリアル店舗をシームレスにつないで商品やサービスを提供していく。

EC商品を6月までに4000種類に拡充

3月に商品紹介サイトとECサイトを統合、インターネットで商品情報を調べたユーザーがECサイトを利用しやすくした。

EC対象商品は2017年6月までに現在の約2800種類から4000種類に拡充する。品ぞろえや価格競争力を生かし、EC事業を店舗と並ぶ第2の柱に育てたい考え。

4月をめどに、家具の訪問提案や採寸サービスのWeb申込を開始する。2016年9月にリリースした家具の配置をシミュレーションできるAR(拡張現実)アプリなどと併せ、自宅で家具を検討しやすくする。

大塚家具が手がけるEC強化に向けたオムニチャネル施策

大塚家具の商品とサービスのオムニチャネル化施策(画像は「経営ビジョン」から編集部がキャプチャ)

大塚家具がEC事業の強化に取り組む背景には、インターネットの普及に伴い家具の購買スタイルが変化していることがあげられる。購買前にインターネットで情報収集する世代が家具を購入する年代に差し掛かったことから、「インターネットでのプレゼンスがリアル店舗の集客に直結する」と判断した。

大塚家具のネット通販は2009年に開始。一時、EC事業を縮小したものの、2016年に「IDC OTSUKA オンライン」をリニューアルしている。

大塚家具が指摘する消費者の購買行動の変化

大塚家具が指摘する消費者ニーズの変化(画像は「経営ビジョン」から編集部がキャプチャ)

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

ドクターシーラボ公式ECサイトの公開停止の影響は? 1か月半で通販売上は最大11億円減

9 years 3ヶ月 ago

ドクターシーラボは約1か月半にわたって公開を停止していた公式ECサイトを、3月14日10時にリニューアルオープンする。

当初、2月8日に公式ショッピングサイトをリニューアルして公開する予定だったが、システム変更などの開発面で混乱が生じていたという。

公式ECサイトの休業期間中、通販はコールセンターでの受注が中心だった。主力商品の購入が可能な特設ECサイトを立ち上げたものの、「2月以降の通信販売の売上に影響を受ける見込み」(親会社の社シーズ・ホールディングス)。

2~3月の当初想定顧客数に対して10%程度の脱落を保守的に見込んでおり、通販売上は最大で11億円減の影響を受ける見通し。

ドクターシーラボ公式ECサイトの公開停止の影響は? 1か月半で通販売上は最大11億円減

公式ECサイトでは3/14の再開予定を告知している(画像は編集部がキャプチャ)

ドクターシーラボは2月6日、会員ステージが上がるほどポイント優待率がアップする新優待サービス「Ci:Labo33」をスタート。これまでの4~14%といったステップアップ割引に代わり、「サンキューポイント」を最大33%付与する制度に変更した。

割引からポイント付与への移行で、まとめ買いをしやすい環境を作る狙いがあると見られる。

この新制度のスタートに伴い通販サイトのリニューアルを進め、2月8日に刷新版のECサイトをオープンする予定だった。

シーズ・ホールディングスは当初、2017年7月期の通販売上は255億5000万円を予想していた。ただ、1か月半にわたるサイト刷新の影響を保守的に見積もり、下期(2017年2~7月期)に11億円の減収を想定。通期(2017年7月期)の通販売上高は従来予想比11億円減少の244億5000万円を見込んでいる。

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販・ECに関する業界新聞の編集記者、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約11年。日々勉強中。

瀧川 正実

取扱高2倍! 商品数3倍! 店舗数16倍! ヤフーのeコマース革命は第二章へ【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

9 years 3ヶ月 ago

3年で取扱高2倍! 商品数3倍! 店舗数16倍! と、ものすごい伸びです。プレミアム会員の年間客単価が3.5倍と優良顧客の囲い込みにも余念がありません。eコマース革命の第二章は「お得革命」ということなので、ユーザー側としてはどんどんメリットが増えそうです。2017年もYahoo!ショッピングに注目です。

eコマース革命の第二章は買い手への革命!

ヤフー小澤氏が語る「Yahoo!ショッピング2017年の戦略」と「2016年の振り返り」 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/4073

まとめると、

  • 「ロイヤルカスタマーの醸成(リピート施策)」「集客の大幅増(集客)」「販促企画の拡大(販促施策)」「お客様からの信頼(信頼性)」は、2017年も継続
  • Yahoo!プレミアム会員に向けたポイント施策が成功。非プレミアム会員と比較すると、年間客単価が3.5倍も高い
  • ヤフー、ソフトバンク社員も「Yahoo!ショッピング」で購入しているが、お願いだからヤフオク!では売らないでと言っている

eコマース革命は出店料を無料にするなど、売り手に対する革命だった。これからeコマース革命は第二章に入る。第二章は買い手への革命だ。やりたいのは“お得”革命。これを実現したい。腹を決めて“お得革命”をしっかりとやり遂げたい。ソフトバンクとYahoo!ショッピングの連動などが2017年にやること。Yahoo!ショッピングの出来上がった流れにしっかりと乗ってほしい。

Yahoo!ショッピングの勢いが止まらないですね。特にYahoo!プレミアム会員の年間客単価が3.5倍というのはすさまじいです。ソフトバンクユーザー向けの施策も成功していますし、社員も購入するなどグループの強みを最大限に活かしていますね。お得革命がどうなるかも楽しみです。

ネットショップは見栄えからじゃなくて集客からです

ネットショップ始めたけど「全っ然売れへんねん!」【オカンでもわかるWeb集客の基礎】 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/4009

まとめると、

  • インターネットでできる基本的な集客施策は、SEO、リスティング広告、アフィリエイト広告、アドネットワーク、ソーシャルメディアマーケティングの5つ
  • 特にSEOはインターネット集客に欠かせない施策の1つ
  • アフィリエイトは成果報酬型であること、新規ユーザーの獲得に強いこと、第三者目線での訴求ができることが強み

ネットショップはまずは集客ですよね。人が来ないと写真も文章も見てもらえませんから。記事に書かれてる5つの施策は基本中の基本ですので、どんなものかは知っておかないといけません。しかし、オカンのコメントがおもしろすぎますw

モバイルファーストインデックスも大切だけどAMPも大事

ECサイト初のAMP成功事例? AMP対応したインドのショッピングサイトは1日の注文が52%増加、一覧ページのトラフィックが59%増加 | 海外SEO情報ブログ
https://www.suzukikenichi.com/blog/first-succesful-case-study-of-amp-ecommerce/

まとめると、

  • インドのショッピングサイト「Snapdeal」 はコンテンツ全体の70%~80%をAMP化
  • 1日の平均オーダーが52%増加、一覧ページの1日の平均トラフィックが59%増加
  • AMPのキャッシュからも購入が可能で、普通のECサイトの購入プロセスと変わらない

いずれにしても、EC サイトの AMP ページで実際の購入まで可能になっているという事実は真実です。

しかも、ただ単に AMP 化したということではなく、AMP 化によって成果が出ています。

AMP は記事コンテンツを配信するパブリッシャーだけが恩恵に預かれる仕組みという概念を、少しずつかもしれませんが払拭できそうです。

これはネットショップを持っている人にとっては衝撃です。モバイルファーストインデックスに対応することを考えながら、AMPのことまで考えないといけません。PCサイトをメインに考える時代は終わってしまいましたね。

EC全般

自社ECのお客様像をデータから明らかに!? 17の数字で振り返る2016年自社EC | ヒトテクノロジーラボ
http://hitoteku.com/topic_list/2016ECmatome

これを見てもスマホ化の流れが顕著です。客単価はPCが高いものの、購入数自体はスマホ。

家計簿 Zaim 購買データを統計解析した「プレミアムフライデーの会社員の支出」発表 | 株式会社 Zaim
https://blog.zaim.net/?p=2641

前年同時期と比較した伸び率なので説得力のあるデータです。個人的には「プレミアムフライデーってなに?」だったのですが。

アパホテル、客室テレビで動画コマースを開始 | 通販新聞
http://www.tsuhanshinbun.com/archive/2017/03/post-2788.html

これはありそうでなかった施策。成果が出これば他も追随するかもしれませんね。

自社ECサイトは「何曜日」「何時」「何のデバイス」で買い物されているの? | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/4083

このデータはすでに知っている人も多いのでは? 知らなかった人はGoogle アナリティクスなどで確認を。

100人に聞いた「スマホでついポチっと買ってしまったもの」教えて! | WP
https://www.webprofessional.jp/realistic-ec-usage-status-seen-from-unexpected-expensive-items/

「ユーザーの利用回数や利用金額にはまだまだポテンシャルがあるようにも思えます」。ライトユーザーはまだまだ多いです。

データフィード広告市場規模、2020年は1,507億円に[ビカム・デジタルインファクト調査] | ECzine
http://eczine.jp/news/detail/4355

データフィード広告も必須になってきました。自力では難しいことも多いので、依頼先を早めに見つけておきましょう。

ヤマトヤマトの1週間【今週のネッ担人気記事ランキング】 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/4089

ヤマト関連の記事はこちらで。

スピード配送ではアマゾンに勝てない――ウォルマートがプライム対抗策を廃止した理由 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/4082

「とにかく低価格で送料無料を望む家庭やユーザーも、ウォルマートに移っていくかもしれません」。この流れは日本にも来るのでしょうか?

今週の名言

「ソーシャルで拡散すれば良いじゃん」は、「お金が無いならヒットビジネスを考え出せばいいじゃん」と同じくらいバカっぽいので、よくよく考えてから言いましょう

「そーだ、ソーシャルで拡散しよう」とか、泥縄では無理なんで! | More Access! More Fun!
https://www.landerblue.co.jp/blog/?p=31645

簡単にできるのなら誰でもやってますよね。上手くいかないから価値があるわけで。

森野 誠之

運営堂

運営堂代表。Web制作の営業など数社を経て2006年に独立後、名古屋を中心に地方のWeb運用を支援する業務に取り組む。現在はGoogleアナリティクスなどのアクセス解析を活用したサイト・広告改善支援を中心にWeb制作会社と提携し、分析から制作まで一貫してのサービスも開始。豊富な社会・業務経験と、独立系コンサルタントのポジションを活かしてWeb制作や広告にこだわらず、柔軟で客観的な改善提案を行っている。理系思考&辛口の姿勢とは裏腹に皿洗いを趣味にする二児のパパ。

森野 誠之

情報漏えいを防ぐECサイトの不正アクセス対策は何が必要? 【流出責任の裁判例あり】 | 通販新聞ダイジェスト

9 years 3ヶ月 ago

通販サイトが不正アクセスを受けて、顧客情報を流出させてしまう事故が後を絶たない。情報処理推進機構(IPA)では1月、SQLインジェクションのぜい弱性に関する注意喚起を公表。ぜい弱性があることを知らないまま運営しているサイトは相当数あるとみられるからだ。また、2月にはオープンソースのコンテンツ管理システム(CMS)「WordPress(ワードプレス)」に重大なぜい弱性が発覚した。セキュリティーを意識した通販サイト運営には何が必要なのか。

情報漏えいを防ぐECサイトの不正アクセス対策は何が必要? 【流出責任の裁判例あり】 不正アクセスが原因とみられる2016年以降の主な情報流出事件(ネット販売関連のみ)
不正アクセスが原因とみられる2016年以降の主な情報流出事件(ネット販売関連のみ)

IPAでは1月25日、中国の「WooYun」というウェブサイト(上から3番目の画像は「インターネット・アーカイブ」で保存されていた同サイトの過去のトップページ)に、SQLインジェクションのぜい弱性が存在する日本のウェブサイトが約400件登録されていることが判明したと発表した。同サイトはぜい弱性のポータルサイトで、投稿者が発見したウェブサイトのぜい弱性情報を投稿できる仕組み。日本のメディアでも話題となったが、昨年7月以降閉鎖状態となっている。

IPAによれば、2004年の「情報セキュリティ早期警戒パートナーシップ脆弱性届出制度」発足から16年までに届出されたSQLインジェクションのぜい弱性は1055件。今回判明したぜい弱性は約40%に相当するわけだ。

これらのぜい弱性は、不正アクセス禁止法に抵触する方法により検出された可能性があるため、本来であればIPAの取り扱い対象外。しかし、今回は特例として、このうち248のウェブサイトの運営者に対し、ぜい弱性の存在を連絡しているという。

独立行政法人が「特例」としてこうした対応を公表するというのは、それだけ事態が深刻だということ。IPAでは通知したサイトの詳細は明らかにしていないが、通販サイトが含まれていることも十分に考えられる。さらに問題なのは、こうしたぜい弱性が氷山の一角ある可能性が高いこと。IPAでも「セキュリティーを考慮したウェブサイト構築と検証が、いまだにほとんど実践されていない」と警告する。

SQLインジェクションのぜい弱性を突いた不正アクセス事件は後を絶たない。最も知名度の高いぜい弱性と言えそうだが、なぜ無くならないのか。IPA技術本部セキュリティセンター情報セキュリティ技術ラボラトリー脆弱性分析エンジニアの大道晶平氏は「セキュリティーを意識していない開発者が多いのが実情だろう。『コードは書けるがSQLインジェクションを知らない』という開発者もいるはずだ」と指摘する。

情報漏えいを防ぐECサイトの不正アクセス対策は何が必要? 【流出責任の裁判例あり】 情報処理推進機構(IPA)では「ウェブアプリケーションのセキュリティー実装チェックリスト」を公開している
IPAでは「ウェブアプリケーションのセキュリティー実装チェックリスト」(IPAのサイトにジャンプします)を公開している

拡張機能に注意

2月に発覚したワードプレスのぜい弱性は、悪用することでワードプレスを使うサイトが簡単に改ざんされてしまうというもので、IPAなどが注意を喚起。JPCERTコーディネーションセンターでは、ワードプレスを利用していると思われる国内の複数サイトが改ざん被害を受けたと報告。さらに、米FEEDJIT社では、20のグループが約156万サイトの改ざんに成功したという調査を発表している。ワードプレスで構築した通販サイトも少なくないことが予想されるだけに、該当する事業者は対応する必要がある。

CMSは、ウェブサイトのコンテンツ作成や更新、管理が簡単にできるため、利用する通販サイトは増えている。今回ぜい弱性が発覚したワードプレスは拡張機能も多く、IPAによれば国内外で半数のシェアを占めるなど、個人・法人を問わず利用者は非常に多い。それゆえに攻撃者から狙われる機会も多くなる。

今回発覚したぜい弱性は「REST API」に関わるもの。REST APIは、ワードプレスの使い勝手を良くするための機能で、4.7.0から追加された。ぜい弱性が存在するのは4.7.0と4.7.1。これを悪用すると簡単にサイトを改ざんすることができる。

ワードプレスの開発者は、1月26日付で更新した最新バージョン、4.7.2でぜい弱性を解消。ただ、当初はREST APIのぜい弱性を公表していなかった。深刻なぜい弱性であることから、利用者の安全性を考えて、公表はアップデートが終わったであろう2月1日まで遅らせたとのだという。

それにも関わらず、改ざんされるサイトが多数出てしまった。ワードプレス本体にアップデートがあった場合、初期設定のままなら自動で更新される。しかし「自動更新でバージョンアップすると、PHPとのバージョンの整合性が取れなくなったり、拡張機能が使えなくなったり、他の製品との連携が取れなくなったり、さまざまな理由で正常にサイトが運営できなくなる恐れがあるので、自動更新をオフにして、更新は手動でしている利用者が多いのではないか」(大道氏)。

REST APIのぜい弱性に関しては開発者がブログで公開したため、セキュリティー関係者などの間では大きな話題となったものの、肝心の利用者には危険性が伝われなかった恐れがある。とはいえ、REST APIのぜい弱性が公表されるまで、製品更新からは1週間ほどのタイムラグがあった。その間にアップデートしてもサイトに問題が起きないかどうかをチェックし、最新版にすることはできたはずだ。大道氏は「仮に深刻な脆弱性のアナウンスがなかったとしても、最新版にするという習慣付けが重要だ」と説く。

今回問題となっているぜい弱性は、ワードプレス本体にあったものだ。ただ、ワードプレスの場合、拡張機能のぜい弱性が発覚することの方が件数としては多い。拡張機能は個人や小規模な組織が開発することがあり、セキュリティーへのケアが不十分だったり、最後に更新してから何年も経過していたりすることもあるため、本体よりもぜい弱性が見つかりやすいのだ。大道氏は「アップデートはきちんとすることはもちろん、メンテナンスされていない拡張機能はなるべく使用しないようにすることが重要だ」と話す。

CMSを利用した通販サイトは多く、例えばワードプレス用の買い物カゴプラグインとしては「Welcart e-Commerce」がある。また「EC-CUBE」はネット販売対応のCMSだ。

CMSは知識や技術の乏しいユーザーでも簡単にコンテンツの作成・更新ができる一方で、利用者がセキュリティーへの意識が低いと大きな被害を生み出す恐れもある。運用面でも、管理者権限を与えるユーザーを制限したり、認証画面が外部からアクセスできないようにするパスワードは強固なものにする、といった対策が求められる。

「WooYun」では日本サイトのぜい弱性が公開されていた 情報漏えいを防ぐECサイトの不正アクセス対策は何が必要? 【流出責任の裁判例あり】
「WooYun」では日本サイトのぜい弱性が公開されていた(画像は「インターネット・アーカイブ」で保存されていた過去のトップページ)

“流出責任”はどこに

システム会社の過失認める、売り上げ損失は避けられず

企業が通販サイトのぜい弱性を原因として顧客情報を流出させてしまった場合、サイト構築を委託した外部企業に責任を問うことはできるのだろうか。

SQLインジェクションのぜい弱性を突かれてカード情報流出事故を起こした通販サイトの運営企業が、システム開発会社に損害賠償を求めた裁判があり、東京地裁の判決では賠償請求が一部認められた(判決は2014年1月23日、確定)。

これは、インテリア商材を販売する会社(以下A社)が、通販サイト構築を委託したシステム開発会社(以下B社)を訴えたもの。判決文によれば、サイトのサーバーが不正アクセスされ、最大1万6798件の個人情報(うちクレジットカード情報は7316件)が流出。サイトにはSQLインジェクションに対するぜい弱性などがあった。

A社では「個人情報流出を防ぐためのセキュリティー対策をしていなかった」などとして、B社に対して顧客への謝罪費用(約1900万円)、売り上げ損失(約6000万円)など、合計で約1億1000万円の賠償を求めた。一方、B社では「SQLインジェクションで第三者がカード情報などの重要情報を取得したとは認められない」「適切なセキュリティー対策を講じたウェブアプリケーションを提供する必要はあるが、セキュリティーレベルを整備し続ける義務はない」「不正アクセスは想定不可能な方法で行われたもので、予見可能性はなかった」などと反論した。

判決では「流出の原因はSQLインジェクションである」とした。B社の責任については「個人情報流出を防ぐために必要な対策を施したプログラムを提供すべき債務があった」とした上で、経済産業省やIPAによるSQLインジェクション対策に関する注意喚起を根拠に「SQLインジェクション対策をする必要があった」とし、必要な対策(バインド機構の使用とエスケープ処理)を行っていなかったことを指摘、重過失を認めた

一方でA社の責任も認めた。当初は顧客のカード情報が保存されない仕組みだったものの、利用されたカード会社情報を取得するようA社側の要望があり、データベースに保存する方式(暗号化はなし)に変更。B社から保存しない形式への改修提案を受けていたのに、A社が放置していたからだ。判決では3割の過失相殺が相当とした。

認めた賠償額は約3230万円。顧客への謝罪費用はほぼ満額認められたが、売り上げの機会損失については400万円のみが認定された。ここから3割の過失相殺を計算し、B社の賠償額は約2260万円となる。

今回は通販サイト側の主張が一部認められたが、全ての流出事件に当てはまるかどうかは分からず、また売り上げの機会損失は避けられない。基本的には発注者側が要件を明確にすることが重要だ。カード情報の取り扱いや、SQLインジェクションなどのぜい弱性の有無をチェックする検査を行うことなど、きちんと指示をしておく必要がある

今回の例では「管理者のID・パスワードが容易に推測可能なものだった」(B社はA社の変更を前提としていたと主張)など、通販企業がサイト運営に際し十分な知識を持っていたのか疑わしい部分もある。「無関係」と油断をせず、意識を高める必要があるだろう。

IPAが公表している情報セキュリティ対策

通販新聞

スマホECで買い物する消費者はアプリ派、それともブラウザ派? ニールセン調査

9 years 4ヶ月 ago

ニールセンが公表した2016年のPCとスマートフォンの利用実態調査レポート「Digital Trends 2016」によると、2016年第4四半期(10月から12月)におけるスマートフォン(スマホ)からのインターネット利用者数は前年同期比約13%増の5897万人だった。増加率は鈍化したものの、利用者の実数は同約656万人の増加。

スマホ上でのアプリとブラウザの利用状況を見てみると、アプリの利用者数は5812万人、ブラウザは5574万人と大きな差はない。

ただ、1人当たりの利用時間はアプリがブラウザの約5倍、1日当たりの利用回数はアプリがブラウザの2.5倍だった。

「ECで使うアプリは1つだけ」が61%

「旅行」「グルメ」「EC」などカテゴリーごとに1つのサービスしか使わないユーザーの割合を見ると、「EC」はアプリが61%、ブラウザは30%。

アプリユーザーは1つのサービスのみを使う傾向が強いことが示された。「新聞社系ニュース」もアプリの数値がブラウザの約2倍に達している。

ニールセンが公表した2016年のPCとスマートフォンの利用実態調査レポート「Digital Trends 2016」 アプリしか使わないユーザーの割合など

カテゴリーごと1サービスのみの利用者割合(2016年10月)

サービスカテゴリーごとのアプリとブラウザの利用割合は、「オークション・フリマ」「SNS」はアプリの利用時間が長いユーザーの割合が多い。「新聞社系ニュース」「旅行」「グルメ」はブラウザが中心となっている。

「EC」はブラウザのヘビーユーザー(利用時間シェア90%以上)の割合が41%を占めているが、アプリのヘービーユーザーも34%に達している。全体ではブラウザ派とアプリ派はほぼ半々だった。

ニールセンが公表した2016年のPCとスマートフォンの利用実態調査レポート「Digital Trends 2016」 アプリとブラウザの利用時間の割合

ブラウザ・アプリ利用時間のシェア別利用者割合(2016年10月)

ニールセンのエグゼクティブアナリスト・中村義哉氏のコメント

消費者が様々な生活の場面で、スマートフォンをどのように使いこなしているのか、企業がその利用動向をしっかりと理解しなければならないタイミングになったと言えます。例えば、本レポートが明らかにしているように、「カテゴリーによっては、アプリではなくブラウザを中心に利用している人が多い」といった動向を把握することで、最適な形でユーザーに情報を届けることが可能となります。また、アプリが利用されている場合でも、「各カテゴリーで1つのアプリしか使わない人が多い」といったことを理解することで、自社のアプリ戦略を、今後どうするべきか具体的に考えるきっかけとすることができるでしょう。さらには、上記のような基本的な利用動向に加え、例えばグルメ情報であれば、レストランを探す場面で、いつ、どこで、ブラウザからどのように情報取得をしているのか、より具体的な行動に結び付けて理解していくことが、マーケティングの効果を最大化する上で重要な視点であると思います。

調査概要

「Digital Trends 2016」は、国内4万人以上のオンライン視聴者パネルからデータを収集して作成されるPC版インターネット視聴率情報「Nielsen NetView」や、国内8000人(iOS、Android各4000人)の調査協力モニターから取得するアクセスログ情報を元に作成さる「Nielsen Mobile NetView」のデータを元に作成されている。

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

カード情報など約72万件が漏えいか。決済代行のGPOペイメントゲートウェイ

9 years 4ヶ月 ago

GMOペイメントゲートウェイが運営を受託している2つのサイトが外部から不正アクセスを受け、セキュリティコードを含むカード情報71万9830件が漏えいした可能性があることがわかった。

使用していたアプリケーションワークフレームに外部から悪意あるプログラムが仕込まれたことが原因。

不正アクセスを受けたのは、東京都の「東京都税 クレジットカードお支払いサイト」と独立行政法人住宅金融支援機構の「団体信用生命保険特約料クレジットカード支払いサイト」の2サイト。

東京都税のサイトからは67万6290件のカード情報(カード番号、有効期限)、住宅金融支援機構のサイトからは4万3540件のカード情報(カード番号、有効期限、セキュリティコード、カード払い申込日、住所、氏名、電話番号、生年月日)が流出した可能性がある。一部顧客のメールアドレスやサービス加入日なども漏洩したとみられる。

3月10日時点で該当2サイト以外について、GMOペイメントゲートウェイのサービスで同様の問題は発生していないとしている。

アプリケーションフレームワークである「Apache Struts2」の脆弱性を突かれた。「Apache Struts」 は、Apache Software Foundationが提供するJavaのウェブアプリケーションを作成するためのソフトウェアフレームワーク。リモートで任意のコードが実行される脆弱性が存在し、第三者によってサーバ上で悪意あるコードを実行された可能性があるという。

3月8日に独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が「Apache Struts2」の脆弱性について公表。「Apache Struts2」の脆弱性は、攻撃者が「Apache Struts2」に悪意あるリクエストを送信することで、遠隔からサーバ上にて任意のコードが実行される可能性があるというもの。

GMOペイメントゲートウェイが運営を受託していたサイトが不正アクセスを受けカード情報が漏えい

GMO-PGのトップページにはお詫び文が掲載されている(画像は編集部がキャプチャ)

GMO-PGのセキュリティ対応

GMO-PGは、JCB・American Express・Discover・MasterCard・VISAの国際クレジットカードブランド5社が共同で策定したクレジット業界におけるグローバルセキュリティ基準「PCIDSS」に準拠。ほかには、情報セキュリティ管理のグローバル・スタンダード基準とされる第三者認証基準のISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)認証基準である国際規格ISO/IEC 27001:2013(国内規格JIS Q 27001:2014)の認証などを取得している。

なお、経済産業省主導の「クレジット取引セキュリティ対策協議会」(事務局は日本クレジット協会)が2017年3月にまとめた「クレジットカード取引におけるセキュリティ対策の強化に向けた実行計画-2017-」では、PSP(Payment Service Provider、決済代行業者)については、「カード会社(イシュアー・アクワイアラー)及びPSPについてはPCIDSS準拠を求めることとする」と規定している。

不正アクセス発覚の経緯

2017年3月9日の午後6時、IPAが公表した「Apache Struts2の脆弱性対策について(CVE-2017-5638)(S2-045)」、および一般社団法人 JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT)の「Apache Struts2の脆弱性 (S2-045) に関する注意喚起」の情報に基づき、GMOペイメントゲートウェイのシステムへの影響を調査。3月10日未明に2サイトへの不正アクセスの可能性を確認した。

カード情報が流出した顧客への対応は、クレジットカード会社と協議して進めていく方針。再発防止策を検討するため、3月10日にセキュリティ専門会社によるシステム調査を開始した。警察への捜査協力も行うとしている。

決済代行会社やプラットフォーム提供会社など、EC支援企業による過去の情報漏えい事故では、2011年にASJの決済代行サービス「ASJペイメント」においてクレジットカード利用客のカード情報が漏えい。

また、2016年にはパイプドビッツが提供しているECプラットフォーム「スパイラルEC」や、カゴヤ・ジャパンのデータベースサーバーからカード情報が流出している。

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

15年以上の通販ノウハウを活用したECソリューション「RetailCube」は何がすごい? | 『ヨドバシ.com大躍進の舞台裏 ネット通販11社の成功法則+関連サービス260まとめ』ダイジェスト

9 years 4ヶ月 ago

SI・受託開発などを手がけるTISは2015年10月から、EC事業立ち上げ支援ソリューション「RetailCube(リテールキューブ)」の提供を開始した。

「RetailCube」は、15年以上にわたって培った通販企業、家電メーカー、製造メーカー、百貨店、中小流通事業者などでのECサイト構築技術や業務ノウハウをもとに提供するトータルソリューションで、すでに多くの導入事例も出てきているという。

サービスの特徴や今後の展開について、デジタルインテグレーション事業部デジタルインテグレーション第2部主査の山本豪氏に聞いた。 写真◎小松正樹

長年の通販サイト運用の知見を活かし、サイト構築後もアドバイス

ECサイトを新たに構築したり、サイトをリニューアルする際、多くの会社ではなんとなく必要な機能からパッケージベンダー選び、パッケージベンダーの提案を基にサイトを作りがちです。ただ、本当に重要なのはECサイトを構築、リニューアルすることで何を実現するかです。

当社では、その企業の経営課題や運営していく上で達成すべき目的を事前にしっかりと打ち合わせを実施。企業が設定した目的に対してECサイトをどう活用したらいいかを検討した後に、パッケージをどのようにカスタマイズをすればいいのかを提案することにしています。

こうした企業の目的を重視した提案は、当社が過去からのさまざまなECパッケージでの構築経験に加えて、スクラッチでの大型システムを構築してきたからこそ、可能なアプローチだといえます。

また、長年多くの通販サイトの運用を見てきた我々の知見を活かし、サイト運営中にもさまざまなアドバイスを行うことができます。単に作っただけで終わりにならず、成長させていくことがサービスの最大の特徴と言えます。

ネット通販売り上げが年間10億円~100億円を目指している企業が対象

ECサイト構築サービス「RetailCube」では「BRAIN」「BASIC」「ADVANCE」の3つのサービスに大別できます。

ECサイト構築サービス「RetailCube」では「BRAIN」「BASIC」「ADVANCE」の3つのサービスに大別できる。構築前の検討が成功を左右します。お客さまの今の課題に応えます。
RetailCubeの概要

想定しているお客さまは、ネット通販売り上げが年間10億円~100億円を目指している企業。今後、費用対効果を高めつつ売上や会員数を伸ばしていこうとする企業にとって最適なサービスだと考えています。

最近では特にメーカーからの引き合いが多くなっています。メーカーの場合、既存の流通網との関係がある中で、EC事業をどこまで大きくしていくかについて、事前にしっかりと確認した上でECサイトを作らなければならないため、当社のサービスがよく合うのだと考えられます。

数よりも質の高いサービスを提供し続けられる会社に

「RetailCube」は現在、連携先を拡大させています。たとえばサイト内検索の専門会社であれば、その技術についてさらに機能改善を進めることができますが、当社が同じレベルでやろうとすると価格的になかなか対抗できず、結果、クライアントの負担になってしまいます。

そのため、今後も専門の技術を持つ企業と連携しながら、さらにいいものをクライアントに提供できればと考えています。

当社のサービスは、サイトを作ってそれでおしまいではなく、1社1社と議論をしながら一緒になってEC事業を成長させていくサービスです。

そのため、ECサイト構築市場のシェアを大きく獲得することはなかなか難しいとは思いますが、導入していただいた会社にとって満足いただき、質の高いECサイト構築サービスといえばTISといわれるような存在になっていければと考えています。(談)

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ネットショップ担当者フォーラム編集部

物流は「安さ」それとも「サービス」重視? マーケティング視点で考える物流の考え方 | いつも.のECコンサルタントが明かす、売り上げアップにつながるEC最新情報

9 years 4ヶ月 ago

みなさまこんにちは。株式会社いつも.のコンサルタントです。物流費について今回はお話させて頂きます。

物流費というと、ルーティーンワークという事から多くの企業では削減すべきコストと捉らえ、可能な限り削減すべきものとして考えられがちです。しかし、見方を変えると顧客の満足度を向上させるためのサービス費、マーケティング費として捉えることもできます

代表的な2つの考え方とそれぞれの特徴についてご紹介しましょう。御社の戦略に合った物流の考え方があれば是非その運用方法について参考にしてみて下さい。

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スピード・価格重視の物流

EC物流において大きく2つある考え方のうち1つは、物流費を運営コストの一部と捉え、削減した分は販売価格に還元して少しでも早く・安く商品をお届けしようと考える『スピード・価格重視の考え方』です。

大規模小売店や大手EC企業などによく見られるこの考え方では、受注スルー率(商品を受注してから出荷するまでの人の手間をオートメーションで省く比率)を最大限高めてコストを抑える事が重要となります。

そのため企業によってはバックヤードを省略化する目的で、決済方法を最小限に絞り込み、注文ごとの特別な要望、エンドユーザーの自由記入はできるだけ入らないようにしてバックヤード業務の効率化を図ります。そのため、エンドユーザーにとっては多少オーダーの自由が制限される傾向にありますが、バックヤード業務を簡略化した結果、お買い求めやすく、最高のスピードで商品を提供する事をサービス価値と捉えています。

この方法はマーケティングとバックヤードがお互いを熟知し、綿密に連携する必要があります。

どれかが欠けると「商品力がない」「対応が悪い」だけのお店となってしまいます。「お買い求めやすい商品」「対応が早い」お店となるためには、マーケティングとIT部門、物流部門で連携した業務構築が必要となり、多くの企業では長期間におよぶ開発のための人材育成、IT投資のコストが必要となります。この部分を委託先の物流会社やシステム会社に求めても、取り引きの範囲外として扱われてしまい何も提供されない事がほとんどです。

サービス重視の物流

対して2つ目の考え方は、『サービス重視の考え方』です。

『サービス重視型』は、物流費をマーケティング費用の一部と捉え、バックヤードに費用をかける事で店舗および商品の価値を向上させようという『品質・サービス重視』の考え方です。

ある企業では、稼働日を増やして土日出荷に対応し、17時までの注文を当日に出荷しています。また、注文自由記入欄では配送方法や梱包方法など様々なリクエストにも幅広く対応をしています。また、無料で返品や交換にも対応しています。前述のパターンの2倍は手間をかけています。

このようなサービスを提供することは、受注・出荷処理のオペレーションが煩雑となり、そこに関わる人の人件費および物流費は増大します。しかし、それをサービスと捉えているため、結果として店舗や商品の価値が向上すれば良いのです。

こういった企業の場合、上の事柄に加えて更にオリジナル資材やノベルティを多数利用している事がほとんどです。これにもまた費用が発生しますが、同じく必要な販促費として捉えています。

ただし物流費を闇雲に多くかければ良いわけではありません。エンドユーザー目線で高品質なサービスを提供するための戦略を持った上で重要な業務に費用をかける事が大切です。例えばターゲットが主婦層でダンボールの廃棄が手間と考えている場合、資材は高価なダンボールよりも廉価な袋タイプの物の方が喜ばれる場合もあります。

良かれと思ったノベルティが全く使用されておらず無駄に廃棄されている場合もあります。顧客ニーズを超えるために重要なサービスを選択し、そこに重点的に費用をかけることで初めて店舗、商品の価値は向上します。

加えて高品質をうたう場合、ミスに対しても厳しい評価がなされるようになります。複数の資材やノベルティを注文毎に使い分けて、さらに運送会社の荷物受付寸前までオーダーを受け付ける、等はサービス品質を向上させると同時にバックヤードは煩雑になり、繁忙になります。

その状況でミスなく業務を行うためには、業務の仕組み化、システム化が必ず必要となります。ECはオーダーに対して、商品、資材、帳票類(納品書/指示書/送り状など)、ノベルティを正確に引き当てる事がバックヤード最低限の基本業務です。

これを自動化する事はミスをなくす事につながり、高品質なサービスを維持し、+@の施策に人の手を更に加えられます。これには「カート(モール)/受注管理システム/WMS(倉庫管理システム)/基幹システム」全ての緻密な連携が必要となり、複数のシステムをまたいだ大規模なシステム開発が必要となります。

潤沢な資本力があれば実現も可能ですが、多くの企業ではシステム投資が行えず、最終的には人のノウハウに頼ったアナログな運用を行う事になることになります。

このような受注体制や物流サービスを委託で実現しようとしても、物流会社やマーケティング会社、システム会社単体では解決しない場合がほとんどです。ECの一部を理解しているだけでは実現でず、ECのマーケティングからバックヤードまで全ての理解がないと実現ができません。物流を会社全体として見れるかどうかがカギとなってくるでしょう。

「株式会社いつも.公式ブログ」掲載のオリジナル版はこちら:
安さ重視?サービス重視?物流費の考え方について(2007/03/09)

株式会社いつも.

Eコマースビジネス支援に特化し、成功に必要なコンサルティング、集客、構築・制作、販売、CRM、物流、カスタマー対応までを一社完結で提供。

現在、国内最大規模となる7700社以上の企業(2016年6月時点)とサポート実績があります。約4年前から米国Eコマースの成功事例や情報を研究する専門部署(EC未来研究所)を設け、情報収集と発信を実施。そこから日本流のスマートフォン、ソーシャル、O2O、フルフィルメント、CRMなどのコンサルティングも提供している。

株式会社いつも.

越境EC「やってみたい」が67%、EC関係者の海外向け通販志向が上昇中【eBay調査】

9 years 4ヶ月 ago

イーベイ・ジャパンが実施した国内EC事業者の越境ECに関する意識調査「国内のEC出店者におけるECの海外展開意向」によると、7割近くのEC事業者が越境ECに意欲的だった。回答者の42.1%が越境ECモールに「出店してみたい」を選択。「やや出店してみたい」と回答した25.1%と合わせ、67.2%が出店に前向きな意向を示している。

越境ECの意向度(「出店してみたい」「やや出店してみたい」の合計割合)は2014年が51.4%、2015年55.5%と横ばいだったが、2016年は67.2%と大幅に向上。特に「出店してみたい」と回答した割合が大きく伸びた。

イーベイ・ジャパンは国内EC事業者の越境ECに関する意識調査「国内のEC出店者におけるECの海外展開意向」を実施

越境ECへの抵抗が和らぐ

越境ECへの抵抗度は前年より5.2ポイント下がっており、越境ECの浸透が進んでいる事が読み取れる。

イーベイ・ジャパンは国内EC事業者の越境ECに関する意識調査「国内のEC出店者におけるECの海外展開意向」を実施

越境ECモールに出店している事業者に対して「出品/出店の際の越境ECサイト決定基準」を聞いたところ、上位から「ユーザーとして利用した事がある」「知名度が高い」「信頼性が高い」「利用者が多い」「出店数・出品数が多い」と続いた。

また、eBayのブランドイメージについては、上位から「知名度が高い」「利用者が多い」「ユーザーとして利用した事がある」「店舗数・出品数が多い」「商品の売れ行きが良い」という結果だった。

調査方法は、ECサイトの出店に業務として携わっている全国の20~59歳の男女412人を対象にアンケートを実施した。

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

あの老舗通販「日本直販」がLINEをECに活用、チャットbotで商品提案も

9 years 4ヶ月 ago

トランスコスモスが運営する老舗通販ブランド「日本直販」は3月8日、LINE@アカウントを開設した。若年層に対するプロモーションの接点を増やすのが狙い。

チャットbotを利用してキャンペーンの告知や商品レコメンド、ECサイトへの誘導などを行う。将来はLINEトークの画面上でチャットを通じて消費行動を引き起こす「LINEコマース」をめざす。

「日本直販」は近年、テレビや新聞などマス媒体を中心に低単価商品を販売することで若年層の獲得に力を注いでいる。ただ、メルマガ開封率が停滞していたことから、新たな集客ツールとしてLINEを活用。消費者との新たな接点の創出を急ぐ。

3月8日からLINE@アカウントの開設を記念し、「LINEお楽しみ袋」をWebサイト限定で販売している。

トランスコスモスが運営する通販ブランド「日本直販」でLINEグッズを販売

LINEキャラクターグッズを販売(画像はイメージ)

チャットbotでキャンペーンの告知や商品のレコメンドなどを行う。例えば、ユーザーがトーク画面上に「おすすめ」と投稿すると、「商品ランキングはこちら」というコメントと共ににURLを表示(3/9時点)。顧客との新たなコミュニケーションツールとして「チャットしたくなるLINE@アカウント」をめざしているという。

チャットに人工知能ではなくbotを採用したのは、「IT化が進んだ購買プロセスの中で、少しでも人間性を顧客に感じてほしいという、電話によるコミュニケーションを主軸としてきた老舗通販ブランドとしてのこだわりから」と説明。

「人工知能を搭載せずにどこまで自然なトークができるのか」という挑戦を掲げている。

トランスコスモスは2012年12月、民事再生法の適用を申請していた総通から「日本直販」を譲り受けた。2015年には通販事業をトランスコスモス本体に吸収合併した。

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

東日本大震災で廃業寸前、ピンチをチャンスに変えた加工品会社の復興ストーリー

9 years 4ヶ月 ago

東日本大震災直後、廃業寸前に追い込まれたある加工食品会社が新たな一歩を4月に踏み出そうとしている。岩手県大船渡市に本社を置く水産加工会社「及川冷蔵」。従業員を全員解雇し廃業を覚悟したあのときから6年がたった。「けっぱれ岩手」――こうした言葉に後押しされ事業再生にまい進、ネット販売などを通じて事業再生を成し遂げた「及川冷蔵」の復興ストーリーに迫る。 ※楽天さんの紹介を受け、楽天カンファレンス仙台で取材し、記事にしました。

「楽天市場」のお客さまから、励ましの手紙やメールをいくつも貰ったんですよ。わざわざ会社まで足を運んで激励してくださった方までいて。うちの店のことをそこまで思ってくれる方がいるなら、再開しなくてはいけないと思いました。

津波で工場は全壊し、販売するものがなくなった。廃業を覚悟した。だが、震災後、楽天市場で常連客だった方たちから励ましの声がいくつも届いた。だから事業を再開した――こう振り返るのは、海産物の加工と販売を手がける及川冷蔵の及川廣章社長。

及川冷蔵の及川廣章社長
及川冷蔵株式会社 社長の及川廣章氏

文化2年(西暦1805年)の創業。主力事業は、イクラやサンマなど海産物を一次加工して全国の食品会社への卸売り。直販を始めたのは2000年3月。「楽天市場」に出店し、「及川屋」の屋号で海産物の加工品のECをスタートした。

当時はインターネットで食品を買う消費者は少なかった。だが、EC市場拡大の時流に乗って売上高は右肩上がりで伸びた。震災前、EC事業の年商は最高で約1億6000万円に達していた。

震災前の及川冷蔵
震災前の及川冷蔵

2棟の自社工場が全壊し廃業も覚悟

EC事業が順調に成長していた2011年3月11日、東日本大震災と直後の津波で2棟の自社工場がほぼ全壊した。ECを含む全ての事業が休業に追い込まれた。及川社長は、3月末に約50人いた従業員全員を解雇する決断を下した。

震災直後の及川冷蔵
震災直後の及川冷蔵
震災直後の及川冷蔵
震災直後の及川冷蔵
震災直後の及川冷蔵
震災後、地元の漁港での水揚げの見通しが立たたない状況が続く。廃業を決断する水産加工業者も増えていった。「廃業が頭をよぎった」(及川社長)。

自社工場の全壊、従業員の解雇。事業を再開できる状況ではない。だが、廃業の決断を下すことはなかった。

長年培ってきた及川冷蔵の伝統と歴史に誇りがありますし、お客さまや従業員のためにも、なんとしても再開したいという想いがありました。

こうした想いが及川社長を突き動かし、「震災後1年以内に事業を再開する」と決心した。

そして、震災から半年後の2011年9月。工場などの設備がなくても製造できる商品として、サンマやイワシ、イカなどの天日干しを作り、卸売を再開。解雇した従業員約15人を呼び戻した。

復旧工事が始まった頃の及川冷蔵
復旧工事が始まった頃の及川冷蔵
天日干しの作業の様子
天日干しの作業の様子

商売人魂でEC再開を決意

震災から3年が経過した2014年。工場の再建と従業員の再雇用が徐々に進む。卸売事業は回復の兆しが見え始めていた。だが、経営課題は山積みの状態。ECを再開するメドは立たなかったという。

こうした状況下、EC再開の決断を後押ししたのは、震災後に顧客から届いた激励の手紙やメールだった。

再開に向けて取り組んでおられるとホームページで拝見しました。先週思い立って岩手に出向きました。1日は釜石で民家の泥とがれき出し、もう1日は大船渡で仮設を2か所訪問し、おばあちゃんたちと時間を過ごさせていただきました。何もお手伝いできませんが、1日も早い復旧、復興を願っています。
この度の震災は、東北地方に実家のアル私にとっても大きなショックでした。決して人ごとではなく今でも衝撃的な映像を見ると涙が出てきます。そんな中でも懸命にがんばる皆さまのすがたに、かえって私がなぐさめられています。困難なことも多いと思いますが、またショッピングが可能となったらぜひ利用させていただきますので、がんばってください。月並みなことしか書けず、申し訳ありません。
及川屋さんにはいつも美味しい海産物を送っていただいております。どうしておられるか案じておりましたが、ようやく御社のサイト改装中のお知らせを見つけ、なにはともあれ安心しました。こちらで何かお役にたてることはありませんか? 震災から時間が経ってしまいましたが、まだご不自由にされているものが少なくないと思います。何かご不足なものなど、少しでもおやくにたてるようなことがあれば、遠慮なくお申し付けください。お忙しいと存じますのでご用命以外のお礼メールなどは不要です。
及川屋さん 今回の震災では被害を受けられたことと思い、お見舞い申し上げます。店長の及川典子さんをはじめ、みなさまのご無事をお祈りします。あの塩いくらの味が忘れられませんので、再起を願うのみです。お手伝いできることならご連絡ください。PCでよければ予備機をお送りできますので必要ならご連絡ください。
及川屋に届いた激励のメールの一部

手紙やメールをくださった方々は、「楽天市場」店で普通に買い物をしてくださっていたお客さま。個人的にやり取りしていたわけではありません。それなのに手紙をくれたり、会社まで足を運んでくださったりした。

「パソコンがないと再開できないでしょ」というメッセージとともに、パソコンやプリンターが送られてきたこともありました。本当に嬉しかったですし、なんとしても再開しなくてはいけないと思いました。

リピーターだった顧客からは、及川屋の商品が買えなくなることを惜しむ声が寄せられた。こうした顧客からの声が、会社復興に向かって全身全霊を注ぐ及川社長の原動力となった。

ほぼ復旧した及川冷蔵
ほぼ復旧した及川冷蔵

この地域は定期的に大きな津波がきます。1896年の「明治三陸大津波」のとき、私の先祖は曾祖父を除いて皆、亡くなった。そのときも、曾祖父はお客さまに支えられて事業を再開したと聞いています。

うちの商品を美味しいと言ってくれる方が1人でもいるなら、どんなことがあっても続けていくのが商売人だろうと思っています。

顧客からの励ましの声を力に変え、及川屋は2015年11月に「楽天市場」店を再開した。

秋鮭一番!極上「いくら」の及川屋(楽天市場)
秋鮭一番!極上「いくら」の及川屋(楽天市場)

震災後、地域復興を第一優先とするため、ごく一部を除き取扱商品は地元漁港で水揚げされた魚介類に限定した。仕入れできる食材の範囲は狭まる。他の地域から仕入れる方が安いケースもある。だが、他の地域からの仕入れには頼らない。

「地元の食材を最も美味しい旬の時期に、新鮮なまま加工することで差別化できる」(及川社長)。ピンチをチャンスにする逆転の発想。地域商材に限定することによるメリットに商機を見出した。

いくらの製造風景
いくらの製造風景

2017年4月にリアル店舗をオープン

今では、工場の生産体制が震災前の約8割まで戻り、従業員の多くを呼び戻した。

及川屋は2017年4月、大船渡市内に新しくできる商店街に直営店をオープンする。「ここからギアチェンジをしたい」(及川社長)。これまでは卸事業が主体だったが、リアル店舗と通販の小売事業を本格的に展開する決断を下した。

ネットショップはお客さまと対面こそしませんが、商品の魅力をしっかり伝え、丁寧に接客することが大切だという点ではリアル店舗の商売と本質的には変わらないと思っています。

ネットかリアルかを問わず、これからもお客さまとしっかり向き合っていきたいです。

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

後追い施策でアフィリエイターとの関係性を深めるコツ[ メールのコツとレビューコンテストのススメ] | アフィリエイトの効果が出ていないEC事業者のためのアフィリエイト再入門講座

9 years 4ヶ月 ago

アフィリエイター向けのイベントに出展したり開催したりしても、イベント当日だけを頑張り過ぎて、事後の後追いがまったくできていない……といったケースも目立ちます。「商品を体験してほしい」「ユーザーの意見を直接聞いてみたい」ということが目的ならそれでも良いのですが、せっかくなら提携・稼働といった効果も期待したいものです。

そのためには開催後のフォローアップが欠かせません。今回はリアルイベントの効果を最大化する、開催後のフォローアップについてお伝えします。

イベントは事前準備から後追い施策までがセット

はじめに、イベント開催の効果をどう測るかについて、独自の目標を持っておくと良いでしょう。例えばこんな目標を立てるのはいかがでしょうか?

アフィリエイター向けイベントの目(例)
  • 参加者のうち○人が提携した(大型イベントで、未提携者を提携にする場合)
  • 参加者のうち○人が商品レビューコンテストにエントリーしてくれた
  • 参加者の紹介記事が○本集まった

提携・稼働数については、イベントの規模によって上下します。ASP主催のイベントの場合は、あらかじめ来場予定者数を確認しておくとよいでしょう。

イベント単体で直接的な売上効果を期待したいところですが、残念ながらイベント当日だけでは大きな結果は期待できません。リアルイベントの効果は、事前準備と後追い施策がセットになって実感できるものです。

イベント後に何もしなければ積極的な稼働は進みません。つまり、せっかくイベント開催しても、開催後に記事掲載まで至らないこともあるのです。

後追い施策① メール

まずやるべきは「来場御礼メール」。イベント終了後の翌営業日に来場者へお礼のメールを一斉送信しましょう。開催当日の企画内容を振り返りつつ、「皆さまのおかげでさまざまなご意見やアイデアを得ることができました。ありがとうございました」と伝えましょう。

稼働率をアップさせたいなら

さらに、来場者限定で報酬アップキャンペーンを実施する場合は、期間と報酬率を再度案内し、

「報酬アップ期間内に、ぜひ記事掲載にご協力をよろしくお願いします」

と伝えましょう。また、

「○月○日までに商品レビューコンテストに応募頂いた方には、参加賞として○○をプレゼント」

「○月○日までに紹介記事のURLをこちらのアドレスにお送りいただくと、○○をプレゼントします!」

商品提供などのプレゼントが可能なら、さらに効果的です。期日を定めて記事掲載を促すことをおすすめします。

提携数をアップさせたいなら

大型の展示会形式イベントでは、未提携アフィリエイターとコミュニケーションを取っている場合もあります。未提携アフィリエイターには、ブースに立ち寄ってもらった御礼とあわせて、自社プログラムとの提携をお願いしましょう。

ASPから提供された参加者一覧リストからURLを確認し、自社にマッチするアフィリエイターに個別に連絡を取るとより効果的です。

「ギフト商材を紹介しているあなたのブログで、ぜひ弊社の商品をご紹介ください!」

「○日までに提携していただいた方には、特別な情報をお送りします」

といった感じでアプローチしてみましょう。

後追いメールのポイントは“個別感”

イベントで大切なのは、「アフィリエイターと個別のリレーションを強化すること」イベントで出会ったアフィリエイターが、後に集客に貢献してくれることもあるので、開催後に継続してコミュニケーションを取らないのは非常にもったいないことです。

リアルイベント開催後は、アフィリエイターとはメールのやり取りが中心となります。

リレーションを強化したいアフィリエイターに対して商品の提供や貸し出しを行ったり、招待による直接商談や店舗来場企画をしたりといった、さらなる成果につなげるための関係性作りが何より重要です。

メールをイベント後に数回送信する……と言っても、毎回同じ内容をコピーしたようなメールでは、アフィリエイターに飽きられてしまいます。

一度は対面したことのあるアフィリエイターへ送信するので、可能であれば1人ひとり、顔を思い出しながら、イベント当日にお話しした内容を振り返りつつ「あなた宛に、あなたのために」が伝わるような文面にすることを意識するとよいでしょう。

「記事を拝見させていただきました。弊社の○○をご紹介いただき、ありがとうございます!引き続き、○○をよろしくお願いします」

イベントに来場してくださった○○様にだけ、先行でお知らせします」

「○○様に特別なお知らせです。先日イベントでお伝えした商品が、いよいよ明日から発売開始となります!」

このように、個別感のあるメールを送信したいものですね。「この広告主からメールが来たら必ず開封して読もう」といった結び付きを作るためにも、イベント終了後もアフィリエイターに対して有益な情報を提供していきましょう。

もちろん、すべてをオリジナルで対応するのは大変です。ですが、冒頭にブログやサイトの感想を数行書いて、「以下は皆様と共通のご案内となりますが、ぜひご一読ください」と添えるだけでも、「この広告主は、私のサイトをわざわざ見てから連絡をくれている」という印象を持ってもらうことができます。

個人で活動しているアフィリエイターの特徴として、広告主から評価されていると感じることはとても喜ばれます。参加者全員に個別対応をすることが理想ですが、参加人数が多い場合は、特に関係強化をしたいアフィリエイターだけでも対応してはいかがでしょうか。

後追い施策② 商品レビューコンテスト

ただやみくもに「ご紹介をお願いします!」とメールを送信しても、掲載はなかなか進みません。そこでぜひ企画してほしいのが、イベント参加者限定の「商品レビューコンテスト」です。

展示品の中から好きな商品を選んでもらい、アフィリエイターのサイトやブログで紹介記事を書いてもらいます。広告主はフォームやメールで応募を受け付け、期間内に投稿された記事の中から、優れたレビューに対して受賞者を決定します。受付期間は、最低でも1か月間は設けると良いでしょう。

リンクシェアが昨年実施した「健康・オーガニックフェア 2016商品レビューコンテスト」の様子。

「この商品レビューがすばらしい」「見込み客にとって参考になる」といった基準で審査し、例えば1位~10位までの上位10人に賞金をプレゼント……といった形でアフィリエイターを表彰します。参加者同士競い合ってもらうことで、記事を書くためのモチベーションにしてもらうのです。

可能であればただ受賞者を表彰するのではなく、「商品の特徴を捉えていて、分りやすくご紹介いただけた」「商品写真を多数枚掲載していて、使用感がイメージできた」「広告主の紹介ページにない新しい提案があった」など、受賞理由をそえて評価することを心がけましょう。

◇◇◇

アフィリエイターのやる気をアップさせるのは報酬・賞金はもちろんですが、「広告主からの評価」も大きく関わります。 優れた商品レビューは1記事からの送客数そのものは多くなくても、商品に興味を持った優良な見込み客の誘導が期待できます。

開催後に記事を書くモチベーションを高めるためにも、事後企画として、商品レビューコンテストを盛り込むことをおすすめします。

鈴木 珠世

鈴木 珠世

コミュニケーション・マーケティング コンサルタント

2004年よりギフトメーカーのWebショップ担当を経験。「モノを売る楽しさ」「アフィリエイトの楽しさに目覚め、2008年よりファンコミュニケーションズ、そしてリンクシェア・ジャパンにて、ネットショップ運営者やアフィリエイトサイト運営者に向けた教育・啓蒙活動に従事。その後、売れるネット広告社にて新規媒体営業と通販事業者向けのコンサルティングを行う。

日本アフィリエイト協議会による、アフィリエイト業界関係者が選ぶ「アフィリエイト業界MostValuable Player(MVP)」2012、2013、2014の3年連続の受賞など、受賞歴も多い。共著にて「成功するネットショップ 集客と運営の教科書」を出版。

現在フリーにて、ネットショップ(通販企業)向けのコンサルティングを開始。

鈴木 珠世

ヤマトヤマトの1週間【今週のネッ担人気記事ランキング】 | 週間人気記事ランキング

9 years 4ヶ月 ago

TOP10記事中、5記事がヤマト運輸関連という1週間でした。そんな中、2位に入ったのがヤフー小澤氏。eコマース革命の第2章は“お得革命”。ソフトバンクとYahoo!ショッピングの連動などに注力していくと語りました。

  1. 政府はヤマト運輸の配送問題をどう考えているか。国交省大臣の見解は?

    tweet27はてなブックマークに追加

    石井啓一国土交通大臣「末端の物流業者にとっては相当の負担がかかっていたのではないかと思います」

    2017/3/8
  2. ヤフー小澤氏が語る「Yahoo!ショッピング2017年の戦略」と「2016年の振り返り」

    tweet102はてなブックマークに追加

    小澤氏はこう言う。「ソフトバンクとヤフーは本当にECへ力を入れていく。これに気付いたショップは勝てる」

    2017/3/6
  3. ヤマト運輸のサービス見直しに石原経済再生相が言及「荷主に優越的地位がある印象」

    tweet10はてなブックマークに追加

    3月に入り、石井啓一国土交通大臣、石原伸晃経済再生担当相と、政府の閣僚が「ヤマト運輸のサービス見直し」に言及している

    2017/3/9
  4. ヤマト運輸、単価下落で「儲からない」。宅急便取扱数は過去最高ペースも喜べない理由

    ヤマトホールディングスは2017年3月期に過去実績を大きく上回る18億7000万個の宅急便取扱個数を見込む

    2017/3/7
  5. 再配達を1割削減した「ウケトル」はパンク寸前の宅配業界を救うか

    宅配荷物の追跡・再配達依頼アプリ「ウケトル」を利用すると不在配達は約10%減る

    2017/3/9
  6. ネットショップ始めたけど「全っ然売れへんねん!」【オカンでもわかるWeb集客の基礎】

    オカンのネットショップ開店!「サイトを知ってもらうにはどうしたらいいの?」(連載第1回)

    2017/3/8
  7. サイト開設から半年で売上1億円突破の秘訣は「原体験から生まれたコンセプト」にあり

    韓国ファッションECサイト「HANILOOK」の成長の秘訣に迫る

    2017/3/7
  8. なぜヤマト運輸は荷受量の抑制を検討するのか? 理由は「人手不足」「労働環境の悪化」

    ヤマト運輸では、人手不足とネット販売市場の拡大などでドライバーの長時間労働など労働環境が悪化する状況にある

    2017/3/3
  9. 「ツケ払い」が好調? スタートトゥデイが1年半ぶりにテレビCMを開始したワケ

    注文日から最大2か月後の支払いが可能な決済サービス「ツケ払い」の認知度を高め、会員獲得や流通額の拡大を図る

    2017/3/8
  10. 楽天スーパーセールで売り上げを伸ばすために有効な5つの施策とは?

    イベントページの制作、メルマガなどでの事前告知、セールの目玉商品の打ち出しなど基本的な施策が重要

    2017/3/6

    ※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

    uchiya-m

    ヤマト運輸のサービス見直し、再配達問題……配送に対する消費者のホンネは?

    9 years 4ヶ月 ago

    大手配送会社のドライバー不足などにともなう配送料値上げの動きなど、宅配サービスが曲がり角を迎えている。配送現場の負担を大きく軽減する「再配達の削減」には、消費者の協力も欠かせない。

    どうすれば消費者は再配達削減に協力してくれるのか。2016年に消費者庁が公表した「平成27年度消費者意識基本調査」から、配送サービスに対する消費者のホンネを探る。

    「値引きしてもらえるなら再配達にならないよう気をつける」は約2割

    宅配便の再配達を削減するための取組として協力できることを聞いたところ、「配送日、時間帯を指定する」が87.9%と最も高い。

    次に「在宅確認のために業者から直前の配送通知(電話・電子メールなど)を行うサービスがあれば積極的に利用する」(39.9%)、「都合が悪くなった際には変更の連絡をする」(39.4%)、 「コンビニや駅、配送センターなどでの受取を利用する」(20.5%)と続いた。

    「1回の配達で済んだ場合、料金を安くする、ポイントを付与するなどの特典を付けるサービスがあれば、再配達にならないように気を付ける」を選択したのは20.1%。

    消費者の約5人に1人は、値引きやポイント付与などのメリットがあれば、再配達の削減に協力的であることが示された。

    一方、「自分が再配達削減のために協力できる取組はない」と回答した人は2.5%にとどまった。

    2016年に消費者庁が公表した「平成27年度消費者意識基本調査」から、配送サービスに対する消費者のホンネを探る

    再配達を削減するための取組として協力できること

    「追加料金がかかるなら最速で受け取らなくてもよい」は約6割

    宅配を最速のタイミングで受け取る場合の追加料金に対する意識を聞いたところ、「追加料金がかかるなら、最速のタイミングで受け取らなくてもよい」と回答した人の割合は60.8%だった。

    「品目や状況によって使い分けたい」は32.8%、「追加料金がかかっても最速のタイミングで受け取りたい」は5.4%となっている。

    2016年に消費者庁が公表した「平成27年度消費者意識基本調査」から、配送サービスに対する消費者のホンネを探る

    最速のタイミングと追加料金との選択

    調査概要

    • 母集団:全国の満15歳以上の日本国籍を有する者
    • 標本数:10,000人
    • 地点数:400地点(376市区町村)
    • 抽出法:層化2段無作為抽出法
    • 調査時期:2015年11月5日~11月29日
    • 調査方法:訪問留置・訪問回収法(調査員が調査票を配布、回収する方法)
    • 調査実施委託機関:一般社団法人新情報センター

     

    渡部 和章

    ライトプロ株式会社 代表取締役

    渡部 和章(わたなべ・かずあき)

    新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

    趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

    渡部 和章

    再配達を1割削減した「ウケトル」はパンク寸前の宅配業界を救うか

    9 years 4ヶ月 ago

    宅配荷物の追跡や再配達を依頼できるアプリ「ウケトル」を提供しているウケトルは3月8日、アプリの利用によって不在配達率が約1割減ったと発表した。

    10万人を超えるアプリユーザーを抱えており、アプリの利用データなどから不在配達率の推移を分析したという。

    「ウケトル」とは?

    「ウケトル」は荷物の追跡や再配達依頼を行う無料アプリ。ヤマト運輸と佐川急便、日本郵便と連携しおており、ユーザーは配送状況の確認や再配達依頼を行える。楽天市場やAmazonのアカウントに連携すると、配送ステータスを自動追跡できるほか、届く直前にプッシュ通知を受け取ることもできる。

    2016年4月のリリースから約11ヶ月でダウンロード数は10万DLを超えた(同社の公表数値)。

    ウケトルの実証実験で、約1割の再配達が削減された

    「ウケトル」のサービス特徴(画像は編集部がキャプチャ)

    「ウケトル」の主な機能

    • 荷物状況通知(すぐそこ通知、不在通知、発送通知)
    • ワンクリック再配達
    • 荷物追跡(配送リスト)
    • 履歴管理(配達完了、再購入、Googleアカウント等と連動した履歴保存)
    • 再配達依頼
    • Amazon、楽天の商品再購入

    ウケトルは、ECやカタログやTVなどの通販企業など、年間1億3700万個を出荷する荷主グループが集まって2014年に発足した「宅配研究会」が起源。宅配研究会が再配達問題を解決するプロジェクトの1つとして「ウケトル」をリリースした。

    宅配研究会は「宅配が、安定的供給と安定的価格が続けられるよう、健全な宅配事業者間の競争下で、事業者と荷主の健全なパートナーシップを築くために活動する」ことを目的とし、宅配事業者と連携して物流の安定供給・安定価格をめざしている。

    宅配ドライバー不足でアプリに注目

    ネット通販の利用拡大に伴い、宅配便の取り扱い個数は右肩上がりが続いている。「ウケトル」を運営するウケトルは、宅配便の数が2034年までに60億個に拡大すると予想。

    2015年度(2015年4月~2016年3月)のトラック運送の取り扱い個数は37億447万個(航空等利用運送を含むと37億4493万個)だったことから、同社の予測通りに推移した場合、配送個数は約20年で約1.6倍に増える。

    近年、配送業界では人材不足が露呈。特にドライバー不足が顕著になっており、ヤマト運輸などが配送料金の値上げに踏み切るとする各メディアの報道も目立つ。こうした状況をから「ウケトル」の再配達削減効果に注目が集まっている。

    国交省の調査資料をもとに作成した宅配便の取扱個数の推移
    宅配便の取扱個数の推移(国交省が調査した資料をもとに編集部が表を作成)

    渡部 和章

    ライトプロ株式会社 代表取締役

    渡部 和章(わたなべ・かずあき)

    新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

    趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

    渡部 和章

    自社ECサイトは「何曜日」「何時」「何のデバイス」で買い物されているの?

    9 years 4ヶ月 ago

    自社ECサイトを利用する消費者はどのような買い物行動なのか? 2200店舗以上にECプラットフォームを提供するフューチャーショップが、受注状況から見えてきた消費者行動をまとめた。

    2016年からスマホ経由の決済が加速

    時系列でデバイス別の商品購入状況を見てみると、スマートフォン経由の購入が急速に伸びている。

    2015年中盤を境にスマホがパソコンを逆転。2015年終盤からスマホ経由の商品購入が増加し、2015年12月度では56.7%になった。

    自社ECサイトの買い物状況調査をフューチャーショップが実施 月・デバイス別購入状況

    月・デバイス別購入状況

    曜日・デバイス別購入状況(水曜日の購入件数を基準に設定)

    一週間でEC利用が多いのが週始め。最も高いのがスマートフォンで日曜日。月曜日もEC利用が高く、PC利用では月曜日が最多。

    日曜日にピークとなったEC利用は水曜日を境に減っていく。

    全体的に木曜日・金曜日は約2%ほど水曜日よりもEC利用率は低い。土曜日になるとさらに落ち込み、全体では約4%落ち込む。土曜日は実店舗で買い物をするか、もしくは商品を検討する傾向があるのかもしれない。

    自社ECサイトの買い物状況調査をフューチャーショップが実施 曜日・デバイス別購入状況

    曜日・デバイス別購入状況

    時間帯別購入状況(午前9時帯を基準とした全デバイスでの購入状況)

    ネット通販で最も買い物をする時間帯は22時台。午前9時帯を基準とすると、その割合は187%となる。「夕食後~お休み前がお買い物のゴールデンタイム」(フューチャーショップ)。

    次に多いのが12時台で145%。通勤時間帯などで調べた商品を、昼休みなどで購入する傾向があると考えられる。

    自社ECサイトの買い物状況調査をフューチャーショップが実施 時間帯別購入状況

    時間帯別購入状況

    時間帯・デバイス別購入状況

    スマホ、パソコン、どちらのデバイスで商品を購入しているのだろうか。

    「時間帯別購入状況」をデバイスごとの割合で見てみると、スマホが圧倒的に多い。4時台は63.7%、12時台は57.0%、20時台は60.6%。

    一方、仕事をしている日中はPC経由が多い。「魅力的な商品を見つけて会社でこっそりお買い物をしている?」(フューチャーショップ)。

    自社ECサイトの買い物状況調査をフューチャーショップが実施 時間帯・デバイス別購入状況

    時間帯・デバイス別購入状況

    調査概要

    フューチャーショップのECプラットフォーム「FutureShop2」の受注データをもとに算出。稼働店舗数2200店(2016年12月末)で、全店流通額826億円、1店舗あたり年感平均流通額5113億円、受注件数782万件といった「FutureShop2」の受注データを活用している。

    瀧川 正実

    ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

    通販・ECに関する業界新聞の編集記者、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約11年。日々勉強中。

    瀧川 正実

    スピード配送ではアマゾンに勝てない――ウォルマートがプライム対抗策を廃止した理由 | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

    9 years 4ヶ月 ago

    ウォルマートは、プライムと似た配送サービス「ShippingPass(シッピングパス)」を、サービス開始から18か月後に廃止することを決めました(編集部追記:現在は35ドル以上買い物すると、年間会費無料で2日以内に配送するサービスをスタートしています)。

    「Amazon Prime(アマゾンプライム)」のような価値あるサービスを提供することができなかったウォルマートは、廃止の理由を消費者に説明していません。

    有料会員獲得に成功したのはアマゾンと会員制の大型ショップのみ

    EC業界の専門家によると、今回のサービス廃止は、ウォルマートのECを率いているJet.com幹部の影響が大きいと指摘。ウォルマートは今後、アマゾンへの対抗策を変更していく予定なのだろうと専門家は語ります。

    ウォルマートの決断は、ECビジネスは今後も成長スピードが加速していくのか、それとも成長スピードが落ちて、衰えていくのかどちらかだということを示しています。ただ、ウォルマートはECに全力を注ぐというサインを常に出し続けています。

    小売業とECの価格分析を手掛けるBoomerang Commerceのグル・ハリハランCEOはこう言います。

    2017年2月現在、ウォルマートがECサイトで販売している200万点以上の商品の中から35ドル以上を購入すると、注文から2日以内に配送料金無料で荷物を届けるサービスを展開しています(マーケットプレイスの商品は対象外)。

    注文から2日以内に配送料金無料で荷物を届ける新サービスをECサイト上で告知している(画像はウォルマートのECサイトから編集部がキャプチャ)

    49ドルの年会費を払うと、購入金額に関係なく2日以内の配送や返品が無料になる「シッピングパス」の宣伝にウォルマートは力を入れていました。2016年6月には、30日間無料体験プロモーションも実施。短期間でしたが、「ショッピングパス」で消費者の気を引こうとしていたわけです。

    詳細な数字は明らかにしていませんが、30日間無料体験プロモーションを始めた1週間後、1日の新規会員数登録数は前週比で4倍以上になったそうです。

    「シッピングパス」プログラムは年会費49ドル。年会費99ドルで利用できるアマゾンのプライムサービスよりも、50ドルも安くしていました。しかし、「シッピングパス」にはビデオや音楽のストリーミング、写真ストレージなどの付加価値サービスはありません

    ウォルマートの『シッピングパス」は、プライムのような配送サービスや買い物の際に役立つ基本的なサービスを提供していました。しかし、ECを超えた価値を提供するプライムとは比べものにならなかったわけです。

    ショッピングや配送面でアマゾンプライムと同じサービスを提供しても、プライム会員の開拓を狙う小売業者にとっては魅力的に映らなかったのでしょう(編集部追記:ウォルマートはマーケットプレイスも展開しています。アマゾンプライムの対象商品は4500万点を提供していますが、シッピングパスは200万点。その理由がここにあると考えられます)。

    BtoBのECプラットフォームを提供するHandShake社のCMO(最高マーケティング責任者)、マイク・エルムグリーン氏はこう話します。

    少なくともある一定の消費者にとって、アマゾンが取り扱う商品群はプライム会員になるだけの魅力があります。ECの分析などを手がけるRobert W. Baird社のコリン・セバスチャン氏によると、プライム対象の商品4500万点に対し、ウォルマートの「シッピングパス」対象は200万点しかありません。

    現段階では、アマゾンと会員制の大型ショップ(コストコ、Sam’s Club、BJ’s Wholsalle Club)のみが、有料会員の獲得に成功しています。会員制の大型ショップは会員以外には門戸を開かないやり方で成功し、アマゾンは真の価値ある会員サービスの提供で成功しました。

    リサーチ業務を手がけるCIRP社の共同創設者、ジョッシュ・ローウィッツ氏はこう語ります。

    ウォルマートがアマゾンに勝てる可能性は?

    ウォルマートが33億ドルで買収したオンラインマーケットプレイスのスタートアップJet.comの創業者、マーク・ローレ氏がウォルマートのEC担当になってから5か月後。配送料が無料になる会員プログラム「シッピングパス」の停止を決定しました。

    グーグルがAmazonに対抗? 「Google Home」も参入した音声ショッピングの今


    Jet.comはスタート当初、会員制の大型ショップと同様に50ドルの会員権を販売していました。しかし、より多くの消費者にリーチするため、3か月後には会員制度を廃止。専門家はこう言います。「ウォルマートの『シッピングパス』サービス停止は、Jet.comの多大な影響を受けている」。

    Jet.comはサービススタートから数か月後に会員制度を廃止。そして、Jet.comを買収したウォルマートは、買収から数か月後に同じ決断をしているわけです。

    CIRP社の共同創設者であるローウィッツ氏はこう話します。Jet.comでは、35ドル以上の注文で配送料が無料になるサービスを展開。ウォルマートも同様の金額で2日間以内の配送サービスの料金を無料にしています。

    データを分析すると、「全米EC事業 トップ500社 2016年版」第4位のウォルマートと、第1位のアマゾンは、同じ消費者を奪い合っている状況が浮かんできます。

    マーケティング分析のプラットフォーム「Jumpshot」が公表したレポートによると、2016年8月から2017年1月の間、ウォルマートが運営するECサイト利用者の62%がアマゾンでも買い物をしているそうです。

    一方、CIRP社のデータでは、アマゾン利用者の94%がウォルマートのECサイト、もしくは店舗で買い物をしているという結果が出ています。CIRP 社はさらにアマゾンの消費者を調査。「アマゾンで買わない商品をどこで購入するか」質問したところ、25%の回答者がウォルマートで購入すると回答。40%がウォルマートのECサイトで買うと答えました。

    CIRP社の最新データでは2016年9月現在、アメリカでのアマゾンプライムの会員は6500万人。2日以内の配送に関して送料無料のサービスを提供していたウォルマートの年間49ドルの会員制度廃止の決定は、“価格に敏感なアマゾンの消費者”をウォルマートに引き寄せることになるかもしれないという専門家もいます。

    価格モニタリングを手がけるProfiteroの戦略担当キース・アンダーソン氏は次のように指摘します。

    ウォルマートは、価格ではアマゾンに勝ります。仮に会員費を払わなくても2日以内の配送料金が無料になるなら、プライムに否定的な家庭やユーザーには魅力的に映るでしょう。また、プライムに付随しているサービスを利用していない、とにかく低価格で送料無料を望む家庭やユーザーも、ウォルマートに移っていくかもしれません。

    Internet RETAILER

    世界最大級のネット通販業界の専門誌「Internet Retailer」は、雑誌のほか、Web媒体、メールマガジンなどを運営。Vertical Web Media社が運営を手がけている。

    Eコマースの戦略に関し、デイリーニュース、解説記事、研究記事、電子商取引におけるグローバルリーダーをランク付けする分析レポートなどを発行している。

    Internet RETAILER

    「EC-CUBE」はバージョンアップでどう変わった? ロックオンの担当者に聞いてみた | 『ヨドバシ.com大躍進の舞台裏 ネット通販11社の成功法則+関連サービス260まとめ』ダイジェスト

    9 years 4ヶ月 ago

    ロックオンは2015年7月に、推定稼動数3万店舗(ロックオン調べ)、国内No.1※のオープンソースECプラットフォーム「EC-CUBE」のメジャーバージョンアップを実施し、「EC-CUBE 3.0系」をリリースした。 ※独立行政法人情報処理推進機構「第3回オープンソースソフトウェア活用ビジネス実態調査」による

    提供から約1年3か月、これまでどのような機能充実を進めてきたのか。また、EC-CUBEユーザーの切り替えはどのくらい進んできているのか。今後の展望とあわせてコーポレート戦略本部 コーポレート戦略部 EC-CUBE戦略企画課の梶原直樹課長に話を聞いた。 写真◎g’s photo work

    プラグインの数も目標とした100本に到達

    「EC-CUBE 2系」は約7年半以上前から提供をしてきました。マルチデバイス対応や、オムニチャネル対応、越境ECなど、ユーザーであるEC事業者が求める機能が変化している中で、より発展性のあるシステムにするために、これまでのシステムを引き継ぐのではなく、ゼロから作り上げる感覚で、「EC-CUBE 3.0系」にバージョンアップを行いました。

    ユーザーやEC-CUBEを使ってサービスを提供する方から見た場合、「EC-CUBE 3.0系」は「EC-CUBE 2系」の後継サービスとなるため、「EC-CUBE 2系」と比べて同等、もしくはそれ以上の機能を求められます。

    この1年3か月で12回にもわたるEC-CUBE本体のバージョンアップの成果もあり、現在は「EC-CUBE 2系」と比べても、そん色のない安定性を提供できるようになってきています。

    また、EC-CUBE 3系の特徴として、バージョンアップがしやすく、昨今では非常に重要視されているセキュリティへの対応が行いやすいという特徴があります。

    現在、EC-CUBE本体のダウンロードも約8割は最新版が選ばれており、新しくEC-CUBEを利用する事業者は、「EC-CUBE 3.0系」を利用する方が多くなっている状況です。

    また、この1年で、「EC-CUBE 3.0系」向けのプラグインも充実してきました。すでにプラグインの数は目標としていた100本を超えました。今後さらにスピード感を持って増やし、より多くのEC事業者に「EC-CUBE 3.0系」を利用していただけるようにしていきます。

    コーポレート戦略本部 コーポレート戦略部 EC-CUBE戦略企画課 梶原直樹課長

    プラグイン開発だけでなく、API開発で外部との連携も

    プラグインは、EC-CUBEで構築したECサイトの機能を充実させるものですが、APIはEC-CUBEの情報を外に持っていく、つまり、外部サービスと連携できるという点で異なります。

    このAPI連携を充実させることで、すでに数多く公開されている他社のAPIと連携することができ、多くのサービスが利用できるようになります。そのため、プラグインだけでなくAPIも併せて開発を進めていく計画で、既にβ版まではリリース済みです。

    「EC-CUBE 2系」ではどうしてもカスタマイズが必要でしたが、「EC-CUBE 3.0系」では、多くのプラグインや、APIと連携できる外部サービスの中から、必要な機能やサービスを自由に選び入れるだけで、自社独自のeコマースを運営できるプラットフォームにしていきたいと思っています。

    EC-CUBEでは、「ECに色を」という考え方の下、それぞれのECサイトでオリジナルのおもてなしをしてもらおうと考えてきました。

    そのために、オープンソースとして独自に機能開発を行っていただけるソフトウェアと、必要な機能をプラグインとして提供することでその実現をお手伝いしています。最近では、ECはネットだけの狭い世界のモノではなく、リアルとの連携や海外向けECといった、新たな分野への挑戦が重要になってきています。

    そこで“すべてがECにつながる世界を”を合言葉に開発した「EC-CUBE 3.0系」で、これからのECに必要なあらゆる機能を提供。

    これからはECサイトだけではない“eコマース全体”として独自のおもてなしを行っていただけるよう提供していきます。 (談)

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    ネットショップ担当者フォーラム編集部

    ヤマト運輸のサービス見直しに石原経済再生相が言及「荷主に優越的地位がある印象」

    9 years 4ヶ月 ago
    石原伸晃経済再生担当相
    石原伸晃経済再生担当(出典は内閣府のHP)

    石原伸晃経済再生担当相は3月7日、中央合同庁舎での記者会で「ヤマト運輸のサービスの見直し」に言及。ヤマト運輸が配送料の値上げを検討していることについて次のように語った。

    27年間も値上げしていなかったというところに実は驚いて、やはり荷主の方に優越的地位があるのだということを印象として思った。ただ、やはり適正な仕事に対しては、適正な対価が払われるということで交渉が行われるということは、私は好ましいことだと思います。

    ヤマト運輸のサービス見直しや値上げの問題点の1つとして、労働力不足があげられている。こうした件については、「労働集約型の分野では、生産年齢人口の減少に伴って、やはりどうしても人手不足というものが起こってくる。これを乗り越える唯一の策というのが、一億総活躍社会の問題と、もう1つイノベーションだと思います。IT技術というものもかなり進歩してきていますし、こういうものを活用したり」と述べた。

    配送分野の効率化については次のように説明する。

    輸送の分野では、自動運転というものも非常に大きなツールにこれからなってきますし、これはもう実現可能の一歩手前まで来ていますので、こういうもので効率化をしたり、生産性を上げることによって、今、根本的な問題、人がいないという問題を乗り切っていく、ポテンシャルは十分日本にはあるのではないでしょうか、このように思っています。

    閣僚の「ヤマト運輸のサービスの見直し」発言を巡っては、3月3日に石井啓一国土交通大臣が言及。「国土交通省としてはやはり、今後とも物流業界がその役割をきちんと果たしていくためには、担い手をきちんと確保するという面で、長時間労働の是正や処遇の改善、これで担い手を確保するとともに、やはり生産性の向上をしっかりとやっていく」とコメントしている。

    日本は人口減少社会に本格的に突入(平成27年国勢調査の確定値で日本の総人口は調査開始以来初の人口減)したことも加わり、物流業界は人手不足が深刻化しているのが現状だ。

    「自動車運転の職業」の有効求人倍率の推移
    「自動車運転の職業」の有効求人倍率の推移。貨物自動車以外にバスやタクシーも含まれる(編集部が日通総合研究所のサイトからキャプチャ)

    日通総合研究所の調査によると、「自動車運転の職業」の調査を行ったすべての地域で有効求人倍率は1.0倍(2016年2月時点)を超え、ドライバーを集めたくても集まらない状況に陥っている。

    これまで輸送量に比べて労働力の供給過多が続いていたが、近年の物量増加と高齢ドライバーの引退し、新たな担い手不足によって供給不足へ逆転。日通総合研究所は、ドライバー不足は社会変化に伴う構造的な問題であり、トラック輸送がリスクに直面していると説明する。

    瀧川 正実

    ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

    通販・ECに関する業界新聞の編集記者、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約11年。日々勉強中。

    瀧川 正実

    実はスマホ経由の購入単価はPCより高い? クリテオの調査で判明したモバイルECの実態

    9 years 4ヶ月 ago

    Criteoが実施したデバイス別のEC利用実態調査によると、スマホからの平均購入額はデスクトップパソコン経由の金額を3%上回り、全デバイスの中で最高だった。

    リターゲティング広告サービスなどを提供するCriteo(クリテオ)が実施したデバイス別のEC利用実態調査「2016年下半期 クロスデバイス・コマースレポート」によると、国内の2016年第4四半期(10-12月期)におけるスマホからの平均購入額は、デスクトップパソコン経由の金額を3%上回った。

    スマホ経由の平均購入額は対前年比で4%成長し、全てのデバイスの中でトップ。EC市場に占めるモバイル比率は前年同期比6ポイント増の51%だった。

    デスクトップからの支出を100円とした場合、スマホによる取引1件あたりの平均額は同比4%増の103円だった。タブレットからの平均支出額も増加し、デスクトップに迫っている。

    Criteoが実施したデバイス別のEC利用実態調査 スマホからの平均購入額はデスクトップパソコンより3%高い

    デバイス別の平均購入金額(デスクトップの支出を100円としたケース)

    モバイル比率トップは「ファッション・ラグジュアリー」

    商品ジャンルごとのモバイルEC比率(EC取引でモバイルが占める割合)は「ファッション・ラグジュアリー」が同17%増の63%で前年に続きトップだった。2位は「健康・美容」で同30%増の60%。

    Criteoが実施したデバイス別のEC利用実態調査 商品ジャンルごとのモバイルEC比率(EC取引でモバイルが占める割合)は「ファッション・ラグジュアリー」がトップ

    小売業界でEC取引が占める割合

    iOSのシェアはAndroidの1.6倍

    OS別のシェアはiOSが28%、Androidが17%だった。iOSによる取引が同16%増となった一方で、Androidによる取引は同14%減。OS別の平均購入額はデスクトップからの支出を100円とした場合、iOSが同11円プラスの109円、Androidは同5円マイナスの94円だった。

    Criteoが実施したデバイス別のEC利用実態調査 日本におけるスマホOS別取引シェア

    日本におけるスマホOS別取引シェア
    Criteoが実施したデバイス別のEC利用実態調査 日本におけるスマホOS別平均購入金額日本におけるスマホOS別平均購入金額

    調査概要

    「2016年下半期 クロスデバイス・コマースレポート」は世界3300社を超えるオンライン小売ビジネスの広告主の、デスクトップとモバイルサイトを横断した年間約17億件の取引データを分析対象としている。

    瀧川 正実

    ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

    通販・ECに関する業界新聞の編集記者、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約11年。日々勉強中。

    瀧川 正実
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